【今年の平岡さんの大根】
毎年大好評の平岡さんの大根ですが、今年は無農薬栽培することができずやむなく1回農薬を使用しています。
それでも今年の異常な猛暑や台風の大雨、それと前作の野菜との相性が悪かったのか土壌にセンチュウやキスジノハムシが発生して大根を攻撃しています。
表面の見た目の悪さはセンチュウ、中に見られる黒いスジ状のものはキスジノハムシの被害です。
傷んでいるわけではないので食べても問題ございませんが、食味が落ちます。
あまりにひどいキスジノハムシ被害が中にある場合はご連絡くださいませ。
この表面の見た目の悪さや中の黒い部分があると市場では買い取ってくれないところがほとんどなので、多くの大根生産者はこの被害に遭うと出荷できず廃棄処分せざるを得ません。
これを防ぐには薬剤による土壌殺菌が有効です。また、同じ品種や科(今回の場合はアブラナ科)の連作を避けるなどの対策を試みます。
しかしながら土壌殺菌・殺虫剤を使用すると、悪い虫や菌がなくなり大根は白くきれいになりますが、土壌中の善玉菌や益虫も死滅してしまうので、化学肥料の投与やさらなる農薬使用に繋がってしまいます。1度農薬や化学肥料を使った土地は、簡単には元の健全な生態系や栄養状態には戻りません。
ここらあたりが平岡さんはじめ、減農薬無農薬栽培生産者さんの悩みどころでもあります。
なるべく農薬や殺虫剤を使わずに栽培し、なるべく被害のひどい野菜を検品ではじくようにはしていますが、
外見からは分かりづらいこともあり、お届けしてご迷惑をおかけすることもございます。すみません。
かごしまんまでは減農薬無農薬生産者さんの野菜作りを応援するため、ある程度のキズやワレ・害虫被害はお客さんのご協力とご理解を頂きながら許容して生産者さんから野菜を仕入れています。
他のお店や通販よりも、びっくりするようなワイルドな大きさや形の野菜をお届けすることがあるかと思いますが、「これはどうかな?食べられるのかな?あまりにひどいな」という野菜にあたりましたらどうぞ遠慮なくご相談くださいませ(お手数ですが写真を添付してメールをお送りください)。
生産者・かごしまんま・消費者の三者で情報や知恵を出し合って、お互いを理解し合って、安心安全な野菜や食材を守っていけたら幸いです。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。