【台風の被害はそれほどありませんでした】
皆さん、台風のご心配をお寄せくださり本当にありがとうございます。きゅうりやオクラなどの露地栽培ものがかなりダメージを受けましたが、鹿屋市周辺はそれほど被害がないようでした。井之上さんのヘチマ棚も今回は無事で、ようやく花を咲かせ始めたようです。
【違う世界に生きている②】
安倍総理が解散を検討しているとのこと。「仕事人内閣」といいながら1ヶ月もしないうちに仕事放棄とは、国民を馬鹿にするにもほどがありますね。森友・加計学園などの説明責任を一切果たさないまま、籠池夫妻だけ逮捕。選挙戦に都合が悪い人物を次々と消していっているのではないか、そんな疑念もよぎってしまいます。
TVしかみない大多数の人々。きっと見えるものも考えることも違う世界に生きているのでしょう。
これからどんどん少子高齢化が進み、2024年には人口の一番多い団塊世代(1947年~1949年生まれ)が75歳の高齢者になり、国民の6人に1人が75歳以上、3人に1人が65歳以上の時代へ突入します。毎年の死亡者数は150万人を超え、出生数の2倍になると予想されています。これは人類史上、経験したことのない「超・高齢化社会」の出現であります(『未来の年表』(講談社現代新書・河合雅司著より)。高齢者を若い世代が支える年金制度が破たんするのは明らかです。それどころか、低年金・無年金者の生活保障や高齢者住宅・高齢者医療・介護費用・・・納税人口が激減していく中でどうやりくりしていくのでしょうか。
出生率が下がるということは、労働力人口も下がるということです。人材不足で仕事が有り余る時代。キツイ・キタナイ・キケンの3K仕事は担い手がいなくなります。農業もその一つ。後継者不足で食料自給率は下がり、首都圏などの人口が多いところへ供給される野菜や畜産物は、人材不足を補うためにますます薬剤漬になっていき、輸入物が増えるでしょう。安全な農産物を大量生産・供給するのは無理な話です。
水道もすでに赤信号です。原則として各自治体が水道を運営していますが、利用者が減る一方で更新費用がかさみ、収支の悪化が目立ち始めています。日本政策銀行の「水道事業の将来予測と経営改革」(2017年)によれば、管路の年間更新率は2014年時点で0.76%にすぎず、全てを更新するのに約130年かかり、耐震化も含めれば今後の維持・更新のための投資額は膨大になるといいます。給水人口は2010年をピークに減少に転じており、節水型家電の普及で1人あたりの水使用量も減っています。このため、ほとんどの水道事業者が水道料金の値上げをしない限り、毎年収入が減っていく構造です。しかも全国の水道事業者の有利子負債は2014年度末で7兆9000億円と料金収入の約3倍にまで膨らんでいます。経常利益を確保するなら2021年度から毎年2%の値上げをしていき、2046年度には2014年度比でなんと60%以上の値上げになるという試算も出ています(『未来の年表』より)。このままでは赤字が膨らむばかりで設備の耐用年数を越えても使わざるを得なくなってしまう水道の水は、安心安全ではなくなって「かろうじて飲める」程度になってしまうことでしょう。水道だけではなく道路、ダム、公的設備の全てが耐用年数を超えても原発のように使用し続けざるを得ない現実がもう始まっています。
高齢者が増え、労働力人口が激減し、税収が少なくなっていく日本の未来をきちんと見据えてくれる人に1票を投じていかなければ、私たちの日本は沈没していくことでしょう。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。