【調味料を大切にする食生活】
スーパーでは安い調味料がたくさんあります。そしてかごしまんまには安くない調味料ばかりがありますね(笑)。
調味料というと、代表的なもので塩、醤油、味噌、砂糖、みりん、酒、酢、油があります。
どうして激安~高価なものまであるのでしょうか。
理由その①[時間が違う]
例えば味噌。基本的な材料は米・大豆・塩・麦で、これらを混ぜ合わせて約半年間寝かせて作ります。
ところが市販の安い味噌は発酵時間を短くし、うま味調味料や添加物を入れて「本物」の味に似せています。
製造時間が短いと、それだけ多く生産できるようになって人件費などの経費も抑えられるので安くなります。
理由その②[原料が違う]
日本のサラダ油の95%が遺伝子組み換え原料です。業務用醤油の原料もほとんど遺伝子組み換え大豆です。
でも表示義務がないのでどの油や業務用醤油にも「遺伝子組み換え原料です」とは記載されません。なぜか一般消費者向けの醤油は各社とも「遺伝子組み換えでない」と表示を記載してます(表示義務はないのに変ですね)。
遺伝子組み換え原料は、他の雑草が死滅する強力な農薬にも枯れない遺伝子にしてあり、この農薬をたくさん浴びて生育します。世界中の農民がこの農薬による健康被害で苦しんでいます。そんな農薬まみれの原料です。日本でもホームセンターなどで販売されて大人気の[ラウンドアップ]という除草剤がこれにあたります。
理由その③[工程が違う]
同じサトウキビからつくる砂糖でも、粗糖(きび糖)、黒糖、白糖、グラニュー糖、三温糖、角砂糖、粉砂糖などがあります。粗糖や黒糖は精製されていない糖なのでミネラル分や色素が残っております。それに対し、加工助剤を使って白くしたものが上白糖であり、上白糖にカラメル色素で着色したものが三温糖です。つまり三温糖の栄養成分は上白糖とほぼ同じで、白糖に比べて健康的でもミネラルが多いわけでもありません。他の砂糖も加工助剤や添加物を使って加工しているのでミネラル分はほとんどありません。粉砂糖に入っているコーンスターチは遺伝子組み換えトウモロコシから作っています。
加工助剤は化学合成物質であることが多いのですが、なぜかこれも法律で「製造途中で蒸発等でなくなってしまう」とされ、原材料表示に記載義務はありませんので消費者には見ること知ることのできない情報です。
塩や油も、昔ながらの工程で作るものは時間も手間もかかるので高値ですが、加工助剤や添加物を使って工業的に作られたものはこのような理由で安価に大量生産できます。
野菜や食材や水と共に、毎日必ず使う調味料。私たちの身体の基礎をつくる重要なものです。
現代はなんでも工業的に生産され安価で手に入る時代です。
でも戦後急激に癌やアトピーや化学物質過敏症などの疾病も増加しました。
野菜、食材、水と共に調味料に気を付けることも、医者いらずの身体をつくる第1歩のような気がします。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。
かごしまんまの調味料にもそんな願いが込められています。
平成30年9月19日
Edit by 山下 理江