平成25年7月9日(火)

Jul 9. 2013 かごしまんまだより

梅雨の開けた鹿児島は朝7時から気温はトップギアに入り、日中は30度を軽く越えています。
野菜の厳しい季節突入です。鹿児島のスーパーでは葉物野菜の値段が高騰し、キャベツやレタスの産地は長野県・群馬県産になってきました。
夏野菜・南国野菜がセットに入ってきます。
旬の野菜が体にも家計にも一番。しかし値段が高くなってもキャベツや葉物を死守して野菜セットの品数を減らしていった方がいいのかどうかとずっと悩んでいました。そんなときツイッターで、あるお客様から「この時期、セットにキャベツはありますか」という質問がありまして、私は「夏の鹿児島は正直厳しいです。種類を減らして貴重なキャベツを入れていくか悩んでいるところです」と答えました。するとその方は「旬のお野菜にシフトする生活は大事だと思います。セットってお値打ち感も大切なので無理に入れる必要はないと思います。ただ、給食メニューに合わせた弁当作りの為お聞きしたのです」と答えてくださいました。その答えは私に大事なことを気づかせてくださいました。
実はかごしまんまを立ち上げるとき、完全な有機野菜のセットにしようか迷いました。今でも有機野菜だけのセットもすごくやりたいなと思っています。もちろんこれも実現させたいです。
でもかごしまんまの理念は「同じ気持ちのママの買物の負担を少しでも減らすこと」が一番最優先です。
311前のような気持ちで、安心して多くの方にできるだけ安い価格でできるだけあらゆる日常食材を買い物できるようなお店にしたい、それが願いです。
有機野菜だけのセットにするとどうしても供給量も種類も少なくなります。被曝対策で悩む全国のママたちはたくさんいます。だから野菜セットは買いやすくて使いやすい「できるだけ有機野菜・減農薬」そして「家族4人位で1週間で食べられる量」をコンセプトにしました。
無理して高価な野菜を入れず、野菜セットはこのままやっていこうと思います。
でも給食メニューに合わせた弁当作りが困りますよね。安心のレギュラー野菜が欲しいという声が多いです。
そこで、ジャーン!!
熊本のロック農民さんのご協力を仰ぎ、【ロック農民・魂の野菜シリーズ】が近日中に単品野菜で商品UPできることになりました!!ロックさんは安全な野菜を多くの方へ供給することへの情熱がほとばしっている方です。そして人脈も厚くそのお人柄も非常に尊敬します。そのロックさんがかごしまんまに強力なバックアップをしてくださいます。魂の野菜シリーズ、乞うご期待ください。
また、新しくかごしまんま近郊の無農薬・減農薬野菜農家さんのお野菜も近日商品UPする予定。うふふふ。
鹿児島は夏の野菜の生育が厳しく、野菜セットには鹿児島だけでなく九州各地の野菜も入ることがございます。どうかご了承ください。
かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目も悪く市場のものより輸送に弱いです。
収穫後すぐに冷蔵車で運搬し冷蔵保管して品質維持に努めていますが、どうしても夏の間は葉物野菜の根元などが溶けていることがございます。すみませんが溶けている部分が少しの場合は切り落として丁寧に洗って食べるご協力をお願いします。また、必ずひとつひとつ検品していますが、カボチャやトウモロコシなど、中を切って開けてみないと腐敗などが発見できない場合もあります。申し訳ございません。野菜にカビ・腐敗・凍結等ございましたらどうぞ遠慮なくお申し出ください。
野菜以外の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江

平成25年7月1日(火)

Jul 1. 2013 かごしまんまだより

鹿児島は雨が続きます。土壌がシラス台地なので雨に弱く土砂災害がしばしば発生します。鹿児島では昔から「土砂崩れの被害が起きないと梅雨が上がらない」といわれているくらい梅雨は脅威でもあります。
そんな梅雨の合間、今日は裏山から笹の葉を取ってきまして皆様にお裾分けです。原発事故から2年半を過ぎましたが東日本では多くのタケノコから高いセシウムが検出されています。私の故郷、千葉でも今年は出荷制限が出されていました。七夕の時期、鹿児島の笹の葉に安心して触れていただいて織姫様と彦星様に思いを馳せて頂けたらな・・・と思います。
鹿児島は竹林面積が全国1位で本当はタケノコもぜひお裾分けしたいのですが、タケノコは新鮮さが命で、収穫から1日以上経過するとアクがどんどん出てきてとても食べられる状態ではなくなります。よって水煮でしか商品提供することができないのが現状です。
先日、南日本新聞という新聞に私の記事が掲載されました。関東では読売新聞や朝日新聞の購読者が断トツで多いのですが、鹿児島では南日本新聞の購読者が圧倒的に多く、大手の新聞を購読されている方は少数です。
そんな鹿児島で、南日本新聞の一番真ん中のページのど真ん中にカラーで掲載されたものですから、周囲の反応はすごかったです。「見たよ!頑張っているね。応援するからね。」と好意的に応援されるようになりました。何が一番嬉しかったかというと、放射能の話題をすることへの罪悪感といいますかためらいというものがなくなったことです。たくさんの方と放射能のことや原発についてお話しできました。保育園や学校の先生にも知っていただけました。また、その日たまたま水産会社へ商談に行ったのですが、新聞のおかげで「原材料への産地へのこだわり」も【変な人扱い】されず、普通に理解してくださって商談がまとまりました。近いうちにちりめんやいりこ、もずくなどの海産物が商品UPできそうです。
【理解される】ことがこんなにも精神的に解放されるのだ、ということを心から味わった一日でした。
そしてやはりメディアの影響力は大きいと感じました。同じようにもっともっとメディアが給食の食材問題や学校へのお弁当持参について、放射能防御について、【好意的に】とりあげてくれるようになれば、きっと私達全国のママたちの心は軽くなるのだろうな・・・と思いました。

