【移住のお知らせはなによりも嬉しいです】
先日、ポストに1通のお客さんからのお手紙が入っていました。お子さんの海外留学が決まったというお母さんからのご報告でした。最初はお母さんの放射能や添加物や農薬等を避ける食生活を理解してくれなかったのが、お子さん自身で調べるようになって気を付けるようになるとアトピーが改善されたり体調が良くなってきたりしたので、親子の信頼関係が修復され深まって、とうとうお子さんの意志で南方の海外へ留学することになったということです。お手紙の中の「今後、かごしまんまさんへの注文が減ってしまうとは思いますが調味料等は留学先へ送る予定なので今後ともよろしくお願いします」というくだりで、私は号泣です。
かごしまんまを立ち上げて4年経ちました。何度こういうメッセージを頂き号泣したことでしょう。ご注文がなくなることも含めて全部なんだか嬉しく感慨深いです。例えて言うならば、こんな例えをするのは失礼に値するかもしれませんが誤解を恐れずに申し上げますと『ずっと見守っていた生徒を卒業式で見送る先生のような気持ち』です。
多くの困難や立場、状況や事情がある中で、移住できる方やお子さんを海外留学させられる方は本当に本当に一握りです。また、私もそうですが皆さん決して楽な状況や余裕のある金銭状況で移住できたわけではありません。人のつながり、大好きだったもの、仕事、将来描いていた夢、時には家族。全てを捨てて歯を食いしばって移住される方を多く見てきました。今回頂いたお手紙の方も様々な事情と困難の中、ご自身はその地を離れず日本からお子さんのサポートに徹する決意をされています。
私自身は、鹿児島に住む父が2011年の夏に余命短い膵癌であることが発覚したことで、こちらに母子移住できました。そういうことがなければ決して移住はできず、今も千葉に住んで日々悩み迷って過ごしていたと思います。父の命とひきかえに移住し、かごしまんまを立ち上げることができたと思っています。だからいつも神様と父の存在を背中に感じながら感謝し日々生きています。
そして「もし私が千葉に住んでいたら」を考えてかごしまんまを運営しています。かごしまんまがあるから頑張っていける、皆さんのそんなお店でありたいです。
また、移住が最善だとも決して思いません。今それぞれの置かれた様々な状況・立場・場所の中でベストを尽くせば、と思いますし、そのお手伝いが出来れば幸いです。
今回のまんまだよりも一般の人が読んだら何のことかさっぱりわからず、大袈裟ですね(笑)。
でもこれが本音です。
311の大震災が起きて、奇跡的に移住できた私が日本のためにできること。ボランティアでは続かないけど、対価を頂く会社経営ならずっと「送って応援」が続けられる。かごしまんまからの段ボールが玄関に届いて開封したとき、「わあ♪」と感動して頂けたら。かごしまんまの野菜や食材を食べたとき、純粋に「美味しくて幸せだなあ、注文してよかったなあ」と思って頂けたら。満タンになった冷蔵庫を見たとき「これで今週も頑張れるな」と希望を持って頂けたら。それだけでこの小さな小さな会社の存在価値があるんじゃないかなと思っています。
今回も暑苦しい内容でスミマセンッ!!
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。