2018 February

平成30年3月2日

Feb 27. 2018 かごしまんまだより

【長期的・間接的な健康被害は無視される】
かごしまんまは食品販売業ですので、食品衛生法に基づき何種類かの営業許可を持っていて、食品衛生責任者講習を定期的に受講しています。
先日その食品衛生責任者講習を受けました。忘れていた内容も再確認できたので有意義な時間でした。しかしその時に観たDVDの中で「食中毒を防ぐためには、レストランなど飲食店で出す生野菜はまず中性洗剤でよく洗って、次に次亜塩素酸ナトリウム等で消毒して、なるべく早めに提供するようにしましょう。」という指導にモヤッとしました。おそらく前回の講習時にも習った内容だと思いますがすっかり忘れてしまっておりました。もちろん飲食店に入れば私は何も考えずむしゃむしゃ生野菜を食べていました。
昔、母がコンビニのおにぎり・サンドイッチ製造工場で働いていたので、コンビニのおにぎりやお弁当のご飯には保存料のようなものが入っていて、炊いてから長時間経過しても黄色く変色しないということや、サンドイッチの野菜も消毒液に漬けて変色させない、ということを聞いていました。スーパーのカット野菜や総菜コーナーのサラダなどの生野菜は必ず次亜塩素酸ナトリウム水に漬ける、ということも知っていたので食べないようにしていました。
レストランや定食屋のサラダよ、お前らもだったのか!!とモヤモヤしつつ帰ってきました。
そのことをツイートしましたところ「北海道のニンジンは出荷前に白い液体に漬けます」というメンションが飛んできました。大量生産のタマネギもかなりの農薬を使う、とある生産者さんから聞いたこともあります。「九州のタマネギは北海道のタマネギのようにきれいな乾燥状態にならないのはなぜ?」と私が生産者さんに聞いた時に返って来たのがその答えでした。もちろんかごしまんまの野菜にはそんなことはしておりません。
西日本新聞社発行のブックレット「食卓の向こう側」によれば、2002年ごろ福岡県内の養豚農家で、あるコンビニの弁当やおにぎりを母豚に毎日3キロずつ与えたところ、奇形や死産が相次いでいたことが分った。という記事がMy News Japanというサイトに掲載されています。http://www.mynewsjapan.com/reports/262
実はどの添加物や薬剤をどのくらい摂取すれば危険かなんて、なにもはっきりしていません。ラットなどの動物実験のデータがあるだけです。放射能と同様、農薬や添加物や化学調味料はできるだけ避けるのがいいと思います。
食品衛生責任者講習で勉強するのは、企業側がいかに清潔にして消毒を怠らず『自分の商品で食中毒を出さないようにする』この1点につきます。どの薬剤や添加物を摂取し続けたらどう健康被害が出るのかは、勉強しません。
行政側は「食中毒のように原因と責任がはっきりわかる健康被害については企業の皆さん十分に注意しましょう。しかし責任の所在がはっきりしない健康被害は無視していい」というスタンスのようです。
薬剤(農薬や消毒剤・防腐剤など)や添加物や放射能・GMなど身体に悪いものを完璧に防御するのは難しいですが、『知っておく』ということはとても重要です。この国では、放射能や添加物の話に対してどうも拒否反応がある人が多いように感じるのですが、『知る』ってとても大事だと思うのです。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成30年2月20日

