2018 June

平成30年6月26日

Jun 26. 2018 かごしまんまだより

【食品ロスと賞味期限・企業編】
「食品ロス」とは、本来は食べられる状態であるにもかかわらず食品が廃棄されることです。
日本国内における年間の食品廃棄量は、食料消費全体の3割にあたる約2,800万トン。このうち、売れ残りや期限を超えた食品、食べ残しなど、本来食べられたはずのいわゆる「食品ロス」は約632万トンです(2013年度、農林水産省調べ)。これは東京都民が1年間に食べる量とほぼ同じだそうで、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(平成26年で年間約320万トン)を大きく上回る量です。
前回は、食品ロスの半分を占める家庭からのロスのお話でした。
今回は、食品ロスのもう半分を占める食品メーカー・小売店・飲食店から出るロスの話です。
お店に入っても売り切ればかりですとお客さんは何も買わずにお店を出てしまいます。これはお店側にとっては痛手です。そこで、多くのお店が閉店間際でも商品を豊富におくようになります。ラーメン屋のような「麺が売り切れたので今日はおしまい」スタイルは全体ではそう多くありません。コンビニ、百貨店の地下食品街、居酒屋、弁当屋、焼肉店、ファミレス、パン屋、ケーキ屋、披露宴会場、ホテルのブッフェなど、日々あらゆるところで食品の大量廃棄が繰り返されている現実があります。
特に百貨店やコンビニなどでは、いつでも商品が豊富に店頭にあるように捨てることを本部や店舗側が想定して、捨てる費用も商品代に織り込んで計画を立てています。ブランド感を守るために値引きが許されないことも多いです。閉店近くまで商品が豊富にあっても値引きできずに売れ残る。食品ロスの大きな原因の1つです。
捨てる費用が商品に上乗せされているということは、いつ行っても商品が豊富にある店にするためのコストを私たち消費者が払っているわけです。でもそれは私たちが本当に望んでいることなのでしょうか。
また、スーパーやコンビニなど多くの小売店には「3分の1ルール」という暗黙のルールがあります。
賞味期間全体を3分の1ずつに区切って、最初の3分の1を納品期限、次の3分の2のところに販売期限を設定し、それに達すると販売棚から撤去するというルールです。撤去された商品は賞味期限前にもかかわらず多くが廃棄されます。例えば賞味期限が6か月のお菓子であれば、メーカーは製造してから2か月以内(賞味期間の3分の1)にどこかに納品しなければ、多くの小売店に拒否されて納品できません。そして次の3分の2である製造から4か月ほどで商品棚から撤去されてしまいます。
商品の廃棄処分代は商品代に上乗せされているので、そのコストは私たち消費者全体で支払っています。
そして「3分の1ルール」は法律ではありません。食品業界の商慣習で、これも食品ロスの大きな原因です。
これって必要なルールでしょうか?
私たちが便利に生活するために捨てる、その捨てるための費用を私たち消費者自身が支払っている現実。
食品ロスって、本当に必要なコストなのでしょうか。
考え方ひとつで、もっと減らせるコストなのではないでしょうか。
お店に行けばいつでもおにぎりやお弁当やパンやケーキが売切れることなく並んでいる状況や、賞味期限間近の食材を小売りも消費者も避ける慣習を当たり前のように思う国民性を、私たちは改めるべき時期にいるのではないのでしょうか。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成30年6月19日

