2016 September

平成28年9月27日

Sep 26. 2016 かごしまんまだより

【台風の爪あと その後】
先日の台風16号は鹿児島各地にけっこうな被害をもたらしました。
かごしまんま災害等支援活動基金から、今回の台風や停電で甚大な被害を受けた生産者さんに1万円のお見舞金をお渡しさせて頂きました。皆様、本当にありがとうございました。生産者さんにお客さんの応援の声を伝えることができました。
鹿児島ではあまりに風が強すぎて木々がたくさん倒れた結果、ひっかかった電線が切れてあちこちで停電しました。停電が2日経っても続いているので、復旧のめどを聞こうと九州電力に電話しても全くつながりません。直接九電の鹿屋支社に出向いてみると、同じようにイライラした人々でいっぱいになっていて、九電の人が「電線があちこちで切れていて原因も復旧のめども全く分からない状況です」と説明していました。
どのくらい木々が倒れてしまったかといいますと、流木が鹿児島湾岸を埋め尽くしてしまい、垂水フェリーが数日間欠航したほどです。
高隈山系にある吉田自然農園さんは悲惨でした。畑の野菜がめちゃめちゃになったのは言うまでもなく、土砂崩れと倒木で電線が切れて唯一の山道がふさがってしまい、家から車で外出できない上にライフラインが断たれて数日間過ごしました。吉田さんは井戸水を利用していたので、水を汲み上げるモーターが停電で動かないため水も電気もない過酷な数日間でした。先週末に「やっと山道も通れるようになって電気も復旧した!」という喜びの報告メールが来ましたのでお見舞金を持って訪ねてみると、山道は木々が倒れて電線がぶら下がったまま、土砂崩れも修復されていないままで、まだとても安心できる状況ではありませんでした。お見舞金は「本当にありがたい。農場に必要なものを購入して大切に使いたい」とのことでした。
ゴーヤの棚が全てなぎ倒され、車庫も破壊されてしまった井之上養豚さんは、お見舞金を持参した時には肩を落とされてましたが、お見舞金とお客さんの激励メッセージに涙ぐんでおりました。
停電が何日も復旧せず、ギリギリまで肉類を保冷剤や保冷車で守っていた新村畜産さんは発送日当日に「大丈夫かとは思うが、もし万が一、品質に何かあってはいけない」と決断し、肉類の納品を諦めて全て廃棄処分にしました。お見舞金をお渡しすると店長さんやスタッフさんみんながびっくりし、そして喜んで感謝されていました。
ぐるめ畑さんの鹿屋のビニールハウスは台風で骨組みから折れたり壊れたりして全滅だったので、圃場の野菜は全てダメになりました。また種まきや植付けから始めるので今後1か月はぐるめ畑さんの葉物類はおあずけです。
お見舞金について、ぐるめ畑さんは「どうお礼をしたらいいのかわかりません。本当に感謝します」と仰っていました。
台風があまりにすごかったので鹿児島の野菜は今、スーパーの店頭にほとんどありません。店頭にある野菜はキュウリやナス、新生姜、福岡産の小松菜、大分・熊本産のトマト、あとは本州産や北海道産の野菜で、どの野菜も非常に高騰しています。もう少ししたら鹿屋市近郊のキャベツが出てくるのですが・・・。
しばらくは野菜セットのラインナップが100%満足いくものではないかもしれませんが、現状の鹿児島県産・九州産の野菜でできるかぎり品質の良いものをご提供しますのでどうぞよろしくお願いします。先週も今週も苦肉の策でカイワレ大根やみかんを野菜セットに入れております。本当に本当にすみません!
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成28年9月23日