Feb 27. 2018 かごしまんまだより

【旬の野菜はなによりも偉大なお薬である】
16日と20日の野菜セットには白菜が入って、嬉しかったですね~!!こういうサプライズがあるのも野菜セットの良さですね。我が家も鍋物や味噌汁を堪能しました。豚しゃぶもしましたよ~。寒い時期に食べる白菜と春菊はなんであんなにも美味しいのでしょうか。
でもまたしばらくセットに白菜が入る見込みはなさそうです。今年は白菜が大不作で、鹿児島の市場も白菜が不足し超高騰が続いています。上村農園さんに感謝ですね。
野菜セットって、私も最初は不便だな~と感じていました。ずーっと同じ野菜が続きますし、自分の買いたい野菜が入っているわけではないですし、届くまでメニューも決められないですし。
でも、スーパーや生協で欲しい野菜を選んで買っていた頃よりあきらかに家族全員で体調がよくなっているのです。年々、お医者さんにお世話になる回数が減少しています。びっくりしました。最初の頃は「鹿児島へ移住したからかな?」なんて思ったりしましたが、311前もよくお医者さんに行っていましたので、放射能だけの原因で体調がこんなにも変わるとは思えなくて、添加物かな?農薬量かな?調味料かな?と色々ずっと考えていました。
私の場合は311前から農薬や添加物などにも気を付けた食生活をしていたのですが、野菜は生協や宅配やスーパーで自分の好みや作りたいメニューに合わせて買っていました。でも311後、九州産西日本産の野菜しか食べないようになると、野菜には旬があって、産地を限定すると欲しい野菜が1年中ずっとあるわけではないことに気づきました。
かごしまんまを立ち上げて野菜について勉強していくうちに、旬の野菜ほど栄養価が高く、旬の野菜ほど私たち生物が季節ごとに必要な栄養素が豊富であることがわかってきました。
自然って、本当に本当に偉大です。人間も自然界の一部。旬の野菜を食べ続けることが身体機能の調節になるのは、当たり前と言えば当たり前ですね。
貯蔵技術や流通が発達し、地球の裏側の青果すら年中食べられることのほうが不自然なことなのでしょう。
野菜セットを買い続けるお客さんからも「最初は不便だったけどなんだか体調をあまり崩さなくなってきた」というような報告をしばしば頂くようになりました。
ずーっと同じ野菜が食卓に続く。この不便さが私たちの健康にとっていかに重要なことか!
医者いらずになる近道、というよりも、旬の野菜そのものが【薬】なのではないかと推測しています。
サプリでもない、貯蔵野菜でも冷凍野菜でもない、旬の新鮮な野菜こそが私たちの健康を守る最高の薬です。
さあ今週もモリモリ食べましょう!この時期はやっぱり春菊。春になる前の身体のデトックス作用を促進してくれます。
・・・本当は、311さえなければ地産野菜が断然いいのですけどね。近所の新鮮なほど、野菜の生命エネルギーも栄養素も高く美味しいからです。原発事故は本当に残念で悔しいですね。ご近所さんや実家からの家庭菜園のおすそ分けを頂いても悲しい気持ちでいっぱいになりながら誰かにあげたり捨てなければならなかったり、なんて残酷な事故なのだろうと憤りを感じます。311さえなければできていたこと。でも311があって気づけたこと。いつも心は複雑です。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成30年2月14日

Feb 15. 2018 かごしまんまだより

【野菜が育たない今冬です】
毎日行っている温泉に野菜直売コーナーがあるのですが、このところ野菜があまりありません。あるのは小さなキャベツや細い大根、芋類とポンカンのみ。白菜もたまに見ますが小さくてとても高価。
今年はどうしてこんなに野菜がないのでしょう。
先週の野菜セットに水菜を入れてくれた井之上ファームさんに聞いてみると「大寒波のせいじゃと思う。今年はなぜか水菜も全然成長せずに小さいままでつぼみができて花が咲いてくるんじゃよ。他の農家さんとこもみんな大きくならないって言っている。」とのことでした。水幸農園さんの大根もキャベツも、例年の半分の大きさ太さです。
葉物野菜や大根・ニンジンは、つぼみを作り始めると固くなって食べられなくなるので収穫できません。
成長も遅いうえに本来の太さ大きさに成長しないままつぼみができて花が咲いてしまうので、仕方なく小さいうち細いうちに収穫しなければならない、というのが今冬の野菜の特長です。
ぐるめ畑さんも「例年と比較して今冬は累計的に気温が低いです。寒いので葉物が育たないですね」とのこと。
今年は全国的に大雪をもたらしている大寒波による寒さで、野菜が育たず小さくて収穫量も激減しているので、需要に対して供給量が不足して高騰しているのでした。
とはいってもここ鹿屋市では高隈山以外は雪はちらついた程度。例年より気温が低いというだけでこんなにも野菜がいっせいに不作になるなんて、自然って本当に不思議ですね。
今週も全体的に野菜が小さめです。こんなにも細くて小さい大根(葉無)を野菜セットに入れる年は初めてです。

