平成29年7月14日

Jul 14. 2017 かごしまんまだより

【大雨の影響】
このたび福岡や大分で甚大な被害をもたらした大雨。被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。
鹿児島では大きな被害こそなかったものの、かごしまんまの生産者さん方も影響が少なからずありました。南九州きのこセンターさんや水幸農園さんは落雷の影響で電話とファクスが不通になりました。今週の野菜セットに入る予定だった平岡農園さんの枝豆が全滅してしまいました。今月末まで在庫は大丈夫そうだった水幸農園さんのタマネギが痛んでしまい今季の販売は終了となりました。井之上さんのゴーヤも痛みが目立ちます。九州の梅雨は半端ない量の雨なので、毎年胃をきりきりさせながら過ごします。自然のことなので無事を祈るしかありませんね・・・。

【原材料表示】
りえしツイッターでちょこっとつぶやきましたが、かごしまんまの商品ページでは、実際の商品の原材料ラベルよりも原材料を詳細に記載しています。ですから一見、普通の商品よりも添加物やワルイモノがたくさん入っていそうな感じです。しかし商品ページの下部の商品写真と比べてください。実際の商品の原料ラベルは、実は多くの情報が省略されていることがわかると思います。これはメーカーが悪いのではありません。法律で【記載しなくていい】となっているからです。でも本当は色々な情報が省略されていて、そこに色々なワルイモノが隠れているのが日本の食品の現状です。原子力発電所の建物を建屋と言うように、原発事故を事象と言うように、食品の世界でも遺伝子組み換えを遺伝子組み換え不分別と言い、グルタミン酸ナトリウムをアミノ酸と言い、カタカナの合成化合物は乳化剤・結着材・安定剤・香料といったソフトな漢字熟語の名前になっています。原材料の中で、レシチン(大豆由来)、植物油、果糖ぶどう糖液糖、コーンスターチと記載してあるものはほぼ全てが遺伝子組み換え作物からできています。しかし我々は『遺伝子組み換えでない』という表示はたくさん目にしても、『遺伝子組み換えである』という表示は見たことがほとんどありません。主原料の表示義務はあるのに、こういった特定の原料にはなぜか表示義務がないからです。チップスに『じゃが芋(遺伝子組み換えでない)』と記載してあっても、但し書きがない植物油は遺伝子組み換えです。
ですから消費者がいくら原材料表示を見て添加物やワルイモノや遺伝子組み換えを避けていたって、表示していないので知らず知らずにどんどん食べてしまっています。実は日本人の遺伝子組み換え作物消費量は、世界でもアメリカに次いで最大級だという統計があるほどです。
そんな虚偽な食の世界を少しでも知っていただくために、かごしまんまでは各メーカーから必ず『商品規格書』を商品ごとに取り寄せて、開示していい部分までは全て記載するようにしてあります。消費者がいくら原材料表示を見てメーカーに問い合わせても記載していない部分は答えてもらえません。一般ユーザーには商品規格書は見ることができません。消費者の立場に代わり、本当の商品の原材料情報をメーカーから取り寄せて商品ページに開示していくことで、消費者の皆さんが世の中の食品全体への問題意識を高めていただければなあ、と願いを込めています。
かごしまんまは小さな会社なので、各メーカーに「添加物やワルイモノや遺伝子組み換えを使わないで」とは言えません。各メーカーさんも諸事情や色々な考えがあって商品を作っていて、その責任を負えないからです。また、完全無添加・農薬フリー・遺伝子組み換えフリーのものだけ販売するお店にもできません。そんなことしたらラインナップ的にも金額的にも普通の人には手が出せないお店になってしまうからです。普通の人が楽しく安心して買えるようなお店にしたい、すべて開示するので消費者の皆さんが自分自身で判断して欲しい、と願っています。
まだまだこれからも「安心で美味しい・楽しい」をどんどんご提供していきます。どうぞ311後のこの世界をあきらめず、明るく生き抜いていってください。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江