Sep 22. 2016 かごしまんまだより

【台風の爪あと】
いやあ今回の台風16号はすごかったです。雨戸を閉めて寝たのですが、停電になって雨戸に何か大きなものが何度もたたきつけられている音がしてとても怖くて眠れなかったです。朝起きて外に出るとそこらじゅうにトタン屋根や大きなものが落ちていて、ガラスが割れた車や倒木、切れた電線など悲惨な光景が広がっていました。
井之上養豚さんのゴーヤ棚は総崩れし、ぐるめ畑さんやサンフィールズさんの畑やビニールハウスは全滅状態。吉田自然農園さんの野菜も全滅し、山道は土砂崩れで車両通行不能になり、1.5kmの道を吉田さんが徒歩で汗びっしょりになって野菜を担いでかごしまんま号に載せました。
朝になっても新村畜産さんとかごしまんまの地域の停電が復旧せず、プレハブ冷蔵庫が動かないので、野菜や食材の品質との戦いが始まりました。停電から復旧が早かったぐるめ畑さんのプレハブ冷蔵庫に間借りすることができ、かごしまんまの食材は全て移せました。停電は21日に日付が変わっても続き、かごしまんまの地域はようやく夜中に復旧し、発送作業にギリギリ間にあいました。しかし新村畜産さんの地域がまだ停電中で、冷蔵庫も真空機も使えないので、本当に残念で悔しいですが新村畜産の肉類の納入は断念することになりました。
せっかくご注文して楽しみにされていたところ、用意できないものが多くて本当にすみません。
【冷凍食品企画中】(再掲です)
以前から「お弁当に使える冷凍食品を商品化して欲しい」という声を頂いておりましたが、この秋冬に冷凍設備をつくれることが決定しました。冷凍食品の商品化を大検討中の今日この頃です。
そこでなかなか悩ましい壁にぶち当たっております。それは、商品化するには主に以下の2通りがあります。
①【市販品】もともとある市販品の中から主原料が九州産である冷凍食品をピックアップし商品化する
長所・・・既に商品化して大量生産しているので安価である
短所・・・原材料全てが九州産ではなく、添加物や遺伝子組み換え由来材料も多く入りモヤモヤ感がある
②【PB商品】冷凍食品メーカーにかごしまんまオリジナル商品(PB商品)を企画製造してもらって商品化する
長所・・・原料のほとんどを安心材料で揃えられ、添加物等を極力避けることができる
短所・・・PB商品なので原価が高い・生産ロット数の定めがあるため在庫を多く抱えねばならない
このどちらを主力商品化していくべきものか非常に悩んでいます。
大きな悩みは、①の方が安くて簡単に商品化できるが原材料欄を見るとモヤッと感があること。②だと安心だが日常食材としては価格が高すぎるのではないか、ということ。
また、宅配便で配送する際には冷蔵品と冷凍品は保管温度帯が違うので、箱を分けて別々に送料がかかります。
ですから冷凍食材を販売スタートするには豊富な商品ラインナップを揃えておかないと、お客さんが送料かけて買えません。みんなのお弁当作りを楽にしたい、というモチベーションを掲げての冷凍食品プロジェクトですが、なかなか悩んでおります。
みなさんは①と②、どちらが欲しいですか?もしくは①と②両方を商品化した方がいいでしょうか?
よろしければご注文時のご要望欄等にメッセージを頂ければ幸いです。ご意見やアイデアをお待ちしております。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成28年9月16日

Sep 15. 2016 かごしまんまだより

【秋の訪れ】
ここ数日は朝晩の気温も下がって快晴がなく曇りが多かったせいか、きゅうりの色が薄めで細く、オクラのなりが悪く、生産者さんがいつもより1時間ほど遅れて焦りながらかごしまんまに持ってきました。
今日はいつもの生産者さんから生(なま)落花生が入荷せず、手当たり次第に直売所廻りをしましたが今日はさっぱり出ていなくて撃沈し、色々な生産者さんに声をかけてやっと見つかりました。野菜の旬は突然終わることもあるので、ホント焦ります。地元の方々はそれに慣れていて「落花生もう終わっちゃったね~」と笑っていますが、こちらはなんとか探そうと必死です。ホや産地のこととか添加物や農薬のこととかでかごしまんまでしか注文できない、というお客さんの事情を痛いほど知っているからです。今回はなんとか用意できてホッとしました。
直売所をたくさん廻ってみたら、さつま芋や里芋が少しずつ並んでいました。全体的にまだ端境期(野菜の旬と旬の間の収穫が少ない時期の事)で、夏の野菜も秋の野菜もどっちつかずで、量も種類も少なかったですね~。
野菜の様子からも秋の訪れをひしひしと感じる今日この頃です。

