平成31年1月16日

Jan 15. 2019 かごしまんまだより

【旧年中は大変お世話になりました。今年もよろしくお願い申し上げます】
いよいよ平成最後の年ですね~。
2011年から災害や政治的な不祥事がどんどん増えていっているような感覚を覚えます。
怖いのは、私たち国民がそれら災害に対しても政治的な不祥事に対してもどこか麻痺しつつあるように思えてならないこと。
税金や公共料金や物価もどんどん上がっていって、大半の国民の可処分所得は大幅に減少していき、ファストファッションや100円ショップ商品を愛用するようになり、車や旅行に関心がない若者が増えつつある現状。
最低賃金以下での労働条件で外国人労働者を受け入れることを、データ改ざんしてまで強行採決する政権。
自由競争の経済の中で商品や製品を作るのではなく、ふるさと納税返礼品づくりに熱を入れる、地方の生産者。
人口がどんどん減りつつあるのに、水道事業の民営化や原子力や太陽光発電や軍事力の増強を推進する政権。
日本の社会や経済は、ゆがみがどんどん肥大しているように感じます。なのになぜか多くの国民がそれに対して無関心すぎて、海外では不思議を通り越して不気味がられているほどです。
そうこうしているうちに、GAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾンのこと)に私たち一人一人の行動等のビッグデータを吸い上げられ、最新の人間行動学や心理学を駆使され、ネットショッピングするとちょっと閲覧しただけの商品なのに「買い忘れはありませんか?」というメールが来たり、その商品がネット広告で何度も登場してくるようになっていたり。フェイスブック登録すると「知り合いかも?」と特定のユーザーをメールで紹介してきたり「お知らせをチェックして見逃した友達の情報をチェックしよう」とコミュニケーションの誘導をされたり。
たしかに便利ではありますが、どうしてそんなにも私たちの欲望やつながりを知られているのか、とても怖くなります。気が付けば、私たちはいつのまにかGAFAに欲望や心や脳を支配されつつある現状。
・・・このままでいいのだろうか?とずっと考えてきた2018年でした。
なので12月のサイトリニューアルでは、あえて『あなたの基準を尊重します』をテーマに掲げ、『詳しい情報開示』と『購買意欲をあおらない』ことを明記しました。
ビックデータや企業や国に誘導された欲望や行動ではなく、自然な「欲しいと思う・必要だと思う」気持ちを大切にして消費行動をしていかないと、非常に危険な気がしています。
だって百田尚樹氏の日本国紀が大手書店のメインコーナーに平積みされ、一国の首相が写真付きでツイートする国なんて、本当におかしいでしょう!・・・すみません、うまく言葉にできなくてもどかしいです。

2019年もかごしまんまで食べ物の本当のおいしさやその喜び・楽しさを感じていただけるよう、新たな気持ちでスタッフ一同頑張ってまいります。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江