2019年9月10日

Sep 9. 2019 かごしまんまだより

【洗濯や掃除は化学だ・おさらい復習】
前回のまんまだよりで、ナチュラルクリーニングのポイントとその解説を書いたところ、「ホントに臭いがなくなりました!」「普段の洗濯の答え合わせをしたようで嬉しい!」と大反響でした。
なので、簡単にもう1度修正おさらいしながらご紹介することにしました。
酸性の汚れ・・・油汚れ、皮脂、靴下の汚れ、血液やタンパク質の汚れ、我々のお口の中
アルカリ性の汚れ・・・水垢汚れ、汗や靴下の臭い、トイレのアンモニア臭
まずこれら上記の汚れの性質を頭に叩き込みます。次に、以下の洗浄剤の性質も頭に叩き込みましょう。
アルカリ性洗浄剤・・・せっけん、セスキ(アルカリウォッシュ)、過炭酸ナトリウム(漂白剤)、重曹
酸性洗浄剤・・・クエン酸
そして『酸性の汚れにはアルカリ性洗浄剤を投入、アルカリ性の汚れには酸性の洗浄剤を投入する!』
一番うまくいかないのは洗濯。これは、洗濯物の汚れには酸性・アルカリ性の両方があるのに、1種類の洗剤で1回にすませてしまおうとするから。
成功させるには、酸性・アルカリ性それぞれの洗浄剤を用意して、2回洗濯することがポイント。
まずアルカリ洗剤(せっけんやセスキと過炭酸ナトリウムをミックスさせるのがベスト)で洗濯機を1回まわす。
次に酸性洗浄剤(クエン酸)で再度洗濯を1回。それぞれすすぎは1回でOK。ただし脱水までかけておきます。
こうすることでまず1回目のアルカリ性洗剤洗濯で皮脂やタンパク質や血液汚れを落とし、漂白剤(過炭酸ナトリウム)で衣類の黄ばみを抑えます。2回目のクエン酸洗濯で汗汚れを落とすので靴下などの臭いが消えます。
酸性の汚れを落としてから、次にアルカリ性の汚れを落とすのです。我が家では就寝前に1回アルカリウォッシュと過炭酸ナトリウムで洗濯しておき、次の日の起床後にクエン酸投入してもう1回洗濯機をまわしています。
簡単で便利な化学合成洗剤には、化学物質過敏症やアトピーなどの皮膚トラブルの原因となる強い化学合成物質(化学合成の香料、化学合成の界面活性剤や漂白剤や蛍光発色剤など)がたくさん含まれています。
そりゃそうです、1回の洗濯で酸性・アルカリ性両方の汚れや臭いをやっつけようと無茶しているんですから。
ナチュラルクリーニングは化学合成洗剤よりもひと手間はかかりますが、私たち自身の健康にとても良く、そんなに水道代や電気代は上がらず環境にもエコ。しかも洗浄剤の種類がとてもシンプルで家中の掃除に使えます。
換気扇やコンロ周りの油汚れにはセスキ水。食洗機は過炭酸ナトリウムと重曹。水垢やトイレ臭にはクエン酸。
お口の中は酸性に傾くと虫歯になると言われています。重曹はアルカリ性。重曹をコップの水に溶かして歯を磨いてお口をすすぐだけで、お口の中が中性に傾き、虫歯予防になります。歯磨き粉はいりません(市販の歯磨き粉には、界面活性剤や人口甘味料やフッ素やマイクロプラスチックも含まれています)。
我が家はナチュラルクリーニング生活で、鼻がツーンとすることも、皮膚のトラブルも虫歯もなくなりました。
特に子供たちは、生まれてからずっと重曹での歯磨きのみで虫歯になったことがありません。私も重曹磨きにしてからは虫歯がなくなりました。ただし歯のエナメル質を傷つけないように重曹はよく溶かしてから使います。汚れと洗浄は化学です。ひと手間かかるけど香害や皮膚トラブルから解放されるナチュラルクリーニング生活は、本当にオススメですヨ。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江