【どんどん春シフトへ】
鹿児島は先週からグッと暖かくなって菜の花があちこちで満開です。
『菜の花』はアブラナ科の花の総称で、キャベツ、小松菜、大根、白菜、ブロッコリー、チンゲン菜、水菜、ターサイ、からし菜、フダンソウ、カリフラワー、かぶ、ラディッシュ・・・冬野菜の多くはアブラナ科です。
このアブラナ科の野菜が今の時期の温度や日の長さに反応して、いっせいに『とう立ち』を始めています。
『とう立ち』とは野菜生産における用語で、生長点(茎頂分裂組織)に花芽ができ、その後、花芽が発育して開花へと進む現象です。
つまり、アブラナ科の皆さんは今、無性に菜の花を咲かせたいのであります。
それを『とう立ちが始まる』といいます。
とう立ちが始まると、アブラナ科の皆さんは中心部分から少しずつ固い柱状のものをつくり始めます。
花となる茎をつくって、高くそびえ立たせてミツバチさんや蝶々さんたちに見つけてもらって花粉を運んでもらうためです。そうして受粉され、アブラナ科の皆さんは種子をつくることができます。
とう立ちが進むと、アブラナ科の皆さんは固くなり過ぎて、われわれ人間が食べることはできなくなります。
今週の大根と白菜がとう立ちの初期です。若干中心が固かったり蕾があったりしますが、全て問題なく食べることができます。詳しくは、裏面の各野菜の説明欄もご覧ください。
もし包丁が立たないほど固い部分が大きくありましたら、すみませんが個体差でとう立ちが進行したものですので、どうぞ遠慮なくご連絡くださいませ。
アブラナ科の皆さんのとう立ちが進んでできる蕾は、『菜花(なばな)』といって、春のごちそうでもあります。これは本当に旬が短いのでなかなか市場には出回りません。また、多くの生産者さんがとう立ちが進む前に収穫物を市場に出してしまうので、そもそも菜花が商品として市場に出回るのは数が少ないのが現状です。
かごしまんま敷地内のおババ菜園の小松菜も、とう立ちが進んで菜花が収穫できておひたしにして食べています。
スーパーの一般的な野菜はいつも状態が良くて大きさも均一できれいな野菜ばかりですが、本当の野菜の姿は、他の植物と同じで時期ごとに少しずつ違ってきます。かごしまんまは産地や生産者さんを限定しているので、旬の初めは小さくて葉っぱ付きで柔らかく、旬の終わりになると大きくて固めで葉無しの野菜になっていきます。
それも含めて、かごしまんまの野菜を楽しんで生産者さんを応援して頂けたら幸いです。
【3月22日(金)は発送がお休みです】
前日が祝日の為、生産者やメーカーがお休みになるので発送がありません。ご理解ご了承お願いいたします。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。