【乳歯保存ネットワーク http://www.hahainc.jp/ を知ってください】
今回は『乳歯保存ネットワーク』の資料を同梱しています。納品書がズッシリしていてすみません。
2011年3月11日に起きた東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故による、人工放射性物質の降下による日本国土の汚染は、大気圏内核実験とチェルノブイリ原発事故の汚染とは桁違いの規模です。東京の一部を含む関東以北・岩手以南のほとんどの地域は、平方メートル当たり100,000ベクレル以上のセシウム137汚染地域です。本来なら40,000ベクレル/㎡以上は『放射線管理区域』という国が定める放射能を取り扱う特殊な区域であり、人が住むことなどあってはならないところです。しかしながら原発事故以降、東日本に住む多くの日本人は、国が生活に全く不適切と定めた環境に住んでいます(同梱の「株式会社はは」概要書17ページより)。
なかでもストロンチウム90(Sr90)はカルシウムによく似て骨や歯に取り込まれやすく、蓄積されて内部被曝線源として骨髄を損傷し、骨髄腫や白血病や免疫不全やがんなど色々な病気の原因になります。
Sr-90の放射能の半減期は約29年なので、抜けた乳歯のSr-90は長い間ほとんど放射能が弱くなることはありません。抜けた乳歯を保存しておけば、歯に含まれるSr-90を必要な時にいつでも測定することができるのです。被ばくしていたら、その程度を知ることができます。
1950年代から60年代にかけて大気圏内核実験が盛んに行われていた時に放出された人工放射性物質も、日本各地に飛来しました。降り注いだSr90は各地で測定され、乳歯中のSr90も全国各地で調べられました。
その結果、放射性降下物に比例して乳歯中のSr90が高くなっていること、また乳児の栄養の違い(母乳、人工、混合)によって乳歯のSr90の蓄積量に差があることも明らかにされました。欧米諸国においても、同様の研究結果が得られています(HPの『図表』参照http://www.hahainc.jp/graph.html)。
福島原発事故後、研究者は動物の乳歯や骨などに蓄積する人工放射性物質について調べました。今までに行われたウシ・ブタ・野生ネズミ・サルの研究から、とくに若い動物の歯にSr90 が顕著に蓄積していることが明らかにされており、その値は高濃度汚染地域ほど高くなっています。同様なことがヒトにも起こっている可能性がありますが、福島原発事故後は、日本政府も福島県「県民健康調査」検討委員会も未だヒトの乳歯中のSr90を調べていません。かつてない子どもの甲状腺がん多発に対しても「放射線の影響とは考えられない」としています。
このような背景のもと『乳歯保存ネットワーク』ができました。そして乳歯中のSr90を測定・解析してデータを科学的に評価し、内部被曝の実態を明らかにして国や自治体に調査や施策などを提言する非営利未来型『株式会社はは』が設立されました。
測定結果は病気の原因や責任の追及をする際の重要な証拠資料となり、子供たちの未来を守ることにもつながります。
原因や実態を明らかにするためにも、全国各地の乳歯が必要です。
ぜひお子さんをお持ちのご家庭は乳歯を取っておいてください。その際、一番小さなジップロップ袋に入れて『名前・住所・抜けた年月日・抜けた歯の位置』を記入しておきましょう。
そしてぜひ周囲のお子さんをお持ちの方々にも乳歯保存を広めてください。
資料・記録カードはかごしまんまにも数十枚あります。ご希望の方はご注文時のメッセージ欄に記載して下さい。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。