平成28年12月13日

Dec 12. 2016 かごしまんまだより

【今年も気がつけば師走ですね】
今年の目標は2つで、1つ目は鹿児島の美味しい料理酒(黒酒)の商品化です。皆さんが鹿児島の黒酒を年末年始に煮しめに使ったりお屠蘇にしたりできたらとっても喜ばれるのではないかな~、とずーっと考えていました。そして6月から準備を始めましたが、酒類の販売は税金が関係してくるので提出書類が多く、事務所の土地建物の登記簿謄本も必要でしたので謄本を取り寄せてみると、なんと事務所が登記簿上『農地』で所有者が故人(父)のまま、かつ父が使用していた頃は農地で納屋だったので表示登記もされていなかったことが判明。そこからが長かったのです。まず所有者を相続の手続きをして変更するのに1か月。建物の表示登記をするのに1か月。農業委員会に農地転用の申請をするのに1か月。宅地転用後もオババが畑用灌漑用水を使用する為にちょっと農地を残すことになって土地の分筆をするのに1か月。5か月くらいかかって事務所の土地建物の登記簿謄本がまっとうなものになって、それから一般酒類販売の許可申請を先日やっと提出できました。既に順調ではないのですが、これから順調にいけば3月位に商品化が出来そうな気がします。
2つ目の目標は、冷凍食材の商品化です。餃子、焼売、ニュージーランド産のコーンやミックスベジタブル、タコ焼き用のタコぶつ切り、アイス、さつま揚げ用のすりみなど色々商品のめどは立ってきましたが、まだできていないものも多くて・・・。
・・・両方の目標とも年末年始には間に合いませんでしたね、すみません!
今年もおせち用に商品化できたのは例年とほぼ変わらず。放射能と添加物を考慮すると、なかなかOKなものは見つかりませんでした。加工品は本当に悩ましいです。お問い合わせするも「うちは国の基準値以下の安全なものしか扱っていませんので安全です」とか「国産です、としか言えません」というお言葉のメーカーも多く、気持ちが凹んでしまうこともしばしば。いや~、私達ってホントマイノリティですね~。原発事故からあと3ヶ月で6年。世の中、なんにも気にしていない方々が大半ですもの。ますます生きにくくなっていくような気もしています。周囲との温度差で、苦しく思うこともたくさんありましたね。でもこの生き方をするようになって、シンプルな食材で自分で手作りするようになり、どんどん美味しいものがわかるようになって、ますます『おうちごはん』の幸せがわかるようになってきた、という方も多いのではないでしょうか。
旬の野菜を食べ続ける生活のおかげで、お医者さんに行く回数が減ったというお声もたくさん頂きました。今年の夏もよく私達はゴーヤを食べ続けましたね。うちの子供達はゴーヤに慣れたおかげで、いつのまにかピーマンや春菊なんぞは屁の河童、という感じで食べられるようになっていました。慣れってすごいです。
今年もたくさんの嬉しいメッセージやツイートをありがとうございました。皆さんのこの応援や喜びのお声のおかげで、今年も頑張れました。
チェルノブイリの現在を見ても、ハンセン病や水俣病等の歴史を紐解いても、やはり放射能被害の可能性や国の対応というものに私は不安や疑問を感じずにはいられません。同じ思いの皆さんがいるかぎり、決してあきらめず前向きに希望を持ってやっていきますね。来年も皆さんがかごしまんまでお買い物をするたびに、かごしまんまの野菜や食材を食べるたびに、「安心だなあ。楽しいなあ。幸せだなあ。」って思って頂けるよう、やっていきますね。同じ空の下、見えない手をつないで共に頑張っていきましょう。
って、あれ?もう締めくくりの言葉っぽくなっちゃいましたね。気が早くてすみません!

Edit by 山下 理江