さて鹿児島にとって野菜の生育がもっとも厳しい夏が近づいてきました。九州ではキャベツやニンジン、玉ねぎなどのレギュラー陣がだんだん姿を消し、南国野菜や夏野菜がお目見えします。季節を忘れた私たち現代人は最初戸惑いますが、慣れると旬の食材が一番おいしくて体に良いことに気づきます。
旬の野菜が一番!おうちが一番!てづくりが一番!さあ、楽しんで夏を乗り切っていきましょう。
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かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目も悪く市場のものより輸送に弱いです。もしかしたらお手元に届く際に虫が一緒に眠っているかもしれません。50km離れた桜島からの灰もかぶっています。すみませんが丁寧に洗って食べてください。減農薬栽培野菜は見た目が悪いですが、穴が開いていたり形が悪かったり少し割れが入っていたりしても食べられます。それでも低農薬、有機農業、季節のお野菜にこだわり続けます。それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。
野菜にカビ・腐敗・凍結等ございましたら遠慮なくお申し出ください。
その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江

平成25年6月25日(火)

Jun 25. 2013 かごしまんまだより

鹿児島は梅雨の真っ最中。バケツをひっくり返したような雨が降ったかと思えば、ぴたりとやんでしまう。南国の梅雨は乙女心よりも激しく変化するのが特徴です。
食欲減退や夏バテが心配されるシーズンにさしかかりますが、上手に夏を乗り切れてしまう発酵調味料をご紹介いたします。
かごしまんまでは発酵調味料に力を入れておりまして、醤油、味噌、塩麹、甘麹(甘酒)、かつお本枯節、乳製品・・・とたくさんの商品があります。なかでも発酵調味料に共通するのは独特の香りと風味、旨味があることです。これは発酵菌の出す酸や菌の生理作用によるもの。そして食材を発酵調味料に漬け込むことによって発酵菌が食材を分解してくれるので、私達の身体の消化酵素を助けて腸内の善玉菌を増やしてくれる効果があります。
その昔、日本に原爆が落とされたときに味噌汁を多く食べていた人が多く生き残ったという説もあります。化学的に実証されているかどうかはわかりません。
しかし不思議なことに発酵調味料の元である麹菌は、日本のように湿気が多く温暖な気候でしか生育できず、世界で麹をつくるのは日本だけだということがわかっています。
核の爆弾と核の事故の両方がおきてしまった唯一の国である日本に神様が授けてくださった奇跡の調味料が、麹の力による発酵調味料なのではないかと私は思わずにいられません。。。。
また、麹は夏の調理時間短縮に最高の調味料です。味噌や塩麹や甘麹に肉を漬け込んでから調理すると発酵菌の力で肉が柔らかくなるので調理時間の短縮につながります。苦いゴーヤやニンジンも味噌の中に一晩埋め込んで味噌漬けにすればご飯が進みます。塩麹はそのまま生野菜にドレッシング代わりとしてかけて食べてもおいしい。肉じゃがなどを調理する時に砂糖やみりんの代わりに同じ分量の甘麹を入れるとコクとうまみのある料理に変身します。甘麹は、砂糖も添加物も一切使わず米の発酵分解だけで砂糖のような甘さに変身したもの。お腹に優しく、調味料として使うと本当に重宝します。また、鹿児島では夏には甘麹を凍らせてシャーベットアイスの代わりに食べる方も多いほど、甘麹は親しまれています。
タイの発酵調味料であるナンプラーも安価で料理にコクと旨味を出してくれるのでお勧めです。醤油や塩代わりに調理中に使用し、少し熱して臭みを飛ばすのがコツです。炒め物やスープなどの隠し味に入れると本当においしい!お店でナンプラーを選ぶ時には原材料欄がイワシと食塩のみのものを選ぶのがいいと思います(添加物に注意!)。

