2022年3月前半版

Mar 1. 2022 かごしまんまだより

【菜の花が咲きだすと】
鹿児島は今、菜の花が満開を迎えています。
菜の花はアブラナ科。冬野菜はこのアブラナ科のみなさんがとても多いです。
キャベツ、白菜、大根、ブロッコリー、カリフラワー、かぶ、ターサイ、チンゲン菜、水菜、小松菜など。
冬野菜の代表選手ばかりです。
菜の花が咲きだすと、アブラナ科チームは激変していきます。どの方々も一斉に花を咲かそうと変化し始めます。
ミツバチや蝶に花を見つけてもらいやすくするために、身体の中心部を固く太くしてぐんぐん伸ばし、少しでも花の位置を高くしようとするのです。
この時期のアブラナ科チームの皆さんは、花を咲かせることに全力で集中するので、栄養も花のためにとられて美味しくなくなり、中心部も固くなって食べられなくなります。
これがいわゆる『とうが立つ』『とう立ち』という現象です。とう立ちが始まると収穫終了の合図です。
品種改良のおかげか、小松菜や水菜など通年で食べられるアブラナ科選手もおりますが、白菜や大根やブロッコリーさんとはそろそろお別れです。
そしてすぐにあたたかい季節がやってきます。春はもうお隣さんです。

【コロナ、ウクライナ、311・・・】
2020年2月からはじまったコロナ禍ももう丸2年経ちました。電気料金やガソリン代はじめ色々なものの値段が上がってしまってなんだか生活が息苦しいですね。
そんななか、私たちは北京オリンピックでワリエワ選手のドーピング問題でロシアの闇を垣間見て、ほどなくウクライナ侵攻を目の当たりにして、ずーっと暗い気持ちが晴れないままでいますね。
ロシアがチェルノブイリ原発を占拠したり攻撃したりしたというニュースに、あの311の辛い記憶が蘇りました。
悲惨な歴史から、なぜ何も学ばないのでしょうか。放射能は国境も県境も関係なく、あらゆる土地を汚染していきます。そして一度汚染した土地は数十年以上も元に戻りません。
ウクライナの小児がん病棟も攻撃されたというニュースも耳にしました。
軍事施設でもない民間施設や住宅も攻撃されています。
世界中の人々が平和を願いながらなんにもできない状況にただただため息をついて胸を痛めています。
コロナに対しても、ウクライナに対しても、なんにもできないというのは本当につらいですね。
想うこと。忘れないこと。声を上げること。できることをやっていくしかないですね。

暗い世の中ですが、がんばってまいりましょう。
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江