【端境期は、葉っぱ付き大根やニンジンの時期】
端境期(野菜の入れ替わり時期で、全体の出荷量が少ない時期のこと)で、鹿児島では今どの野菜も高値で通常の1.5倍~2倍です。最近は白菜もちらほら出始めましたが1/4カットで130円していました。とても買えません(涙)!野菜セットの品目も、市場仕入れのキャベツやピーマンが高値でしたので今回は10品目です。すみません。
しかし端境期の楽しみは、契約農家さんならではの『葉っぱ付き』です。
本来なら生産者さんは、大根やニンジンはもう少し大きく育ててから収穫し、葉っぱを取って出荷します。葉っぱ付きで出荷すると巨大すぎて扱いにくいというのもありますが、なにより大根やニンジンが本来の大きさになる頃は、葉っぱの方も大きく固く育っていて美味しくないからです。大根やニンジンの葉っぱが美味しい時期は、本体の大根やニンジンもまだ小さくて出荷に適していません。市場規格では大根やニンジンの大きさ形が決まっています。ですから一般の消費者は「大根やニンジンの葉っぱは見たことも食べたことがない」という人がほとんどなのです。
でも実は、大根もニンジンも葉っぱが美味しかったりするんです。しかも栄養も豊富。そこでかごしまんまでは契約農家さんに「野菜セットに出せるときはぜひ葉っぱ付きをお願いします!大根やニンジン本体が小さくても構いませんので」と毎年お願いしています。初めは生産者さんも「でも大根もニンジンもすっごく小さいんだけど本当にいいのかい?」と不安そうに言います。市場ではそういう『葉っぱ付き』の需要がないからです。でも毎年多くのお客さんが喜んでくれるので、生産者さんも慣れてきてここ数年は「今年もどう?」なんて声をかけてくれるようになりました。
とても短い時期ですが、大根やニンジンには丸ごと全部食べられる時期があることを皆さんで楽しんでいただけたらいいな、と思います。お子さんがいらっしゃるならぜひ葉っぱ付きの大根やニンジンを見せてあげてください。しかもかごしまんまの『葉っぱ付き』は無農薬栽培。平岡農園の若旦那の陽一郎さんが夏の間せっせと手で草取りをして愛情いっぱい込めて育てました。思いっきり安心して葉っぱも皮も丸ごと食べてくださいネ。
おすすめの食べ方は、両方ともに細かく刻んで【ふりかけ】にすることです。
簡単で、冷蔵庫で1週間くらいは日持ちしますし、お子さんもパクパクご飯をおかわりして食べるほど美味しいのでぜひやってみてください。
【大根またはニンジンの葉っぱのふりかけ】
①大根またはニンジンの葉っぱを袋丸ごと全部、細かく刻みに刻む。
②鍋にごま油を大さじ1~2ひいて①をざっと炒める。
③醤油・粗糖(または黒砂糖)・黒酒(または酒みりん)をそれぞれ大さじ2ずつ、あればナンプラーを小さじ1入れる。さらにごまを大さじ2・しらす干し1袋・かつおの削り節小分けパック1袋を入れて水分が飛ぶまで中火で炒め続けたら、冷まして完成です。ホントに簡単ですよ♪
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。