Jun 18. 2018 かごしまんまだより

【食品ロスと賞味期限・家庭編】
「食品ロス」とは、本来は食べられる状態であるにもかかわらず食品が廃棄されることです。
日本国内における年間の食品廃棄量は、食料消費全体の3割にあたる約2,800万トン。このうち、売れ残りや期限を超えた食品、食べ残しなど、本来食べられたはずのいわゆる「食品ロス」は約632万トンです(2013年度、農林水産省調べ)。これは東京都民が1年間に食べる量とほぼ同じだそうで、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(平成26年で年間約320万トン)を大きく上回る量です。
食品ロスの半分は、食品メーカー・小売店・飲食店から出る不良品・賞味期限切れ・賞味期限間近のもの・売れ残り・食べ残しですが、もう半分を占めるのは家庭からです。
家庭から食品ロスが出る主な原因の一つには『賞味期限』表示に関する廃棄があります。賞味期限が近づいたり1日でも切れていたりすると、実際に腐敗しているかどうかにかかわらず捨ててしまう経験はないでしょうか。
実は、期限には「賞味期限」と「消費期限」の2種類があり、この違いを知るだけでロスは大きく減らせます。
「消費期限」とは、「食品を摂取する際の安全性の判断に資する期限」(食品表示法)または「定められた方法により保存した場合において、腐敗、変敗、その他の品質の劣化に伴い、安全性を欠くこととなるおそれがないと認められる期限を示す年月日」(農林水産省『加工食品の表示に関するQ&A』)のことです。これは、お弁当やサンドウィッチ、おにぎり、お惣菜、生菓子、生麺、生肉など日持ちが4、5日しかしない食品に表示されます。「消費期限」が表示されたものは、日付を過ぎると急激に品質が劣化する恐れがあるので日付を守って食べましょう。
しかし「消費しなければならない」消費期限と違って、賞味期限は「おいしさの目安」です。
農林水産省Q&Aによると「賞味期限」とは、「未開封の状態で、定められた方法で保存した場合、期待されるすべての品質の保持が十分可能であると認められる期限を示す年月日」のことです。「当該期限を過ぎた場合であっても、必ずしもすぐに食べられなくなるわけではないので、それぞれの食品が食べられるかどうかについては、消費者が個別に判断する必要がある」とあります。そして農林水産省ガイドラインの推奨により賞味期限の多くは、本来のおいしく食べられる期間よりも約2~3割以上短めに設定されていることが多いです。
つまり購入してから多少日にちが過ぎていても食べることが可能なのです。「賞味期限」は「おいしさの目安」ですから、においを嗅ぐ、目で見る、味見をする、などの五感を使って問題なければ食べて大丈夫なのです。
また、昔から日本で保存食として親しまれてきたものは、賞味期限を多少過ぎたものでも食べられることが多いです。例えば梅干しや乾物、醤油などの調味料類、納豆や醤油麹などの発酵食品です。これらも多少期限が過ぎていても大丈夫です。ただ、塩分やうま味成分(アミノ酸)が結晶化してザラザラな触感が出てきます。
逆になるべく添加物や薬剤が使われていないものは、賞味期限前でも品質が変化することがあります。
特にこの梅雨の時期のかごしまんまのパン類。賞味期限前でもカビが発生していることがあります。これは添加物がない食品の宿命です。本来、パンは常温保存が一番おいしいのですが、梅雨時期や夏の高温多湿下はカビの活動も活発化しますので、なるべく早めに食べてしまうか、賞味期限内でも冷凍保存をお勧めします(冷蔵保存はパンが固くなるのでお勧めしません)。
賞味期限に頼らず、五感を駆使して食材と向き合うこと。それが食品ロスの削減への一歩です。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。
株式会社かごしまんま

Edit by 山下 理江

平成30年6月12日

Jun 11. 2018 かごしまんまだより

【送料の値上げ、送料込み商品の廃止、消費税抜き表示に】(重要なので再掲します、何回もすみません)
去年10月に値上げしたばかりのヤマト運輸さんがまた値上がりです。10月の値上がり分は、弊社負担にて吸収し、経費削減など企業努力を重ねてまいりましたが、弊社にて負担し続けることが困難な状況です。
誠に心苦しい限りですがこのたび商品価格の改定・送料値上げをすることにいたしました。
関東への発送でおよそ500円弱の値上げです。北海道と沖縄は、飛行機を使うからという理由で割引なしの定額運賃になりました。本当に申し訳なく思います。
また来年秋スタート予定の消費税増税と食品の軽減税率制度に伴い、商品価格を消費税抜き表示にし、送料込み商品を廃止することにしました。この制度によりますと食材は軽減税率が適用されますが、送料は適用されません。でも送料込み食材の送料には適用されます・・・??どういうことかといいますと、軽減税率がスタートしたら『送料込みの野菜セットを販売するとお客さんからは消費税8%を頂くけど、送料会社からは消費税10%を請求されるので差額2%分が通販会社の赤字になってしまうよ』ということなのです。
もともと通販業界の『送料無料』や『送料込』表示には違和感と疑問を持っていました。
野菜セットも食材も水も、送料無料でヤマト運輸さんに運んでもらっているわけではありません。送料は、配送会社が全国の消費者の希望時間通りに商品を運ぶというサービスの対価です。決して無料ではありません。
『送料無料』表示が主流の通販業界ですが、うちはうちの哲学できちんと送料を別に表示していこうと決断です。
大変申し訳なく心苦しい限りですが、どうぞご理解ご協力のほどお願い申し上げます。
6月13日以降のご注文から改定の予定です。送料詳細はHPをご覧ください。

