【台風被害で全国的に野菜が厳しい状況です】
気温が下がり気候がよくなってくるこの時期。毎年色々な野菜が店頭に並び始めますが、今年は多くの野菜や果物が台風24号25号の被害を受けて寂しい雰囲気が漂っています。
地元の直売所や道の駅に行ってもあるのは、里芋、さつま芋、ごぼう、みかん、かぼす、辺塚だいだい、そして少量の新米のみ。キャベツや小松菜やほうれん草・レタス・ピーマン・キュウリ等の主要野菜の姿がありません。
スーパーに行っても、それら主要野菜は高値だったり九州産ではなかったり。
(もちろんニンジン・玉ねぎ・深ネギ・ブロッコリーなどは旬ではないので九州産は皆無です)
野菜売り場で買い物をしている人のかごの中を見ると、多くの皆さんがもやしやえのき等の屋内栽培野菜を入れています。果物も全体的に高値です。
これは、今年の台風や洪水が野菜や果物の生産地の多くを襲ったことによります。
小松菜などの比較的栽培期間が短い野菜でも、植付けから収穫までには最低1か月程度はかかりますので、11月中旬位までは全国的にこういう状況が続くと予想されています。
かごしまんまも契約生産者さんのほとんどが台風被害に遭っている状況です。
申し訳ない思いでいっぱいですが、野菜セットには屋内野菜や遠方野菜や市場仕入れ野菜が入る時期が続きます。なるべくキャベツや小松菜・キュウリなどの一般的に使いやすい野菜を入れるように頑張りますが、多くの野菜が高値なので通常よりも1品少ないこともございます。どうぞご理解のほどお願い申し上げます。
再来週あたりからは平岡農園さんの葉っぱ付き大根もセットに入る予定です。
11月には井之上ファームさんのレタスやカボチャもできるそうです。楽しみに待ちましょう!
【商談会参加の報告】
2週続けて福岡と小倉の商談会に行ってきました。
『商談会』とは、生産者やメーカーが各ブースを作って商品を展示し、バイヤー(小売業者・かごしまんまの私もバイヤーです)が各ブースをまわって商品や資料を直接手に取ったり説明を聞けたり商談ができる場です。
商品について詳しく聞けたり、九州食材系の商談会に参加すると掘り出し物に出会えるチャンスだったりします。
しかしいつも思うのは「国産だから安心」という風潮が強いこと。「国産のどこですか?」と詳しく聞こうとすると答えられないブースが多いです。怪訝な顔をされてしまったり、逆に「どうして詳しく聞くのか」と質問されたりします。世間一般とのパラレルワールドを感じる一日でもあります。映画マトリックスの世界ですね・・・。
今回は、九州米100%のパン粉、九州産大麦100%のビール、九州産大豆のマヨ風ドレッシングなどの面白い商品に出会えました。これから原材料詳細や取引条件などをきいて商品化を検討していきます。
かごしまんま基準に照らし合わせると、商談会で100~300くらいの商品に出会っても、最終的にかごしまんまで商品化するのはわずか1%程度。遠い道のりです・・・・。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。