平成29年12月22日

Dec 21. 2017 かごしまんまだより

【皆さんと共に歩んだ6年でした】
年末のせいか、ツイッターやメッセージで「かごしまんまさんのおかげで救われてきました」「感謝します」「ちくわを食べて涙が出るとは思いませんでした」というお言葉をたくさん頂いております。全ての方のお声をご紹介したい気持ちを抑えつつ、今回は千葉県のRさんからのメッセージを、掲載のご了解を得てご紹介しますね。
『いつもありがとうございます。おまけもありがとうございます。
久し振りのちくわとさつま揚げ。ちくわとさつま揚げにここまで有り難みを感じるとは、3.11前には思いもよりませんでした。そして、葉っぱ付きの大根と人参の可愛らしいこと。 食べ物の有り難みをひしひしと感じます。
日本が放射能以外にも不穏な空気に包まれていて、農業従事者の高齢化や種子法の廃止やら食の安全が脅かされ続けていることに、ミサイル以上の危機を感じます。明らかに私たちが育って来た時代とは違う、この世界。
当たり前だったことが、人の悪意によって崩されていくのを目の当たりにして、自分の無力さに落ち込んでしまいそうになるけど。選挙に行くことと同様に、かごしまんまさんで買い物をすることは、そんな私に出来ることの一つだと思うのです。食の安全を守ろうとしている企業を守るためには、そこで買い物をする事。それはかごしまんまさんと繋がっている農家さんたちや商店を守ることにも繋がる行為だと思うのです。もちろん私自身も。
たとえ送料がかかろうとも、割高だろうとも。たとえ私がそこに落とすお金が僅かでも。
千葉にいて、九州から送料かけて食料を買う行為は、傍目には贅沢行為に映るかもしれないけど、私は、3.11後、そういう生き方を選びました。だから、かごしまんまさんがいてくれて、本当に良かった。
今日も新鮮で安全な食材をありがとうございました。本当にありがとうございます。』
このRさん以外からも同様のお言葉をたくさん頂いております。
かごしまんまのほうこそ、皆さんからのご注文や応援のおかげで本当に救われてきました。
かごしまんまがある鹿屋は陸の孤島と言われる大隅半島にあり、食料自給率が高いので流通が大隅だけで回っているものが多く、人々も大隅からあまり外へ行きません。唯一の都会である鹿児島市内へも、行くのが億劫な人が多い土地柄。インターネットも若い世代しか普及していません。福島でおきたことなど遠い異国の話です。サッカリンや甘草が必ず入った、甘い地元の醤油がソウルフード。産地や添加物や農薬の話は、どこへ行っても煙たがられました。さらに男尊女卑が色濃く、よそ者を排除する風土。鹿児島弁を話さない女の私が会社を背負って営業する風当たりの強さは、予想はしていましたが、悔しい思いや嫌なこともたくさんありました。関東の商取引の常識が通じず、おおらかな風土を理解していないことが原因で、失敗もたくさんしてきました。
でも消費者の皆さんからのご注文やメッセージ、HPのお客様の声、ツイッター、インスタ・・・・様々なところで励まされ、癒され、救われてきました。
311以降、少数派になってしまった私たちは本当に本当にこれまで頑張ってきましたね。
周囲の理解ない言葉に傷ついたり、色々な行事や付き合いのたびに悩んだり諦めたりしてきたことと思います。
どうぞクリスマスや年末年始はかごしまんま食材で、思いっきり安心しておうちごはんを楽しんでくださいネ。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。

Edit by 山下 理江