2024年7月前半号

Jul 5. 2024 かごしまんまだより

【梅雨、梅雨、つゆだく】
7月2日。ほぼ半月ぶりに晴れ間が見えたとき「空って、こんなに青かったっけ?」と思うほど、こちら6月の鹿児島の空はずっと雨か曇天模様でした。
と思ったらその後は連続で晴れ日。梅雨明けしたのかと思うほどの暑さ。身体がついていきません・・・。
連日連夜の高温多湿で、鹿児島からキャベツやほうれん草や大根などの冬野菜があっという間に消え去りました。
毎日毎日これでもかというくらい降っていたので、あまりの雨量に畑は湖のようになってしまって生産者さんが畑に入ることができず、地表近くで実がなるズッキーニの多くが腐ってしまいました。
土の中にあるジャガイモや落花生は水の中にずっと浸かっている状況で、痛みが多く発生しています。
ゴーヤやヘチマ、きゅうり・ピーマン等ぶら下がりタイプの野菜も、水が溜まる部分や滴る最下部が痛んでいるものが多くなります。
気温も高く雨も多い時期は植物の成長が早いです。収穫に一番いいタイミングに雨で畑に入らないでいると、野菜がとんでもなくバカでかいサイズに成長したりちょっと熟れ過ぎたり固くなったりします。直売所にヘチマやゴーヤサイズのきゅうりがあったり、パプリカサイズのピーマンがあったりするのもこの時期ならでは。
毎年毎年この梅雨時期は、野菜の状況に一喜一憂して胃が痛くなります・・・。

気象庁によると奄美沖縄以外は全国的にまだまだ梅雨明け先で、7月20日くらいになるとのことです。
なんとか乗り切っていきたいところです。

【今季の梅干しは値上がりする予測です】
去年に続き、今年はさらに全国的な大不作だった梅。青梅の値段が例年の3倍で驚愕しました。
仕入れを断念したのは初めてです。梅ジュースが作れなくてとても残念でした。
・・・・ということは、今季の梅干しの価格は間違いなく高くなるでしょう。
去年の梅干しを多めに発注しておきました。本物の梅干しは塩と赤紫蘇のみなので、数年でも持ちます。
(砂糖や他のものが添加されていたり塩分控えめな梅干しは長持ちしません)
法律の関係で、加工品なので賞味期限の記載はありますが、本当の梅干しはもっともっと長持ちします。
梅干しは数年経つと水分が抜けてきて表面には白いカビ状のものが出ますが、それは梅干しの塩分が結晶化したもの。
カビかどうかの見分けかたは、カラフルでモコモコして膨らんでいるかどうか。モコモコフワフワ膨らんでいたらカビです。
(判断に迷ったら、スマホで写真を撮ってメールで送ってください)
塩分が出ていたり干からびていたりする梅干しももちろん食べられます。干物になりつつある梅干しだと思ってください。大丈夫です。10年ものの梅干しもあるくらい、本物の梅干しは保存食なのです。冷蔵庫保存ならまず大丈夫です。

梅干しを日常使いされる方は、去年の梅がある今のうちに1年分ストックしておくことを強くお勧めします。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江