2018 November

平成30年11月27日

Nov 26. 2018 かごしまんまだより

【年末年始商品につきまして】
今年は夏が異常な猛暑だったせいか、例年よりも野菜をはじめとした農産物の不作が多くて苦戦中です。
先日、手打ちそばの生産者さんから連絡がありました。
「原料のそばの実が不作で、次の収穫までアメリカ産に切り替わります。産地偽装の事件があったばかりなので、かごしまんまさんには早めに報告しようと思って・・・。」
産地偽装は非常に残念な事件でしたが、各生産者さんがいっそう意識するようになったのはいいことですね。
年越しに手打ちそばが食べられない可能性が高いですが、鹿児島県産原料になるまで「品切れ」とさせていただきます。
えびの佃煮やいわしの田作りは、原料のえびやいわしが日向灘で不漁が続いているとのことで、入荷数が少ないか欠品になる可能性があります。
島原の海苔も不漁で欠品中です。新物が年末に間に合わないかもしれません。
かまぼこは・・・吉開の蒲鉾さんが6月で廃業されたので、OKな練り物を探していますが見つかりません。
スケソウダラを使用しないこと、九州もしくは西日本製造であること、無添加であることの3基準を満たす蒲鉾類はなかなかないですね・・・。スケソウダラは日本産もアメリカ産(ほぼアラスカ産です)も福島原発事故による汚染の可能性があるので原料に入れないようにしたいですし、水が気になりますので製造地は西日本にしたいですし、化学調味料や化学的な添加物もなるべくなら入れないようにしたいです。エソや南ダラ中心で、かつ無リンのすり身を使用している業者さんはほとんどいません。たいていの業者さんがスケソウダラやリン酸塩入りのすり身を使って練り物を作っています。それほど練り物というのは難しい食材なのだと実感しています。
あしらいセットは、生産者の吉田自然農園さんの都合がつかず廃盤になりました。
今年の年末年始商品はないものばかりで本当にすみません・・・。

シュトーレンは乞うご期待!な美味しさに生まれ変わって商品UPできそうです。
パン工房マロンさんがかごしまんまの考え方に共感してくださって、材料をどんどん変更中です。例えばドライフルーツは鹿児島県産の柑橘類と栗中心に変更になります。もう何度も試作してくださっていて、そのたびに安心で美味しいシュトーレンに生まれ変わっていってます。
毎年大好評の、手作り丸餅(5個入り)もあります。新商品としては鏡餅(飾り餅)が出ました。どちらも手作りなので発送日が年末の最終週に限定されますが、お正月が楽しみになりますネ。
小豆や金柑の甘露煮・芋きんとん・黒豆は今年もあります。
野菜が不作なので有機野菜限定ではないですが、煮しめセットも予定しています。
順々に商品UPしてまいります。産地限定で手作りのものが多いので商品UPが遅くなってしまい、すみません。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成30年11月20日

Nov 19. 2018 かごしまんまだより

【賞味期限切れ?】
11月13日発送の黒豚ハンバーグ(子供のお弁当用)についてお客さんから連絡がありました。
「消費期限が10月29日、加工年月日10月22日というシールが貼ってある」とのことでした。
精肉類や精肉加工品類は発送日毎に発注して、発送日前日に生産者さんに作ってもらってかごしまんまに納品されます。いったいどういうことなのだろう?と思いながら新村畜産さんに問合わせたところ、「ハンバーグ類はまとまった数量を作っておいて急速冷凍をかけて冷凍保存して、発送日毎に必要な分だけ出してシールを貼っている。おそらく10月23日発送分のシールを多く作って商品に貼ってしまい、そのままはがさずに冷凍庫保存しておいたものをシールの貼り替えをせずに出して納品してしまったと推測されます。」ということでした。
賞味期限切れや賞味期限の偽造ではございませんが、商品を受け取ったお客さんとしては気持ちのいいことではございません。
本当に申し訳ございませんでした。
今後のミス防止策としては、新村畜産さんでは納品直前に冷凍庫から出してシール貼りをすること・多く貼ってしまったものについては必ずはがすこと・事前に賞味期限をすべてチェックしてから納品することを徹底して頂くことになりました。納品後もかごしまんまスタッフで再度チェックするようにいたします。
ミスや事故が起こらないように何重ものチェック体制を設けていても、慢心が少し出てくるとチェック体制を潜り抜けて起きてしまうのが事故やミスです。反省し、今後の業務改善に努めます。
これまでも精肉類のシールのミスはちょくちょくあって、『黒豚ローススライス』が『黒豚ロースしゃぶしゃぶ』シールになっていたり、『やごろう豚の小間切れ』はよく『やごろう豚ウデ切り落とし』シールになっていたりしたことも。
中身は全く同じ商品なのですが、名前が違うと混乱するので訂正が間に合う場合は訂正して貼り直して頂いています。

