【旬スイッチを感じましょう】
記録的な猛暑だった夏も、もうすっかりどこかへ行ってしまいましたね。
どこも行けずひたすら悶々と家で耐えるという前代未聞な夏を、子供も大人もよく頑張りましたハナマルです!
季節の変わり目は野菜も変わり目です。ゴーヤや空心菜やヘチマは消え、ナスも高騰、通年あるピーマンも今はちょうど小さいのしかありません。秋野菜もまだまだ小さく値段も高め。野菜好きには一番つらい端境期です。
この時期に台頭してくるのが根菜類。ごぼう、さつま芋、里芋、生姜、ビーツ、レンコン・・・です。
ちょっと調理が面倒なイメージの根菜類ですが、自然の理にかなう栄養が豊富な重要野菜でもあります。
これら根菜類には主に身体を温める成分が含まれ、胃腸を整える繊維質も豊富です。
朝晩の急な冷え込みに対応できない身体の調子をサポートしてくれます。ぜひ積極的に摂りましょう。
ごぼうはサッと皮をピーラーで剥いて適当にカットして茹で、ドレッシングやマヨネーズで和えてごぼうサラダに。
さつま芋はトースターで40分ほど焼いてそのままおやつにしたり、細い場合は皮ごと輪切りにしてお米と黒酒半カップと塩少々とともに炊いてさつま芋ご飯にしたり。
里芋は皮を剥いて茹でて潰してお焼きやハンバーグにすると、子供たちも喜びます。
生姜はすりおろして醤油と混ぜ『生姜醤油』をつくって、豆腐やハンバーグにかけて楽しみます。もみ紫蘇に漬け込んで紅生姜づくりを楽しんだり、生姜焼きや生姜紅茶にしたりと万能選手です。
特に紅生姜づくりはこの時期のおすすめです。1年分くらいつくって保存瓶に入れて冷蔵庫にストックしておけば、焼きそばやお好み焼きや冷やし中華を食べるときに重宝しますヨ。意外なほど簡単に作れるんです。
かごしまんまには『もみ紫蘇』もありますのでぜひお役立てください。
ビーツはすごい赤色が気にならなければ鶏肉と炒めて塩コショウで食べるのがおすすめ。見た目はすごいですが、ビーツの甘さと鶏肉のうまみと塩コショウがマッチして後を引く美味しさです。ビーツのピクルスは王道ですね。
旬のはじめのレンコンは、ぜひシンプルに炒め、醤油・黒酒(またはみりん)・粗糖を絡めてきんぴらにして食べてみてください。エノキやカツオ粉末をトッピングするとさらに美味しさUPです。
旬の野菜を食べると、身体が喜ぶような美味しさを感じます。これを私は『旬スイッチ』と呼んでいます。
人間も自然界の一部。動物も人も、自然のサイクルに合った旬のものを食べると身体が喜ぶ仕組みになっているのだと思います。秋は食欲が増して身体に脂肪や栄養を蓄えようとする動物が多いです。牛もそうなので、私たちが飲む牛乳の脂肪分も秋冬は増えていきます。栗や木の実や芋類などを食べまくって冬に備える動物も多いですね。
旬野菜を食べることで身体の内側からも秋を感じとり、身体全体が秋冬仕様へチェンジしていくので免疫力も高まります。さあ根菜類をモリモリ食べて『旬スイッチ』を感じてくださいネ。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。