【立憲フェス鹿児島に山本太郎が呼ばれた意味】(すみません今回はちょっと政治のお話です)
前置きとして、私は特定の政党を応援していません。現政権では日本がどんどん沈んでいくと思い、しんぶん赤旗と立憲パートナーズ機関誌を購読し、会社事務所には山本太郎ポスターを貼りまくってます。
週末は立憲フェス鹿児島に行ってきました。お知らせはがきにはなんと山本太郎さんの写真がど真ん中。どんなフェスになるかと期待しながら行きました。
この日の立憲フェスは異例続き。オープニングから国民民主党・共産党・社民党各党の鹿児島県代表があいさつ。野党共闘への決意を熱く語り、それから大きな拍手の中を川内博史議員(立憲民主党・今回のフェスの主催者)と固く握手していくんです。そんな光景を見るのは初めてでした。
誰もが今の政治に危機感を持っていて、解散総選挙がいつ起こってもいいように備えて今度こそ各地区ひとりずつの候補擁立で野党共闘していこう!と結束している、そう感じました。
そして山本太郎さんと亀石倫子さんの登場。会場の空気がガラッと変わって盛大な拍手が。
太郎さんの最初の言葉は「まさか立憲フェスに呼ばれるとは!」です。会場は大爆笑でした。
そりゃそうですよ、太郎さん、前日は夜まで京都市長選で自民・立憲と戦っていたんです。次の日には立憲フェス鹿児島にゲスト参加。真逆です(笑)。
川内議員が、「物価上昇率に比べて賃金上昇率が追い付いていない。安倍総理は『経団連に賃金を上げるようにお願いしている』と言うが、政治が変えられるのは賃金じゃない、税金や給付金なんです。賃金はその会社の経営陣と労組側との交渉で変えていくものなんです。国民の所得が下がったときに、政治家がすべきことはまず税金を減らしていくことなんです。それなのに政府は消費税をあげてしまった。国民の所得が苦しいときにさらに所得を減らす政策をしたらどうなるかわかりきっています、景気が悪くなっていくに決まっているじゃないですか。消費税はせめて5%に減らすべきだと思うんですよ、ねえ太郎さん」と太郎さんに話をふりました。
スイッチが入ったように話し始めた太郎さんは、あっという間に会場の心をつかみます。しかし10分ほど経ってふと我に返り「これ、いつまで喋っていいんですか。このままいくとスライド(出して説明するという)方向へいってしまって(れいわ新撰組色になりそうで)危険なので、ここでいったん川内さんにバトン渡します。」と言ったのでまた会場が爆笑に包まれました。
このように、今回の立憲フェスはいつもと違った雰囲気が漂っていました。
立憲や川内さんを応援しつつも今の立憲上層部に疑問を持ち、非常に危機感を感じている、そんな会場の雰囲気と熱気がありました。「このままでは鹿児島にれいわができたらそっち応援するかもしれない。もっと危機感持ってやって欲しい」そういう声も出ました。
しかし中央政治と地方政治は違う。地方の議員さんたちは地域の声を聴いて本気で野党共闘しようとしている。それを目の当たりにして希望をまた持つことができた、そんな良いフェスでした。
次の議員選では、今度は迷わず野党共闘の1本化された候補者に投票できる気がしました。
それは消去法で選ぶ消極的な1票よりも、ずっとずっと希望ある明るい1票だと思うのです。
今年も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。
2020年1月28日
Edit by 山下 理江