平成29年4月4日

Apr 4. 2017 かごしまんまだより

【タネについて・身内に生産者さんがいる方からのご意見】
籠池氏証人喚問に世間が大騒ぎしている間に「主要農作物種子法廃止法案」がひっそり可決されました。
日本の野菜のタネの自給率は2割なのに、それを守る法律すら廃止するということは当然にモンサント種子の襲来も予測されますよね。まんまだよりでも2月7日10日号に【タネについて】という記事を書きました。
(均一な大きさ・色・形の野菜が消費者に喜ばれる結果、タネもF1という不自然なものになり、タネ会社も激減し、日本では大手2社の独壇場なので「タネから九州産を!」というのは無理である。本来の在来種のタネで自然農法をしている吉田自然農園さんの野菜が野菜セットに入ってくるのがごくたまにだということからもわかるように、在来種野菜での安定生産は至難の業。完璧な汚染対策は不可能に近いという記事でした。)
この記事への、お客さんからのご意見ご感想(静岡在住・掲載了承済です)を以下にご紹介します。
『まんま便り拝見しました。少し切なく悲しい思いで読みました。農家が身内に2世帯もいると現状がわかってしまいますからずっと心がもやもやしていました。農家さんにタネからそこまで要求するのは酷だと思いました。うちも家庭菜園レベルで、タネから細心の注意を払っていますが、無農薬、無化学肥料、消毒無し、F1ではない在来種や固定種のタネを分けて頂けるのは全国で2.3箇所しか知りません。そこから又より安全かもしれないのを選択し、自家採取出来るものはしますが、この流れだけで大変な労力です。それを専業農家さんや大量生産して下さる方々にやって下さいとは言えないです。とりあえず消費者が少しでも自分で作物作ってみたらいかがでしょうか?大変です、気候にも左右されますし。
すみませんあまりに悲しくえらそうな事書いてしまいました。 私は、近い将来お金で作物が簡単に買えないという危機感は随分前からあります。近い将来、農薬が-肥料が-F1が-(でも綺麗で虫食いとか嫌だ)ってのは通用しなくなると思っています。家庭菜園ですら今年は色々やられてますし、ネギや白菜や大根はなんとか無農薬・無肥料ですが自然栽培とかになると成長が遅くて大量にできませんし、そもそも何十年も肥料や農薬が入って無い畑ってあるのでしょうか?仕事前たまに土おこししたり野菜くずなど蒔いたりしますが手はしもやけ、腰は痛くなるはでそれだけで大変!消費者が今後賢くならないとダメかもって。でも家族協力して作った野菜は少量でも嬉しいし虫なんかついてたら嬉しさ倍増です!
この国に希望が少しでもある限り(ゼロでは無い)私は畑に立つと思います^^小さい畑ですが太陽と水と土と微生物に感謝しながら。頑張ってゆっくりいきましょう、未来の子供達の為にも。
やはり農家さんに沢山の要求をする前に、消費者の認知ですね^^一人でも多く、種選びから作物が出来までの工程をやってみたらいいですね^^ とっても大変なのわかりますから。そして自分で作った作物は格別に美味しいのです。虫食いやら見た目の悪さなども愛おしく感じる程。
年々農家さんの高齢化が進んでますね。とても厳しい現実だと思ってます。
更には農家って実は余程えぐいやり方しないと儲からないです。それを種子からとか、自然農法(無農薬、無肥料)とかJA通すなとか無理ですよ、農家さん潰れちゃいますよ。
農家さんに沢山要求している間に需要に対して供給が間に合わなくなります。出所のわからない農作物食べたいですか?と言う事です。なのでまず作って下さい1種類でもいいまず農家の実情を認知して下さい、私の願いです。自然農は成長がゆっくりで大量生産は出来ません、みなさんわかってますか——–!(爆)』

Edit by 山下 理江