【国産の大豆と小豆がピンチ】(すみません、先週の再掲記事です)
国産の大豆や小豆がとんでもなく高騰しております。
国産の大豆や小豆の産地はおよそ9割が北海道。納豆用の小粒品種は2018年の2.6倍、小豆も2015年の2.1倍の卸売価格で取引されています。
2016年から北海道はたびたび台風や長雨に見舞われ、豆類だけでなくジャガイモなど色々な作物の不作が続いています。スーパーやコンビニ等からポテトチップスが消えてしまったというニュースも記憶に新しいですね。
特に2016年8月は、帯広や十勝などの一大農業地帯を2週間のあいだに4個も台風が襲いました。
先述のように、国産の豆類は9割が北海道産なので、『北海道産がダメになる』イコール『国産自体がピンチ』ということになっていくのです。
農業は、自然災害等で収穫できないと収入は0になる高リスクな業種でありながら、日本の農業保護政策は欧米諸国に比べてなんにもしていないに等しく、高齢化や担い手不足でどんどん農業就労人口は激減しています。
そのような中で台風などの壊滅的な被害に遭うと、「いい機会だからもう農業をやめよう」と決意していくので、深刻な供給不足になっていくのです。
農業がダメなら他で頑張りゃいいじゃん!と楽観的にはなれません。
小豆が2倍の価格になれば小さな和菓子屋さんからひっそりと潰れていきます。そうしてまたシャッター商店が増えます。潰れずに生き残った和菓子屋さんも、国産ではなく輸入の小豆にしていきます。
納豆も国産が激減し、北米産納豆が主流になっていきます。
するとなぜか法改正の動きが出てきて『遺伝子組み換えかそうでないかは表示しなくてよい』ということになっていき、あっという間に日本人はさらにどんどん遺伝子組み換え食材を食べまくるようになります。
そして農業が衰退して輸入農産物に頼りっぱなしの状況で、経済制裁や戦争をやりあう世界状況になってしまったら?日本は兵糧攻めに遭って、多くの一般国民が経済的に苦しみ、飢えに苦しみ、すさんだ国になってしまう・・・・そんな危険な未来の可能性も出てきます。
第一次産業を大切にするかしないかで、国の豊かさは全然違ってきます。
第一次産業は自然に左右されることを念頭に入れて国が手厚い保護策を講じないと、第一次産業の就業人口はどんどん減って、国民の食を脅かすことになるでしょう。
昔、苺はイチゴスプーンで潰しながら牛乳と砂糖で食べ、トウモロコシは1人で何本も食べた記憶があります。今では苺もトウモロコシもそんなことはとてもできないような価格になってしまいました。
このままではこれからも色々な農産物がそうなっていきます。ゆっくりと、しかし確実に・・・。
かごしまんまの農産物は、いびつだったりびっくりするような形や大きさだったりしますが、食味に問題なければ生産者さんから買い取るようにしています。微力でも、それが生産者さんを支える一歩だからです。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。