【香害】
数週間に一度子供たちが持って帰ってくる給食当番の服袋。とても苦手です。
柔軟剤の香料の匂いがとてもきついのです。我が家で洗濯しても柔軟剤臭が取れず、アイロン時には閉口するほど。
TVでは素敵なパッケージの柔軟剤が「1日中良い香りが持続する」なんてCMが大量に流れていますからね・・・。
かごしまんまのお客さんも香害に悩まされている方は少なくないです。
ですのでかごしまんまスタッフは柔軟剤を使用していません。商品を包むビニール袋は、無香料の宮崎県製造のポリ袋です。完璧ではございませんが、柔軟剤臭が段ボールの中に入らないよう工夫しています。
(宅配便のドライバーさんは香ってますが、これはもう世の中自体の意識が変わらないと無理でしょう・・・)
ホント生きづらいご時世ですね~
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成30年11月13日

Nov 13. 2018 かごしまんまだより

【今年の平岡さんの大根】
毎年大好評の平岡さんの大根ですが、今年は無農薬栽培することができずやむなく1回農薬を使用しています。
それでも今年の異常な猛暑や台風の大雨、それと前作の野菜との相性が悪かったのか土壌にセンチュウやキスジノハムシが発生して大根を攻撃しています。
表面の見た目の悪さはセンチュウ、中に見られる黒いスジ状のものはキスジノハムシの被害です。
傷んでいるわけではないので食べても問題ございませんが、食味が落ちます。
あまりにひどいキスジノハムシ被害が中にある場合はご連絡くださいませ。
この表面の見た目の悪さや中の黒い部分があると市場では買い取ってくれないところがほとんどなので、多くの大根生産者はこの被害に遭うと出荷できず廃棄処分せざるを得ません。
これを防ぐには薬剤による土壌殺菌が有効です。また、同じ品種や科(今回の場合はアブラナ科)の連作を避けるなどの対策を試みます。
しかしながら土壌殺菌・殺虫剤を使用すると、悪い虫や菌がなくなり大根は白くきれいになりますが、土壌中の善玉菌や益虫も死滅してしまうので、化学肥料の投与やさらなる農薬使用に繋がってしまいます。1度農薬や化学肥料を使った土地は、簡単には元の健全な生態系や栄養状態には戻りません。
ここらあたりが平岡さんはじめ、減農薬無農薬栽培生産者さんの悩みどころでもあります。
なるべく農薬や殺虫剤を使わずに栽培し、なるべく被害のひどい野菜を検品ではじくようにはしていますが、
外見からは分かりづらいこともあり、お届けしてご迷惑をおかけすることもございます。すみません。

かごしまんまでは減農薬無農薬生産者さんの野菜作りを応援するため、ある程度のキズやワレ・害虫被害はお客さんのご協力とご理解を頂きながら許容して生産者さんから野菜を仕入れています。
他のお店や通販よりも、びっくりするようなワイルドな大きさや形の野菜をお届けすることがあるかと思いますが、「これはどうかな?食べられるのかな?あまりにひどいな」という野菜にあたりましたらどうぞ遠慮なくご相談くださいませ(お手数ですが写真を添付してメールをお送りください)。

生産者・かごしまんま・消費者の三者で情報や知恵を出し合って、お互いを理解し合って、安心安全な野菜や食材を守っていけたら幸いです。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江