2021 March

2021年3月後半版

Mar 15. 2021 かごしまんまだより

【311から10年】
東日本大震災から10年。
かごしまんまをご利用してくださっている多くの皆さんには特別な節目だったのではないでしょうか。
多くのメッセージを頂きました。10年の応援、本当にありがとうございます。ここにご紹介させて頂きます。
(勝手に掲載してすみません。またここには載せきらなかったお言葉にも同様に、心から感謝申し上げます)

「今日は3月11日です。 10年前、私の世界は変わりました。 怖い、悲しい、不安、たくさん考えて今日まできました。 あのとき自分は変われて良かったと思います。」
「楽しく生きましょう。東日本の震災から10年、一生懸命に生きていたら過ぎてしまいましたね。」
「一人ひとりの3.11があったと思います。まだ、その記憶が鮮明で過去を引きずっているとか、立ち直ろうとしているとか、もう別の道を歩んでいるとか様々でしょう。当時の思いや怒りなど振り返り忘れることなく未来に向かって行くしかありません。」
「あれから10年ですね。まだ、10年。まだまだ、先は長いです。頑張らないとと、気を引き締めています。」
「移住や長期保養が難しくても、どうにかやっていられるのは、かごしまんまさんの定期便のおかげです!」
「東日本大震災から10年。原発事故の後始末は全く進んでいませんね。私たちの生活はどうでしょう?りえしさんの『同じ空の下』という言葉に本当に励まされています。これからも一緒に頑張っていきましょう!」
「あの日から10年ですね。もう10年、まだ10年です。 何が起きたのか、引き続き忘れないでいなくてはと思います。10年前、空のレジかごを持ったままスーパーで途方に暮れた自分が どれだけかごしまんまさんに救われたことか! 改めて感謝申し上げます。」
「かごしまんまさんに出会ったのは最近だけど、心はずっと同じです!これからも頑張っていきましょう!!」
「311から今日で10年ですね。昨日のことのように思い出します。あれから、なかなか希望が見いだせない日々が続いているように思います。」
「本日は3月11日ですね。もう10年経ってしまいました。元気に前を向いて生きていきましょう!」
「あの日からついに10年が経とうとしています。10年後なんて想像も出来なかった、かごしまんまさんを続けていてくれてありがとうございます。ただ安心な食材が手に入るというだけではない、心の支えでもありました。この先も健康に気をつけて、末長く続けていってくださると嬉しいです。」 

度重なる消費税増税や送料や資材の値上げ、そして大手モールの送料無料化など、この10年のあいだに何度も経営危機に見舞われてきました。
なんとか踏ん張ってかごしまんまを10年続けられてこれたのは皆様の応援やご理解とご協力のおかげです。
311をきっかけにして生まれたかごしまんまですが、次の10年はもっと前向きに『九州の食の喜び』をより多くの人に楽しんで頂けるようなショップに少しずつ変化させながら進んでいこうと思います。
これからもおうちごはんを喜びにするお手伝いをさせて頂ければ、と思います。どうぞよろしくお願いします。
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年3月前半版

Mar 2. 2021 かごしまんまだより

【醤油の苦悩】
以前「鹿児島の醤油は甘い」というお話をしました。
寿司屋や和食屋さんのテーブルにある醤油が甘いんです。砂糖と醤油が1:1なかんじの甘さです。
でもこの醤油の原材料表示には、サッカリンやカンゾウやステビア等の人工甘味料が記載されていて、砂糖は全く入っていません。
これは人工甘味料のほうが砂糖の何百倍もの甘さがあるので使用量が少なくコストを下げられるから。
人工甘味料の甘さは均一なので醤油の味を安定させやすいため、不安定な甘さの天然甘味料(砂糖)よりも人工甘味料が使用されるのだそうです。
私はこの醤油で刺身やお寿司を食べると、舌がチリチリします。この醤油を使った煮物や漬物やラーメンなど食べても、ずっと舌に何か味が残って不快な感じがあります。おそらく人工甘味料が私に合わないのでしょう。

しかしここ鹿児島ではこの甘い醤油が人々のソウルフードで、食の基本です。
『無添加』をめざすお店でない限り、ほぼ全ての食材や飲食店の醤油がこれなのです。

これがかごしまんまの商品開発上、一番のネックとなっています。
なぜ商品が増えないのか、なぜ地元に溶け込めないのか、なぜ孤独なのか・・・。
全てはこの醤油にあるといっても過言ではないでしょう!
鹿児島は食の宝庫です。
かごしまんま設立当時は、たくさん商品化するぞ!と意気込んでいました。
しかしどの商品にもこの醤油が入っていて、むしろ入っていない商品を探すのが大変で・・・涙。
商談時、業者さんに醤油の話をすると「この醤油じゃないと地元で売れないからね・・・」と顔が曇ります。
なのでかごしまんまにはお惣菜商品が少なく、鹿児島人が作るため(甘い醤油が入っていなくても)甘めの総菜になってしまうのです。

鹿児島ではどこの食事会や飲み会でもこの醤油が使われた料理が出て、刺身や寿司はこの醤油で食べなくてはなりません。出されるお菓子や飲み物も人工的なものが多く・・・涙。
コロナ禍で食事会や集会などのつきあいが全てなくなりましたが、私にとっては今ストレスフリーです(笑)。

鹿児島は畜産王国で、黒豚も黒毛和牛も鶏もめちゃめちゃ美味しいです。漁業も農業も盛んで、食材が豊富で、味噌も酢も塩も酒も製造元があります。とてもいいところです。いつか鹿児島にぜひ旅行に来て欲しいです。
しかし醤油だけは・・・マイ醤油を持参した方がいいかもしれません。(鹿児島の方々、ホントスミマセン!)

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江