【大雨かつ長雨】
先週末から鹿児島はずーっと雨が降っています。しかも風を伴う暴風雨です。
熊本・鹿児島・宮崎には、集中的に非常に強い雨や猛烈な雨をもたらす線状降水帯が発生しています。
南九州は、カルデラ噴火による火山灰でできた土地なので、非常にもろくて崩れやすい性質の土壌です。
毎年、がけ崩れや河川決壊の災害が発生するのもこの時期に集中しています。
今回もさらに災害級の大雨になる可能性もあり、祈る思いで過ごしています。
・・・とこれを書いている途中で、【かごしまんま無塩せきハム】のメーカーさんから
「付近の河川が氾濫して、一帯が水没しました(メーカー所在地はいちき串木野市)。
ヤマト運輸さんのトラックが工場に来れないため、明日の発送日に間に合わず、ハムの到着が明後日になります」
と連絡がありました(ひええええええぇぇぇっ!!!)。
ニュースサイトや高速道路HPを見ると、九州各地で道路が通行止めや片側1車線規制や迂回になっています。
鹿屋市では各家庭に防災無線が無償設置されているので、こんな時は防災無線放送に耳を傾けて、
続々と発表される避難勧告地域を聴きながら、懐中電灯などの非常用品を点検したり準備したりしています。
鹿児島では停電することはしょっちゅうで、みんな慣れたものです。さすが南国。
そして生産者の皆さんにとって、毎年この6月と9月の雨と台風の時期が一番辛い季節。
トウモロコシは背が高いのに根が浅めなので、暴風雨に弱く、倒れてみんなダメになっていきます。
ズッキーニやカボチャは地表面で実が成長する野菜なので、大雨に水没してしまい、ダメになっていきます。
トマトはもともと乾燥を好む野菜なので、大雨時は水分を吸い上げ過ぎて実が破裂していき、商品として出せなくなるものが多くなります。
葉物野菜は、ジメジメして高い気温なのでハウス栽培でも病気になりやすくなります。
通常は発送日の前日に収穫する農産物も、こんな大雨の時はちょっと雨がやむ時をねらって収穫するので、
発送日の前々日に収穫するものもあります。
露地栽培の野菜は、長時間の雨にさらされて全体的に良いコンディションではありません。
この時期の葉物野菜はいつもより早めに消費し、ゴーヤやナスなどに部分的に傷みがある場合はその部分を
カットしてお使いくださいますよう、すみませんがご協力をお願い申し上げます。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。