【国は無責任に最低賃金を上げるだけ】
ある生産者さんが暗い顔をして「ここ数年で100円近く最低賃金が上がったでしょ?うちは今まで通りではやっていけないから材料見直したり商品数を絞ったりしなければいけない」と言っていました。
鹿児島県の最低賃金の推移を調べてみると2002年605円でそこから10年間は数円ずつゆっくり上がって2011年に647円に。しかし2012年から2018年にかけては年々10円以上も上がって現在は737円となっています。
2011年からはたしかに90円も上がっていました。2011年と言いますと東日本大震災があった年です。そこからガソリン代や電気代や各種原料費は上がる一方で暮らしが楽になったという実感はありません。国民の10%しかお金持ちではないように、企業も90%が中小企業や個人事業主で、大企業と呼ばれている企業は10%以下です。
特に、原料や種にこだわって無添加や減農薬で頑張っている生産者さんには大打撃を与え続けています。国は国民の批判をかわすために無責任に最低賃金を上げるだけで何の補助もサポートもしてくれません。最低賃金が上がったからと言って生産者さんは簡単には野菜や商品の値段をあげることができません。こんな国ではこれからどんどん1次産業従事者が減っていくような気がします・・・。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成30年2月6日

Feb 5. 2018 かごしまんまだより

【餃子・焼売・魚のすり身を近日中に販売します(冷凍食材)】
お待たせしました。餃子・焼売を2月9日に製造することになりました。
キャベツの価格が下がってきたことで作りやすくなったのですが、今の時期はどうしても九州からタマネギが消えてしまいます。よって今回は玉ねぎを淡路島産にしました。
餃子につきまして「ニンニクや生姜の風味がもう少し欲しい」というご意見が多かったので、今回はニンニクと生姜を効かせた味にしています。好評でしたらこのレシピで固定しようと思います。
魚のすり身は大人気『吉開のかまぼこ』のかまぼこやちくわの原料をそのまま小分け冷凍して品質保持してあるものです。冷蔵庫で自然解凍し、そのまま煮立った鍋にスプーンですくって入れていくだけでおいしいつみれ鍋ができます。また、油で揚げれば簡単にさつま揚げも作れます。
餃子・焼売・魚のすり身は全て冷凍で送らねばならず、野菜セットと同梱できなくて申し訳なく思いますが、どれも原料が安心でとってもとっても美味しい食材です。
餃子・焼売・すり身の販売開始は2月中旬の予定です。どうぞ楽しみにしていてくださいネ。

