【吉開のかまぼこさんの商品お取り扱い開始】
今週から『吉開のかまぼこ』さんの商品を取り扱い始めました。みんながずっと待っていた練り物です!
実は吉開さんのことは5年位前に知人から教えてもらっていたのですが、311後しばらくは海産物を積極的に摂取する気分にはなれませんでした。しかし毎年この時期になるとおせちの悩みにまつわるメッセージを多く頂き、特にかまぼこやちくわ類は震災以降、全く食べていないが食べたいという方が多く、お正月だけ仕方なくおつきあいでもやもやしながら食べるという声もあり、安心な練り物を探して商品化してみよう!と思いました。
鹿児島を中心に九州各地でかまぼこやさつま揚げを探しては原材料表示を確認していきました。
特に鹿児島はさつま揚げ(別名:揚げかまぼこ)の本場で、無添加をうたうメーカーさんもあります。伊達巻の発祥地と言われる長崎にも蒲鉾メーカーさんが多くあります。
しかし練り物の特徴上、タラ(スケソウダラ:北の海の魚)とリン酸塩が入っているものがほとんど。『地魚だけ使用・無添加』と表示してあっても、原材料の中に『アミノ酸』(化学的な旨味調味料をこう表示してよいことになっている)と記載してあったり、醤油等の二次原料を追うとサッカリンなどの添加物が含まれていたり。もともと鹿児島では大半の醤油に人工甘味料が含まれるので、添加物に対する知識や概念が乏しい風土です。長崎のかまぼこも保存料が入っていることが多く、OK練り物はなかなかありませんでした。
傷みやすい魚のすり身を使用しますし、鮮度も味も本当に良い魚を使用しないと旨みが出ないので、練り物を『保存料不使用』『旨味調味料(アミノ酸)不使用』でつくることは本当に難しいことなのです。
南の魚だけを使って二次原料まで無添加にこだわるメーカーさんはやはり吉開さんしかありませんでした。ただ、北海道の昆布だしを使用していますので、ここの判断は皆さん各自基準に委ねます。また、イカは南のものではないのでイカが入るものはかごしまんまでは商品化していません(吉開さんのイカ天やお好み焼き天は非常に美味しいのですが・・・。イカは北の海のものが断然美味しいんですよね)。
吉開のかまぼこさんのお店を訪問した時、社長さんはじめスタッフの方々がとても優しく、社長さんのお話はつきませんでした。「てんぷらを揚げる油はね、本当は鹿北製油さんのが一番いいなと思うんだよね。でも揚げる人がなぜか気持ち悪くなっちゃうの。それでずっと平田製油さんのを使っていたんだけれど、やっぱり気持ち悪くなっちゃうから理研さんのノンシリコーンの油にしたんだよ」とか「塩はね、沖縄の青い海さんの海水塩を使うんだよ。古式かまぼこ(かごしまんまでは商品化していません)は伊豆大島の海水塩を使っているんだ。やっぱ精製塩よりも海水塩だよね」とか「高菜かまぼこの高菜は無農薬栽培農家から高菜を仕入れて、自分達で青い海さんの海水塩で高菜を漬け込むんだよ。市販の高菜漬は必ず添加物が入っているから使えないんだよね」とか、社長さんの安全な食材への志にリスペクト&共感しまくりでした。社長さんの想いがたくさん詰まった吉開のかまぼこさんのHPもぜひぜひご覧ください。
吉開さんのさつま揚げは、小売価格と卸売価格がほぼ同じです。そして無添加なので賞味期限が非常に短く、発送日毎に仕入れるので吉開さんからかごしまんま迄の送料が毎回800円ほどかかります。よって吉開さんHPの商品価格よりかごしまんま価格はどうしても高くなりますが、野菜やほかの食材と一緒にワンストップでちょこちょこ練り物が買えるというメリットを活かして頂ければ幸いです。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。
平成29年11月10日
Edit by 山下 理江