【買い物は社会をつくる大切な1票です】
20~30年前はまだコンビニも少なくてショッピングモールもなく、街には商店街とイトーヨーカドーやダイエー・西友・ニチイといった大型スーパー、そして主要都市の駅前にはデパートがある、という時代でした。
商店街には八百屋・肉屋・魚屋・洋品店・文房具店・書店・飲食店・団子屋・お茶屋・駄菓子屋・金物屋・電気屋・靴屋・布団店・写真屋・家具屋・・・色々な専門的な個人店がありました。
しかし今は、幹線道路沿いにはイオンモール、コンビニ、回転ずし、ファストフード、ファミレス、ユニクロ、ABCマート、紳士服の青山、ダイソー、ニトリ、ツタヤ、ケーズデンキ、ヤマダ電機などの全国展開の大型店舗が並び、全国どこも同じ風景。
安くてきれいで賞味期限が長い食材、安く早くすませられる飲食店、安く使い捨てできるモノがすぐ手に入るようになりました。
消費税をはじめ各種税金や物価が上がって可処分所得が減り、多くの人が『安くて手軽なモノ』しか選べなくなってしまった、というのも大きいと思います。
気が付けば今は商店街の多くは閉店してシャッター街と言われるようになり、昔の大型スーパーやデパートの多くも閉店していってます。
このままいくと、私たちの衣食住は大企業の商品のみしか選択できない時代が来てしまうでしょう。
私たちの雇用も大企業に集約されていくでしょう。
しかし大企業は利益追求の猛者で、より低い原料費・人件費・経費を常に追求しています。
つまり『安くて手軽なモノ』は、コスト削減のために農薬やGMや化学合成物質や抗生物質や薬品などが多く使用されたり、人件費が最低限に抑えられたりして提供されています。
政治の世界も、大多数の人が関心を持たない間にいつのまにか自民党が強大になり、各種団体はもちろんマスコミにも圧力をかけられるようになり、強行採決や偽装・改ざんを平気で重ねるようになってしまいました。
消費税増税とインボイス制導入、漁業法改正やTPP発効で、小さな生産者さんや個人経営者さんや中小企業が今非常に危機的な状況にあります。
消費活動は選挙と同じで、日々の買い物が大事な1票です。コンビニやイオンモールやファストフード・ファミレスなどを中心に生活していたら、それらが主流の、画一的な社会になっていきます。
本物や良いもの個人店が消えゆく社会。吉開のかまぼこさん廃業のショックは記憶に新しいですね。
日々の消費活動や選挙は私たちの社会をつくる大事な1票。良いお店や良い生産者さんを守る大事な1票。
大企業や大政党に日本が飲まれる前に、私たちの未来を守るために、私たちの1票1票を大切にしていきましょう。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。