【TVの影響】
先日のNHK『おとな時間研究所』で『かのや姫小豆』をご紹介して頂いたことは、想像以上に反響がありました。
全国放送で鹿屋市が1時間近く特集されるのもなかなかないことで、しかもあんなに素敵な紹介をされた鹿屋は初めて。鹿屋市民のあいだで再放送日時が口コミで広がったこともあり、たくさん観て下さったようでした。
どこへ行っても声をかけられるようになりました。行きつけの温泉では裸で知らない人に話しかけられることも(笑)。
ご注文も多く頂きました。本当にありがたいことです。
しかし弊社の喫緊の課題は小豆の選別能力。カメラ式選別機が1台のみで時間がかかり、手選りで仕上げるので、1週間に30kg程度しか選別できません。ゆえに小豆が品薄になってしまい、ご迷惑をおかけしております。
小豆倉庫には選別前の小豆がたくさんあるのに・・・。非常に歯がゆい思いです。すみません・・・。
【異常な状況】
世の中の経済状況が悪くなっていくにつれ、付加価値商品が売れなくなっていくのを実感しています。
生鮮品以外の多くの商品は、発注時に最低発注数という縛りがあり、最低でも1,2ケースから発注しなければならないというものが多いです。1ケースには30から50程商品が入っております。
賞味期限間近になって売れなくなってしまった商品はセールや廃棄処分になります。売れ残りが多いとその商品は維持できなくなり、商品ページから消えていく運命にあります。
例えばかごしまんま商品ではお菓子やジュースの多くが消えていきました。現在では在来芋の蒟蒻や原木栽培の椎茸や高価な味噌などが危険水域にあります。
この傾向は日本全体にもいえることで、『なくても我慢できるもの』がここ20年で急速に消えていっています。
人々がブランドやメーカーものの衣服や靴・鞄等を買わなくなって、百貨店やテナントビルが激減しました。
雑誌や新聞や本を読まなくなって、コンビニから書籍コーナーがなくなり、街からも本屋が消えつつあります。
食品の原材料表示の改悪によって遺伝子組み換え原料や添加物表示がわかりにくくなり、国産か海外産原料かどうかも表示されなくなりました。判断材料が薄れたうえに急激な物価高で人々の関心は『安いかどうか』になり、付加価値商品がスーパーの商品棚から急速に消えつつあります。
大豆の不作や離農が続き、納豆・豆腐・醤油・味噌はとうとう九州産大豆だけでは通年供給ができなくなってきました。『国産(時期によって九州産・北海道産となります)』というような表示にどんどん切り替わってきています。
飼料の高騰や慢性的な赤字経営により酪農家の廃業が急増していることが、しばしばニュースに取り上げられてきました。その割には価格改定のなかった乳製品ですが、いよいよ値上がりするとメーカーから通達がありました。
牛乳もバターもヨーグルトも生クリームも価格が上がります。それでも酪農家の状況は依然厳しいままです。
米も大変です。とうとうかごしまんまの米類もなくなりました。収穫期までは在庫の目処がたちません。
色々な食材が高騰したり消えつつあるこの経済状況は、本当に異常ですね・・・。
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。