【冷凍食品企画中】(再掲です)
以前から「お弁当に使える冷凍食品を商品化して欲しい」という声を頂いておりましたが、この秋冬に冷凍設備をつくれることが決定しました。冷凍食品の商品化を大検討中の今日この頃です。
そこでなかなか悩ましい壁にぶち当たっております。それは、商品化するには主に以下の2通りがあります。
①【市販品】もともとある市販品の中から主原料が九州産である冷凍食品をピックアップし商品化する
長所・・・既に商品化して大量生産しているので安価である
短所・・・原材料全てが九州産ではなく、添加物や遺伝子組み換え由来材料も多く入りモヤモヤ感がある
②【PB商品】冷凍食品メーカーにかごしまんまオリジナル商品(PB商品)を企画製造してもらって商品化する
長所・・・原料のほとんどを安心材料で揃えられ、添加物等を極力避けることができる
短所・・・PB商品なので原価が高い・生産ロット数の定めがあるため在庫を多く抱えねばならない
このどちらを主力商品化していくべきものか非常に悩んでいます。
大きな悩みは、①の方が安くて簡単に商品化できるが原材料欄を見るとモヤッと感があること。②だと安心だが日常食材としては価格が高すぎるのではないか、ということ。
また、宅配便で配送する際には冷蔵品と冷凍品は保管温度帯が違うので、箱を分けて別々に送料がかかります。
ですから冷凍食材を販売スタートするには豊富な商品ラインナップを揃えておかないと、お客さんが送料かけて買えません。みんなのお弁当作りを楽にしたい、というモチベーションを掲げての冷凍食品プロジェクトですが、なかなか悩んでおります。
みなさんは①と②、どちらが欲しいですか?もしくは①と②両方を商品化した方がいいでしょうか?
よろしければご注文時のご要望欄等にメッセージを頂ければ幸いです。ご意見やアイデアをお待ちしております。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成28年9月9日

Sep 8. 2016 かごしまんまだより

【秋になる、ということ】
まだまだ暑いですが、ちょっとずつ秋の気配を感じてきましたね。朝晩がだいぶ涼しくなりました。
人間が感じるように、この朝晩の気温差を他の生物もみな感じ取ります。するとどうなるか。多くの植物に赤い色素(アントシアニン)が生成され、緑の色素(クロロフィル)の生成が抑制されるようになります。というと真っ先に思い浮かぶのが紅葉ですね。実は同じ仕組みで野菜の多くも赤くなっていきます。ピーマンや唐辛子パプリカ等も熟していくと赤くなりますし、ゴーヤも熟すと中の種が赤くなり外側も黄色く熟してきます。実はこのゴーヤの赤い種は知る人ぞ知るごちそうだそうで、生でそのまま食べるとトロッとしていてほのかな甘みがあります。赤い種になったゴーヤはそれ自体の苦さもだいぶ取れていますので子供でも食べられるほど。オクラにも赤い色素が含まれていますので、秋に近づいてくるとヘタや表面がほんのり赤くなります。
「え~!そんなの知らなかった。見たことないよ~」と多くの方が思うかもしれません。スーパーなどのお店ではそういうのは売ってないからです。
スーパーでそういうのを売っていると、説明書きがないので消費者は敬遠して買いません。『緑色で見た目が綺麗なもの』から売れていくので、野菜の規格がどんどん厳しくなって、均一で綺麗な野菜しか店頭に並ばなくなります。
でも人間にも色々な顔や体型や色の個性があるように、野菜にも本来は色々な大きさや色や形があります。均一で綺麗な野菜こそ不自然なのです。自然の中で作られているのに、葉に穴が開いていなくて菌類と戦った跡がなくて皆同じ大きさと色っておかしいと思いませんか?その多くは農薬や化学肥料まみれなのです。
人間が年齢を重ねると老化していくように、野菜も季節が進むにつれて老化していきます。ピーマンやオクラは赤みがかり、ゴーヤは種が赤くなり外皮が薄い色や黄色がかってくる。ナスは外皮が固くなってくる。(冬野菜のキャベツや大根ニンジン等も旬の最初は柔らかく小さいですが、収穫後期になってくると固く大きなものになっていきます。)でも『見た目が綺麗なものが良い野菜』であるという認識が主流の日本では、規格に従って大量生産される野菜の多くは若いうちにしか収穫されず、寿命をまっとうできずに殺されていくのです。ですから現代日本では、多くの方が『収穫前期と後期とでは見た目も味も違ってくる』という事を知らないままなのです。
鹿児島という田舎ではこの『野菜の規格』というのを知らない昔ながらの生産者さんが多く存在しています。普通に減農薬・無農薬で栽培しています。野菜の寿命をまっとうするギリギリまで収穫します。ですから色々な大きさですし虫に食われて穴が開いていますし菌類にやられて黒ずんだりしているものもあって、秋を感じて赤く黄色くなってくるものもあります。でも安心して美味しく食べられる野菜です。
かごしまんまはこういう昔ながらの生産者さんから多くの野菜を仕入れています。
赤みがかったオクラやゴーヤの種が赤くなっていたら、「ああ、初秋なのだな・・・」と季節を感じてくださいネ。
穴が開いていたり黒いシミを見つけたりしたら、「ああ、虫や菌類と戦った跡なのだな、減農薬の証だな」と安心して食べてくださいネ。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成28年9月2日

