【夏の終わりと秋の始まり】
猛暑にコロナに息苦しかった夏でしたが、秋の気配も感じてきました(とはいえ鹿児島は10月末まで暑い)。
収穫しても収穫しても毎日ものすごい勢いで伸び続けていた空心菜やゴーヤやモロヘイヤがいよいよ終わりです。
ゴーヤは大きくならず数も増えなくなってきたら収穫終了のサイン。空心菜の場合は花芽がつくと葉や茎が固くなって終了。モロヘイヤの種子やサヤにはストロファンチジンという毒が含まれるので、つぼみや花を見つけたら強制的に収穫終了です(つぼみや葉や茎には毒は含まれません。1996年長崎で、牛に花が咲いた後のモロヘイヤを食べさせて3頭死亡した事故があります)。
オクラは10月位まで収穫できる品種ですが、これからはアントシアニンの影響で赤く色づくものが多くなり、繊維が固く食べられないものが混じり始めます。また台風が来れば擦り傷が増えてきます。
にんにくも玉ねぎもまだあるにはあるのですが、3月に収穫した貯蔵ものなので夏の暑さで多くに傷みが出て皮をむかないと中身がどうなっているのかわかりません。しかし皮をむくと貧相になるし傷んだ部分を取り除く手間も大変だし・・・で販売終了です。生産者さん自身は、これらを屋根の下の涼しく風通しのいい場所に吊るしておき、傷んだ部分を取り除きながらまだまだ長く食べつないでいきます。
冷蔵庫に入れておけばもつのではないか?と思ってしまいますが、難しいもので、玉ねぎやニンニクや芋類や米類というのは冷蔵庫の野菜室保存にはむきません。多湿により芽や根が出たり、変色したりカビてしまったり、コメはヒビが入って研ぐとボロボロ細かくなってしまったりします。16~20度(つまり春や秋の収穫期の自然環境そのもの)が貯蔵に最適な温度で、しかも多湿だとカビてしまいます。難しいですね~。
秋は台風が心配ですが、もう少し気温が下がってくれば色々な野菜が出てくるので楽しみですね。
さて夏の終わりと秋の始まりのこの時期のお楽しみといえば、日本最南端の多田りんご園さんのりんごです。
9月いっぱいくらいまで、土日を利用して車で往復2時間半かけて私と子供達で収穫しに行ってます(多田ご夫妻はご高齢のため、もっぱら収穫も運搬も私達母子ですwww)。
九州では栽培が大変で生産者さんも高齢化が進みどんどん激減しています。多田さんご夫妻も杖をつきながら歩いています。小さめでキズやヒビもあり値段もやや高めですが、九州最南端のりんごの味は意外なほど格別です。
特にヒビ割れが表面にあるものは「はじけるように熟して甘いですよ~」というサイン。シャクシャク爽やかな甘さを楽しんでください。そして農薬をほぼ使っていない(特に実には全くかけておりませんしワックスがけもしておりません)ので、ぜひ皮ごとシャクリと味わってください。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。