【買い物は社会をつくる大切な1票~福山の壺酢・黒酢】
週末、福山町の坂元醸造さんの黒酢レストランに行ってきました。
福山町は、江戸時代後期からアマン壺を使用した壺酢づくりが盛んなところです。
アマン壺は高さおよそ60cmの壺で、米と麹と水を中に入れて、海風と日が当たる絶景な場所に100個以上ずらりと並ばせ、1年~5年もの間じっくりと熟成させて米酢をつくりあげます。
福山町とその隣の垂水市は、鹿児島湾に面し周囲を山に囲まれ冬は暖かく霜が降りることも稀で、夏も海風で涼しく温暖な気候。
そしてこの一帯は25000年前にできた姶良カルデラ壁で、良質で豊富な地下水が蓄えられており、酢づくりには最適な土地です(かごしまんまの温泉水ふじさきも、この一帯の地下水なんです)。
福山町の伝統製法で作るこの米酢のことを1975年に黒酢と命名したのが、坂元醸造さんでした。
黒酢と同じ製造方法で熟成期間を少し短くした『つぼ酢』をかごしまんまでは販売しています。
しかし戦後は安価な合成酢や安価な穀物(輸入トウモロコシや輸入米など)を使用した醸造期間が非常に短くて安い酢の台頭で、多くの生産者が廃業していきました。
伝統製法で作られた良い酢や酒は、伝統製法ゆえに時間も手間もかかって価格も高くなりますが、天然のアミノ
酸や有機酸など様々な良い成分が含まれています。こういうものが、私たちの日々の健康の土台になっているのですけれどね・・・・。
黒酢レストランは、地元の旬の野菜や食材と本物の黒酢をふんだんに使用していて、本当に身体全体から美味しい!と思うような味でした。
もっと多くの人が『安い』という価値よりも『本物』という価値を大切にして、1回1回の買い物という選挙で『本物』という1票を選んでいける世の中になってほしいな~、とあらためて強く思った一日でした。
そのためには国民全体の可処分所得を多くして、生活が豊かになって景気が良くならないといけないですね。
消費税増税なんて本当に愚策です。
もし鹿児島を訪れたら、ぜひ鹿児島湾に面した国道220号をドライブして福山町の壺酢畑を眺めてくださいネ。
とても素朴で、そして桜島と海が雄大で、心が癒される景観です。
【3月22日(金)は発送がお休みです】
前日が祝日の為、生産者やメーカーがお休みになるので発送がありません。
ご理解ご了承お願いいたします。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。