【生活保護受給者はジェネリック医薬品強制に】
厚生労働省は1月27日、生活保護受給者について、医師が問題ないと判断すれば、先発医薬品より安い後発医薬品(ジェネリック)を原則使用することを生活保護法に明記する方針を固めました。国はこれまでも医療機関や調剤薬局にインセンティブが働くような誘導を行ったり、処方せんの様式を変更したりして、ジェネリック医薬品の使用促進をしてきました。そしてとうとう生活保護受給者は強制的にジェネリック選択せねばいけなくなりそうな状況です。これって国家による人権無視で弱者に対する暴力だと思います。自分が服用する薬を自分で選択できなくなるのです。もしこれが成立すれば次は確実に年金受給者や児童扶養手当(母子家庭手当のこと)受給者も国民健康保険税納付者も強制的にジェネリック選択せねばならなくなるでしょう。たしかに国の医療費負担は膨らむ一方で削減せねばならないかもしれません。でもこれは実は恐ろしいことです。なぜならジェネリックはまだまだ問題点があるから。薬には「物質特許」「製法特許」「製造特許」があります。先発薬は製薬会社が何十億もかけて、有効性試験や安全性試験を繰り返して開発されたものです。しかしジェネリックは先発薬の物質特許が切れただけのものを模倣してつくられたものがあります。つまり製法・製造特許が切れていないため、成分だけ一緒で添加物やコーティング素材が全然違うので、薬が溶けて効くまでの時間や効く強さや効き目自体も全然違うことがあるのです。またジェネリックは安全性試験が義務ではありません。添加物によるアレルギー報告も多々あります。安くても効きも安全性も不明です。そして先発薬を選択できないということは薬の製造地も選択できなくなります。薬剤師さんがジェネリックを進める本当の理由は先発薬より点数が高いから。薬剤師さんの言われるままでなく自分の頭で考えてよく調べて判断したいですね。
日本はますます息苦しくなってきました。生きにくいですね・・・。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成30年2月2日

Feb 1. 2018 かごしまんまだより

厚生労働省と鹿児島県は1月26日、県内93定点医療機関当たりのインフルエンザ患者報告数(15~21日)が86.53人だったと発表しました。県内の患者報告数は全国で最も多く、統計を取り始めた1999年以降過去最多で、県内14保健所管内全てが警報レベルの30人を上回り、特にここ鹿屋では127人だったそうです。
娘の小学校では、去年の9月に鹿屋の黒毛和牛の肉質が日本一になった記念で1月26日の給食が『鹿屋の黒毛和牛コロコロステーキ丼』と決まっていて、子供たちがとても楽しみにしていました。しかし当日26日はクラスの半数が休むという悲劇。私の娘もインフルエンザB型になってしまい、26日は家で「あーあ。今日学校行けていたらみんなの分のステーキも絶対食べられたのにな。食べたかったな」とぼやいていました。
かくいう私も先週はずっと娘と一緒に大変な風邪をひいて寝込んでいました。やっと体調が戻りつつあります。
皆さんのご家庭は、風邪やインフルエンザ大丈夫でしょうか。
今年は東京に大雪が降るほど寒いのでどうぞ体調に気をつけてお過ごしください。
野菜たっぷりの辛味なしの酸辣湯が思いのほかお腹に優しくて、そして美味しくて簡単で風邪の身体が欲する味でしたので、ちょっとここにご紹介しますね。

レシピ【野菜たっぷりの辛味なし酸辣湯】
材料:干し椎茸スライスや生椎茸適量、えのき小分けサイズ1袋、ニンジン2本、大根1/3本、
あれば春菊または水菜、深ネギ1本、卵1個、豆腐九州育ち1P、干しえび6~10尾、
お好みで、かまぼこやハムやミートボールを
必要な調味料:ナンプラー、塩、黒酒または酒みりん、粗糖または黒糖、つぼ酢、さつまいもでんぷん

①鍋に水を入れ、干しえびと干し椎茸スライスを入れて1時間置く。
②ニンジンや大根を細切りし、深ネギはみじん切り、えのきや葉物野菜は一口サイズに切る。
③鍋を沸騰させて、②の生椎茸とニンジンと大根とえのき、塩中さじ1/2、黒酒大さじ3、粗糖大さじ1を入れる。
④人参と大根に火が通ったら、ナンプラー大さじ3、つぼ酢1/2カップを入れ、沸騰したら溶き卵を回し入れる。
⑤火を止めてから、②の深ネギと葉物野菜と、サイコロ切りにした豆腐を鍋に入れる。
⑥さつまいもでんぷんを小さなボールに大さじ4から5入れて水で溶いて鍋に回し入れて完成。

食欲ないときには、この酸辣湯に春雨やご飯を少量入れて食べるとスルッとお腹に入りますよ~♪

今週のまんまだよりはあまり内容がなくてすみません!
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。

Edit by 山下 理江