【2019年4週 インフルエンザの流行が過去10年で最大に】
猛威を振るうインフルエンザですが、2019年1月21日~1月27日(19年第4週)の推定患者数は約228万人にのぼり、過去10シーズンの最大数だった2018年をさらに上回ったそうです。
原因はなんでしょうか。近年はタミフルやリレンザ等の特効薬も登場しているのに。
『インフルエンザワクチンの製造量と使用量』の推移をネットで調べてみると、平成8年以降、製造量も使用量もぐんぐん右肩上がりに増加し続けており、近年は普及活動も功を奏したのか横ばい状態で、特に2019年だけ低い、ということではなさそうです。
ではどうして?放射能でしょうか?しかし放射能が原因なら2012年に1度ピークがあってもよさそうです。しかしたしかに2012年の罹患数も多いですが、それよりも上回って2017年からずっと過去最高を更新し続けているのです。
どんなにすごい新薬や『何万人も愛用するサプリ』やスーパーフードが登場しても、インフルエンザだけでなく癌なども年々増加の傾向です。昔のほうがはるかに病気が少ないのです。
私はスーパーに行くと消費動向を知るためについつい人のカゴの中身を見てしまう習慣があるのですが、いつも多くの人のカゴの中身が冷凍食品、総菜、大手メーカーのパンや加工肉(ウインナー・ハム)、カップラーメンや菓子類ばかり。野菜はどの季節もキャベツやニンジンやモヤシのみ。そもそも野菜自体がカゴに入っていない感じです。
調理済み商品や、レンジでチンするだけの商品、サプリやエナジードリンクなどはとても便利です。
でも便利な今の世の中は決して日本人の健康を向上させてはいません。
冷蔵庫がなかった昔は保存技術がなく、旬の野菜や食材しか食べませんでした。現代は保存技術も向上し、季節問わず好きな野菜を食べられます。加工食品の賞味期限も長くなりました。そして安い。
しかしその便利の裏側には多くの農薬や添加物やGM技術があります。昔は存在しなかったものです。
昔の食生活はどうだったのでしょう。
油は油屋さんが菜種から手絞りして量り売りしてくれました。醤油や酒やみりんは、酒屋さんやお米屋さんが瓶詰めして各家庭に配送してくれました。瓶や容器はリユース。環境に優しいですね。
お肉は肉屋さんで、野菜は八百屋さんで、魚は魚屋さんで、それぞれ目利きがその日に仕入れた新鮮な旬のものを「今日とびきりいいのが入ったよ~」とおススメされながら買ったものでした。
その日に買ったものをその日に食べる、というのが基本で、まとめ買いの発想はありませんでした。
生活スタイルが変化した現代。油屋もお米屋も肉屋も八百屋も消えていき、もう昔には戻ることができません。しかし旬の農薬がなるべくかかっていない野菜を、添加物のない調味料で、ていねいにだしを取ってつくるおうちごはんには、どんなサプリやエナジードリンクよりも生きた栄養があり、免疫力を向上させる力があるのです。
日本や韓国には昔から『薬食同源』という素晴らしい考え方があります。旬の新鮮な野菜は最高のサプリです。
野菜セットにはそんな想いを込めて、菊芋や菜花やチョロギなどの旬ならではの野菜をお入れしています。
今年も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。
2020年1月21日
Edit by 山下 理江