平成28年11月4日

Nov 2. 2016 かごしまんまだより

【冷凍食材についての進捗状況報告】
冷凍食材の商品化を目指して数か月前から取り組みを始めています。どういう冷凍食材があればいいのか、PB食材(かごしまんまオリジナル)と既存の市販食材の両方を商品化していくのがいいのか、またはどちらを商品化していくのがいいか、皆さんから色々なご意見・アイデアをたくさんお寄せくださり、本当にありがとうございました。PB食材の商品化を希望する声、PB食材と一般商品の両方を取扱い、なるべく買いやすい価格設定にして欲しい、でも無理しないで、との声が多かったです。感謝と有難い思いでいっぱいです。
冷凍庫設備の融資もおりて設置工事も10月末にできました。
目標は年末の発送までにスタートすることです。
検討の結果、まず一般食材から商品化を始めたいと思います。PB食材は商品化までに時間がかかるからです。
お弁当食材の商品化を夢見たことがきっかけでしたが、まずは年末年始や休日の食材の商品化から実現しそうです。骨付き鶏肉とか丸鶏とか鶏ガラとか炒飯やコーンやミックスベジタブルやカットマンゴーなど。
どれも比較的買いやすい価格帯でご提供できそうですが、餌のGM有無や農薬や添加物などをこだわりとおすことは非常に難しいこともわかりました。ここ鹿児島は、それら食の安全に対しての意識がなかなか難しいものがある土地柄。理由の一つにおそらく九州の醤油独特の甘みがあります。九州の甘い醤油のほとんど全てにはサッカリンや甘草・ステビアなどの人工甘味料が入ります。また、さつま揚げ等の加工食品には人工アミノ酸(グルタミン酸ナトリウム・代表的商品名は味の素)を入れる傾向があります。そして畜産業界が不景気と飼料・燃料高騰で非常に厳しく、こだわりの飼料にする余裕が全然ありません。業界事情にかごしまんま基準を合わせることは本当に厳しいなあ、と改めて実感しています。スーパーで何も買えなくて大きくため息をつく・・・。商品開発でもいつもそれを繰り返しています。
完璧な食材はなかなか見つかりませんが、かごしまんまができる現状で一番いい食材を商品化していきます。必ずどの商品も原材料表示を詳しく記載します。それを判断材料にして購入するかしないかを各自ご判断してご注文ください。
また、PB食材の研究開発も続けていきます。ただ、かごしまんま脱脂粉乳(スキムミルク)を商品化してみてわかることは、PB商品はどうしても売価が高くなる、ということが課題です。
脱脂粉乳も九州産が全くないのでオリジナル商品化しましたが、メーカーから届いた25kg袋を詰め替えしていくだけのものなのにパッケージ代や機材・人件費を入れていくと市販品の倍の価格になってしまいました。
何度もメーカーにリクエストしましたが、生クリームも脱脂粉乳も一般消費者向けの小分けタイプの商品化は実現しません。かごしまんま脱脂粉乳はいつも賞味期限の関係で廃棄処分にするものも多い赤字商品です。なんだか悔しいしバカらしいなあ、と感じます。私達はただ、九州産で安心安全な食材が欲しいだけなのに、なぜこんなにも無力で苦しいのでしょうね・・・。
でもめげずに頑張っていきますよ~!だってかごしまんまはみんなの冷蔵庫を幸せで一杯にする食の砦です。
周囲に理解されなくて、子供のおやつや給食に悩んで、茶話会のケーキやお茶に悩んで、PTA主催の焼きそばやおにぎりに悩んで、修学旅行や運動会や遠足で悩んで、入院先の食事に悩んで、会社のおつきあいや親戚との集まりに日々悩んでいる皆さんの食の砦ですからね。希望を捨てずに同じ空の下、共に頑張っていきましょう。

Edit by 山下 理江