【長期的・間接的な健康被害は無視される】
かごしまんまは食品販売業ですので、食品衛生法に基づき何種類かの営業許可を持っていて、食品衛生責任者講習を定期的に受講しています。
先日その食品衛生責任者講習を受けました。忘れていた内容も再確認できたので有意義な時間でした。しかしその時に観たDVDの中で「食中毒を防ぐためには、レストランなど飲食店で出す生野菜はまず中性洗剤でよく洗って、次に次亜塩素酸ナトリウム等で消毒して、なるべく早めに提供するようにしましょう。」という指導にモヤッとしました。おそらく前回の講習時にも習った内容だと思いますがすっかり忘れてしまっておりました。もちろん飲食店に入れば私は何も考えずむしゃむしゃ生野菜を食べていました。
昔、母がコンビニのおにぎり・サンドイッチ製造工場で働いていたので、コンビニのおにぎりやお弁当のご飯には保存料のようなものが入っていて、炊いてから長時間経過しても黄色く変色しないということや、サンドイッチの野菜も消毒液に漬けて変色させない、ということを聞いていました。スーパーのカット野菜や総菜コーナーのサラダなどの生野菜は必ず次亜塩素酸ナトリウム水に漬ける、ということも知っていたので食べないようにしていました。
レストランや定食屋のサラダよ、お前らもだったのか!!とモヤモヤしつつ帰ってきました。
そのことをツイートしましたところ「北海道のニンジンは出荷前に白い液体に漬けます」というメンションが飛んできました。大量生産のタマネギもかなりの農薬を使う、とある生産者さんから聞いたこともあります。「九州のタマネギは北海道のタマネギのようにきれいな乾燥状態にならないのはなぜ?」と私が生産者さんに聞いた時に返って来たのがその答えでした。もちろんかごしまんまの野菜にはそんなことはしておりません。
西日本新聞社発行のブックレット「食卓の向こう側」によれば、2002年ごろ福岡県内の養豚農家で、あるコンビニの弁当やおにぎりを母豚に毎日3キロずつ与えたところ、奇形や死産が相次いでいたことが分った。という記事がMy News Japanというサイトに掲載されています。http://www.mynewsjapan.com/reports/262
実はどの添加物や薬剤をどのくらい摂取すれば危険かなんて、なにもはっきりしていません。ラットなどの動物実験のデータがあるだけです。放射能と同様、農薬や添加物や化学調味料はできるだけ避けるのがいいと思います。
食品衛生責任者講習で勉強するのは、企業側がいかに清潔にして消毒を怠らず『自分の商品で食中毒を出さないようにする』この1点につきます。どの薬剤や添加物を摂取し続けたらどう健康被害が出るのかは、勉強しません。
行政側は「食中毒のように原因と責任がはっきりわかる健康被害については企業の皆さん十分に注意しましょう。しかし責任の所在がはっきりしない健康被害は無視していい」というスタンスのようです。
薬剤(農薬や消毒剤・防腐剤など)や添加物や放射能・GMなど身体に悪いものを完璧に防御するのは難しいですが、『知っておく』ということはとても重要です。この国では、放射能や添加物の話に対してどうも拒否反応がある人が多いように感じるのですが、『知る』ってとても大事だと思うのです。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。