2019年5月8日

May 8. 2019 かごしまんまだより

【農業はうまくいかない】
本当は「今週はおババ農園の美味しいスナップエンドウをオマケで皆さんにお配りしよう!」と思っていました。しかし連休の間にうどんこ病になってしまって、スナップエンドウ君がすっかり弱ってしまってダメになってしまいました。うどんこ病とは、子嚢菌類ウドンコキン科のカビが寄生することによって葉や茎がうどんの粉をかけたようなまだらな白い外観になってしまうことです。これにかかった植物は次第に弱って枯れてしまいます。
非常に残念でしたが、農薬や化学肥料を使わない野菜作りでは仕方ないことですね。
急遽、熊本県産の高冷地栽培の市場仕入れニンジンをオマケにしました(常温便の方には今回はベトナム天日塩をオマケしています)。
おババ農園のパセリを収穫していたら、蝶々とテントウムシとアブラムシがたくさんいました。
テントウムシさんはアブラムシを食べてくださるので農業にとってはとても重要な虫さんで、専門店で販売されているほどです。
連休のあいだに自然界は着々と夏に向かっていました。キャベツはズッシリ、ほうれん草は収穫が1週間以上なかったためにスクスク伸びてしまっていました。
大型連休は、農家にとってはリズムが狂ってしまうので大変です。特に畜産農家は動物を扱う仕事なので365日休めません。通常運転に戻りホッと一息な鹿児島です。

【マルシェで感じたこと】
鹿児島はマルシェが盛んです。マルシェとは、会場に小さなお店が仮設テントを張って集まる市場のことです。こだわりの野菜やパンや手作り雑貨などの小さなお店がたくさんあって面白いです。連休中もやっていました。
考えさせられたのは、自然食材料理や無農薬野菜などのお店よりも、全国どこにでも出店しているような外観のアイスクリームやポップコーンやカキ氷のお店やピザ屋さんとかのほうが長蛇の列を作っていたことです。
無農薬野菜、無農薬栽培の小麦で作ったうどん、無農薬栽培原料で作ったしょうゆや味噌、化学調味料無添加のカレー、じっくりとドリップするコーヒーのお店などは並ばずすぐに買えました。高いからでしょうか?
いや、しかし、カキ氷は材料が水とシロップなのに400円もするぞ。わた菓子とかポップコーンもめっちゃ安い原料を膨らまして、着色と味付けしているだけなのに高いぞ・・・。うーむ・・・。
大半の人は化学調味料や合成着色料や香料のことなど深く考えていなくて、「国の基準値内だから安全♪」という感じなのでしょうか。
外食・コンビニや化学調味料の味付けに慣れてしまっているから、派手でわかりやすいものを買うのでしょうか。
カラフルなカキ氷やアイスクリームを手に持って喜んでいるたくさんの親子を見て、「食育ってなんだろう・・・」と複雑な思いでした。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江