【葉玉ねぎに季節の移り変わりを感じます】
先週から葉玉ねぎが野菜セットに入りましたね。待ちに待った玉ネギですね。九州ではニンジンとたまねぎとジャガイモが揃う旬は本当に短いので、玉ネギとニンジンがセットにあれば迷わずカレーライスを作る!そんな思い切りがないと九州産材料だけでカレーはできず、1年を悶々と過ごしてしまいます。
葉玉ねぎは3月の終わりには立派な普通の玉ねぎになります。玉が大きくなる頃には葉っぱは老いて固くなりゆっくり枯れていきますので食用には適さなくなります。大根もニンジンもそうですね。地下の主役が大きくなる頃には地上の葉や茎は大きく固くなって枯れていきます。葉っぱを食べられるうちは主役がまだベビーなことが多いです。そんな葉玉ねぎ。旬限定の味をどうぞ楽しんでくださいネ。
野菜にはそれぞれ旬があり、旬に食べることが栄養価も高く、無理をしないので安くて美味しいです。
また旬の野菜には理にかなった働きがあります。
冬野菜は身体を温める・・・大根、ニラ、ネギ、ニンニク、しょうが等
春野菜は身体に溜まった老廃物を排出させるデトックス効果・・・春菊等の苦い野菜や芽を食べるもの
夏野菜は身体を冷やす・・・ゴーヤ、トマト、キュウリ等
秋野菜は冬に向けての栄養を蓄えるため滋養強壮に富む・・・サツマイモ、柿、カボチャ等
春になりつつあるこの時期。ニラやネギで体を温めつつ春菊でデトックスして身体の調子を整えていきましょう。
【仮設孤独死188人】
東日本大震災の被災3県で、昨年末までの孤独死が188人に上り、増加傾向にあることが分かったという記事が3月1日の南日本新聞にありました。高齢の一人暮らしが多く、空き室が増えて近隣の目が届きにくくなっているということでした。
実は私、建築士でして、震災後にこちらに移住する前は千葉で建築会社に勤務していました。当時、東日本大震災を受けて、国や県から仮設住宅の公募がありました。復興のために仮設住宅をつくろうと当時の会社でも検討しましたが、公募に沿った図面や予算ではなかなか難しく断念したことを思い出しました。
その時に他社の実際の図面や仕様書を見たのですが、とても冬の東北に建てるような【住宅】ではないな、とびっくりした記憶があります。仮設住宅というとまず思い浮かぶのが「狭さ」だと思いますが、実際の一番の問題点は狭さよりも「住宅性能の悪さ」からもたらす居住性の劣悪さです。仮設住宅なのであくまで短期間のみ住居として使用する目的でかつ、非常にタイトな予算での施工が求められるため、東北の普通の家では当たり前のようにある「断熱材」や「ペアガラス(二重サッシ)」などがなかったり、部材も薄くて安価なものばかりが使われたりすることが多いのです。すると非常に寒くて非常に熱くてプライバシー性のない家になります。特に東北の冬は、非常に寒いのでストーブを炊きます。すると真夏のグラスに注いだ氷水と同じで温かい家の中にびっしり結露が発生します。結露はびっしょりと窓や壁を濡らし、床に流れてカビが発生し様々な健康被害を引き起こします。逆に夏は屋根からの断熱がないので非常に家の中が暑くなります。お年寄りなんかですと我慢してしまうので、冬はヒートショック死を招き、夏は熱中症になってしまうこともあります。
独りで誰にも頼らずに仮設住宅で高齢者が生きていくことは、どんなに過酷な事なのだろう。と胸がつまる思いで記事を読みました。また3月11日がやってきますね。日本はあの震災でいったい何を学んだのでしょうか・・・・。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。