【韓国の水産物禁輸、WTOが容認 日本が逆転敗訴】
世界貿易機関(WTO)の上級委員会は11日、2011年の東日本大震災に伴う原発事故を受けて福島県などの水産物輸入を規制している韓国の措置を不当とした一審判断を取り消し、韓国による輸入規制を認める判断を下しました。2011年の東日本大震災による東京電力(TEPCO)福島第1原子力発電所の事故後、韓国は放射能汚染の懸念があるとして被災県を含む8県産の水産物輸入を規制。日本政府はこの措置を不服として2015年5月、WTO紛争解決手続きによる協議を韓国に要請したが解決に至らず、同年8月にWTOに紛争処理小委員会(パネル)の設置を要請し、昨年、小委員会は韓国の禁輸措置を不当と判断し、韓国に是正を求めていました。
このニュースに関してTV等は、韓国や中国や台湾などのアジアや一部の国だけが、福島原発事故による放射能汚染の恐れによる東日本の食材の輸入規制をしているかのように報道しています。しかしじっくりと調べていくと、これらの国だけでなく多くの諸外国や地域が規制措置をしていることがわかります。
農林水産省のHPの検索窓に「東京電力」というキーワードを入れると
【東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う諸外国・地域の輸入規制への対応】
http://www.maff.go.jp/j/export/e_info/hukushima_kakukokukensa.html
というページが出てきます。
そこに (3) 輸入停止措置を講じている国・地域(PDF:238KB)
http://www.maff.go.jp/j/export/e_info/pdf/teishi.pdf
というページがありますが、これはざっくりとしたことしか書いてありません。
読者に『輸入停止措置アジアの地域だけだな、とんだ風評被害だ』と思わせる感じです。
しかしその下の (4) 諸外国・地域の規制措置一覧(PDF:581KB)
http://www.maff.go.jp/j/export/e_info/pdf/kisei_all_190329.pdf
を開いて読むと、真実が見えてきます。
ぜひ、そのページの資料に目を通してください。なんと、アメリカの輸入停止措置がたっくさん!
牛久沼(茨城県)や成田(千葉県)の美味しいウナギは、アメリカには輸出できません。
タケノコ・シイタケやイノシシ・シカの肉は栃木・千葉産も輸出できません。野生のキノコ類は静岡県産までダメです。そういうものを私達国民は国や自治体から「ジビエ料理を食べよう!」と推進されてモリモリ食べています。
アメリカの輸入停止措置には物申すことが出来ないのに、日本はお隣の韓国を猛烈に批判しています。
そして自国民には「食べて応援」を推奨・・・おかしくないですか?
ニュースでは、「安倍晋三首相は28日、オタワで記者会見し、『WTO加盟国からも判断の妥当性を問題視する声が上がっている』と批判した。会見後、首相に同行している西村康稔官房副長官は記者団に、先にジュネーブで開かれたWTO会合で米国が日本の立場への支持を表明したと明らかにした。」と報道されています。
しかしその米国こそが輸入停止措置をしているのであります。
笑い話でしょうか、これは・・・。
TVや新聞から与えられた情報だけ鵜呑みにせず、自分から調べたり自分で考えたりしないと、
私たちは為政者の都合のいいようにどんどん流されていってしまいます。
これからも、いっぱい調べていっぱい考えていきましょう!
【GWの発送とご注文締め切りにつきまして】
4月27日~5月6日迄ゴールデンウィーク休業致します。この関係で、5月最初の発送日は8日(水)となります。
また、5月10日(金)発送の締切は5月2日(木)となります。ご注意ください。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。