Sep 1. 2016 かごしまんまだより

【冷凍食品企画中】
夏休みがやっと終わりましたね~。うちは学童へ子供を預けておりましたので毎日毎日お弁当でした(涙)。
いやあ、毎日お弁当作るのは修行ですね(笑)。
以前から「お弁当に使える冷凍食品を商品化して欲しい」という声を頂いておりましたが、この秋冬に冷凍設備をつくれることが決定しました。冷凍食品の商品化を大検討中の今日この頃です。
そこでなかなか悩ましい壁にぶち当たっております。それは、商品化するには主に以下の2通りがあります。
①【市販品】もともとある市販品の中から主原料が九州産である冷凍食品をピックアップし商品化する
長所・・・既に商品化して大量生産しているので安価である
短所・・・原材料全てが九州産ではなく、添加物や遺伝子組み換え由来材料も多く入りモヤモヤ感がある
②【PB商品】冷凍食品メーカーにかごしまんまオリジナル商品(PB商品)を企画製造してもらって商品化する
長所・・・原料のほとんどを安心材料で揃えられ、添加物等を極力避けることができる
短所・・・PB商品なので原価が高い・生産ロット数の定めがあるため在庫を多く抱えねばならない
このどちらを主力商品化していくべきものか非常に悩んでいます。
大きな悩みは、①の方が安くて簡単に商品化できるが原材料欄を見るとモヤッと感があること。②だと安心だが日常食材としては価格が高すぎるのではないか、ということ。
また、宅配便で配送する際には冷蔵品と冷凍品は保管温度帯が違うので、箱を分けて別々に送料がかかります。
ですから冷凍食材を販売スタートするには豊富な商品ラインナップを揃えておかないと、お客さんが送料かけて買えません。みんなのお弁当作りを楽にしたい、というモチベーションを掲げての冷凍食品プロジェクトですが、なかなか悩んでおります。
みなさんは①と②、どちらが欲しいですか?もしくは①と②両方を商品化した方がいいでしょうか?
よろしければご注文時のご要望欄等にメッセージを頂ければ幸いです。ご意見やアイデアをお待ちしております。

【鹿児島の幻の万能料理酒の販売化に向けて、地味に必死です(笑)】
かごしまんまの美味しい干物類に必ず使用されている黒酒。これは天然アミノ酸(旨味成分)がたっぷり含まれている万能料理酒です。これを使うとなぜか肉や魚の旨味が引き出され、料理の腕がとっても上がった気になる魔法の料理酒です。皆さんにもこのワクワク楽しい感じをお料理作りの際に味わってほしくて、ただいま酒類販売許可申請の「前段階」でもがいているところです。酒類販売は税務署の管轄で申請の際にとーっても色々な決まりごとがあります。その一つが、販売する場所の土地・建物の謄本が必要ということ。これが大変で!
調べてみたらかごしまんま敷地は地目が畑で、かつまだ名義が他界した父のままでした!そこで、まず登記上の遺産相続・名義変更をおババに移して、地目を宅地にしようとしました。しかし宅地になると畑用灌漑用水が使えなくなることからオババが猛反発!ちょっとの土地を分筆して畑として残すことになりました(←イマココ)。
いやあ、7月から法務局や市役所へ何回通ったか数え切れません。でも色々法的に勉強になって楽しいです。皆さん、この黒酒の商品化も楽しみに待っていてくださいネ。諦めませんよ~。商品化の目標は年内です!(笑)
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。

Edit by 山下 理江