平成28年6月14日

Jun 13. 2016 かごしまんまだより

【農業従事者の高齢化】
全国的に農家の高齢化が問題化していますが、かごしまんまの野菜生産者さんも例外ではありません。
大丸実業(キャベツ・きゅうり・ピーマン)さん、ぐるめ畑(葉物野菜)さん、サンフィールズ(サンチュ、キャベツ・きゅうり)さん、ななくさ(ニンジン)さんは会社なので色々な年齢層がいます。
しかし高吉さん(トマト)は70歳代、井之上養豚(ジャガイモ)さんは60歳代、しろやま農産(大根・玉ねぎ)さんの新馬場さんは70歳、みのりの里(ニンニク)さんは50~60歳代、平岡農園(ゴーヤ・いんげん)さんは50~60歳代です。吉田自然農園さんは60歳代です。圧倒的に高齢の方が多いのです。
皆さん腰痛を抱えながら、大量で重い野菜をかごしまんままで運んできます。
近所の直売所や温泉への野菜持込みの年齢層を見ても高齢の方ばかり。農業は自然相手の仕事で、休みが少なくて重労働が多く過酷なので若い力が必要。しかし低収入なので若い人はどんどん農業から離れていきます。日本全体の不況に加えてTPPの波。多くの消費者は安い野菜に流れていきます。このままだと手間暇とコストがかかる有機農業は近い将来、絶滅の危機を迎えることでしょう。高吉さんはいつまでトマトを作れるのでしょうか・・・。
しかしながら、希望の光はまだあります。吉田自然農園さんと平岡農園さんの息子さん達は有機農業を継いで頑張っています。この有機野菜生産者さんたちを支えるのは言うまでもなく私達消費者です。虫がいても穴がたくさん開いていても見た目が悪くても買い支えて応援していくことです。そのためにはどれが食べられてどれが食べられないのか経験や学習で知っていくことが大切です。
核家族化が進み、スーパーの綺麗な野菜しか見たことがない人が多い現代社会では、そういう啓蒙こそが小売りの仕事なのではないかと実感しています。返品や返金する方が本当は簡単ですが、丁寧に説明してわかって使っていただくことこそ、農薬や添加物を使わない生産者さんを守ることになるような気がします。

【梅ジュース・ケチャップ・ジャム等の、蓋と容器の間にカビが生えてもあわてないで】
かごしまんまの梅やきんかんやオレンジを使って手作りされる方も多くなってきました。そして梅雨入りです。
これからカビの生える季節です。そこでよくご質問やお叱りを受けるのが「蓋と容器の間にカビが生えてしまっている。これは大丈夫なのか!」ということ。
これの見極めは、中身と蓋の内側の上部を見ます。そこの表面にカビや浮遊物がなければOKです。
蓋と容器の間のレールについたカビを清潔なキッチンペーパーで丁寧に拭きとってから消毒(熱湯・酢・アルコール等)してください。開封後は必ず冷蔵保存です。
蓋と容器は、スチール(またはプラスチック)とガラスという異物であり、よーく締めても完全に密着することは不可能です。そこのわずかな隙間に残った内容物がカビることはよくあります。特にかごしまんま商品ではケチャップに多いです。ケチャップは瓶詰めしてからも熱湯消毒しているため、中身の品質に問題はないのですが、この「蓋とガラス容器の間がカビている現象」はしばしばあります。極微量の内容物が隙間に付着したまま消毒時でも取れなかった為に起こる現象です。ご自身の手作りの梅ジュースもきんかんシロップも同じです。中身の表面や蓋の内側にカビや浮遊物がなければ大丈夫!同じ要領で食べちゃってください。これも先のお話と同じで、無添加で加工品を作ることとはこういうことなのです。ご自身で判断がつかない場合は遠慮なくかごしまんまへご連絡下さいませ。

Edit by 山下 理江