【吉開のかまぼこさんの商品は6月22日発送までで終了です】
とても残念ではありますが、吉開のかまぼこさんが6月20日をもってかまぼこづくりを終えて廃業されることになりました。明治23年創業で、3代目の現社長も50年以上かまぼこづくりをされていましたが、腰痛の悪化と後継者・従事者不足のために決断されたとのことです。
吉開社長の胸中を思うと言葉が出てきません。本物を作る生産者さんが消えつつあるご時世が非常に悲しいです。
つきましては6月22日発送分をもちまして、吉開さんの商品(かまぼこ、ちくわ、てんぷら・・・我が家の子供たちも大好きなものばかり涙)は販売終了とさせて頂きます。
「6月22日分まで、皆様からのたくさんのご注文をお待ちしています!」とのことです(吉開社長談)。
吉開さんへの『おつかれさまでしたメッセージ』も承ります。
ご注文時のメッセージに添えて頂ければ吉開さんに必ずお届けしますので、ぜひご注文と共にメッセージもよろしくお願い申し上げます!
6月27日に吉開のかまぼこさんを訪問予定です。皆さんからのメッセージは都道府県名と苗字を添えて印刷してお渡ししますネ。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成30年6月5日

Jun 4. 2018 かごしまんまだより

【九州産大豆のひきわり納豆へのご意見ありがとうございました】
納豆や納豆菌やタレにつきましてみなさんから色々なご意見を頂き、とても参考になりました。
なかでもハッと気づかされたのは「私は九州産にこだわっているわけではなく、放射能や添加物への回避にこだわっています。ですから大豆は北米産でもかまいません。納豆菌やタレについてはどのメーカーさんもだいたい同じなので諦めていますが、できれば丸美屋さんのが『自社菌も使用』とのことなのでいいな、と思います。」というご意見でした。私は九州産大豆に視点をおいていました。しかし納豆菌もできればより安心な産地がいいので『北米産大豆のひきわり納豆』を選択、もあるわけです。
安心への判断は人それぞれ。かごしまんまとしてできることは、なるべく安心なものを商品化してその情報を開示して、それをもとに消費者がそれぞれの基準で判断する。完璧な商品がない現状ではそれが重要だと思います。
おかげさまで、新たなメーカーさんの『九州産大豆のひきわり納豆』をまよわず商品化できました。
タレについては、色々入っていますし製造地が埼玉ですので詳細を追わないことに決めました。
近いうちに『北米産大豆のひきわり納豆』も商品化しますね。それぞれの安心基準に照らしてご利用ください。
ご意見をお聞きして本当によかったです。皆さんありがとうございました。

【送料の値上げ、送料込み商品の廃止、消費税抜き表示に】(重要なので再掲します)
去年10月に値上げしたばかりのヤマト運輸さんがまた値上がりです。
今回は、3月末に所長が変わって「前回の値上げの際に今回の値上げの予告もしたはずです。以前の所長が言ってなくてすみません」と、新所長が前任者に責任をなすりつける戦法で、こちらの怒りや言い分などを一切聞く耳持たずの強制実行です。およそ500円弱の値上げです。
そして北海道と沖縄は飛行機を使うからという理由で割引なしの定額運賃になりました。非常に心苦しいです。
また来年秋スタート予定の消費税増税と食品の軽減税率制度に伴い、商品価格を消費税抜き表示にし、送料込み商品を廃止することにしました。この制度によりますと食材は軽減税率が適用されますが、送料は適用されません。でも送料込み食材の送料には適用されます・・・??どういうことかといいますと、軽減税率がスタートしたら『送料込みの野菜セットを販売するとお客さんからは消費税8%を頂くけど、送料会社からは消費税10%を請求されるので差額2%分が通販会社の赤字になってしまうよ』ということなのです。
もともと通販業界の『送料無料』や『送料込』表示には違和感と疑問を持っていました。
野菜セットも食材も水も、送料無料でヤマト運輸さんに運んでもらっているわけではありません。送料は、配送会社が全国の消費者の希望時間通りに商品を運ぶというサービスの対価です。決して無料ではありません。
『送料無料』表示が主流の通販業界ですが、うちはうちの哲学できちんと送料を別に表示していこうと決断です。
大変申し訳なく心苦しい限りですが、どうぞご理解ご協力のほどお願い申し上げます。
6月13日以降のご注文から改定の予定です。送料詳細はHPをご覧ください。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。

Edit by 山下 理江