旬の野菜が一番!おうちが一番!てづくりが一番!さあ、楽しんで夏を乗り切っていきましょう。
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かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目も悪く市場のものより輸送に弱いです。もしかしたらお手元に届く際に虫が一緒に眠っているかもしれません。50km離れた桜島からの灰もかぶっています。すみませんが丁寧に洗って食べてください。減農薬栽培野菜は見た目が悪いですが、穴が開いていたり形が悪かったり少し割れが入っていたりしても食べられます。それでも低農薬、有機農業、季節のお野菜にこだわり続けます。それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。
野菜にカビ・腐敗・凍結等ございましたら遠慮なくお申し出ください。
その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江

平成25年6月18日(火)

Jun 18. 2013 かごしまんまだより

鹿児島は梅雨の中休み。雨が降ると涼しいのですが、お日様が見えるととたんに30度越え。気温のジェットコースターに人も野菜も疲労しやすい時期です。

そして梅雨を抜けたら南国の夏がやってきます。
夏の間は人参、玉ねぎ、長ネギ、大根、キャベツ、葉物などの家庭の定番野菜の栽培が難しくなります。
鹿児島の夏は灼熱なので、栽培してもなかなか育たず、収穫してもお届けまでに溶けたり傷んだりすることもあるからです。
なるべく主婦目線で、手軽に調理できるものをチョイスしてまいりますが、南国の夏の特性上、どうしても南国野菜やゴロゴロした野菜が多くなって参ります。去年の夏は我が家ではカレーライスが消えました。肉じゃがもニンジン・玉ねぎ無しでした。トマトのスライスやキュウリ、ゴーヤの味噌漬けやチャンプル、長豆の炒め物、オクラやナスの天ぷら、ヘチマの味噌汁・・・・南国の夏の家庭メニューをたくさん楽しみました。
最初は違和感がありましたが、旬のものを食べる生活に慣れるとおかずが美味しいこと美味しいこと。しかも旬の野菜はこった調理法はいりません。切っただけでそのまま食べる、塩胡椒で炒める、味噌汁の具にする、味噌に漬けておく・・・・こんなシンプルな調理でも美味しくて感動したことを覚えています。
そして夏野菜は暑さで披露した体の調子を整えるミネラルがたっぷり入っているのも特徴です。去年は夏バテ知らずでした。
スーパーに行けば鹿児島でもキャベツやレタス、ニンジンなどおよそ全ての野菜が手に入ります。しかしながらそれらは全て鹿児島や九州産ではなく、北海道、群馬、長野など、涼しい地方のものばかりです。
九州産野菜を食べる夏は、食べなれた定番野菜だけでなく九州野菜にもチャレンジしていただき、旬のものを旬にいただく、そういう生活にぜひシフトしていただきたくお願い申し上げます。
でもレタスとか食べたいの・・・、そういう方にも安心です。鹿児島の夏に関係なく、温度がコントロールされた屋内栽培のリーフレタス類が単品商品で販売しています。これは1年中販売しています。葉物が恋しくなったら単品野菜のリーフ類をご注文ください。

旬の野菜が一番!おうちが一番!てづくりが一番!さあ、楽しんで頑張っていきましょう。
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かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目も悪く市場のものより輸送に弱いです。もしかしたらお手元に届く際に虫が一緒に眠っているかもしれません。50km離れた桜島からの灰もかぶっています。すみませんが丁寧に洗って食べてください。減農薬栽培野菜は見た目は悪いですが、穴が開いていたり形が悪かったり少し割れが入っていたりしても食べられます。それでも低農薬、有機農業、季節のお野菜にこだわり続けます。それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。
野菜にカビ・腐敗・凍結等ございましたら遠慮なくお申し出ください。
その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江

平成25年6月11日(火)

Jun 11. 2013 かごしまんまだより

かごしまんまでは、各商品の原材料の説明欄が非常に重要だと思っています。
かごしまんまの商品を選ぶ基準は、「九州産である。添加物や農薬・遺伝子組み換えを避ける。」です。
この視点に立って商品を探し、選択します。しかしなかなか低価格で安定した供給元で鮮度を保持し、かつかごしまんま基準を完璧に満たす商品はありません。かごしまんま独自の商品にするには規模もお金もありません。
よって、現時点でこの基準に一番近くてかごしまんまができうる最良のものを商品化するようにしています。
かごしまんまの商品も原材料の詳細をみると、グレーなものがあることがわかります。そしてそれらは決して商品自体の原材料欄には記載されていません。例えば加工品に使用されている「植物油」。この原料はほぼ遺伝子組み換え不分別です。国産の菜種油はとても手間がかかるので生産者が少なく非常に高価なので加工品には使用されません。植物油の大手メーカーはほとんど輸入の遺伝子組み換え不分別原料を使用して植物油を製造しています。そしてなぜか日本では植物油や醤油にすると原料の遺伝子組み換え有無の非表示がOKという法律があります。ですから日本では加工品に使用される植物油は(生活クラブなどの意識が高い一部の団体を除いて)ほぼ全てが遺伝子組み換え不分別いうことがわかってきます。
かごしまんまではそういうグレーな内容も全てわかる限り表示することで消費者の方々に「食品の原料って本当はこんなふうなんだ・・・・ってことは普段食べている食べ物はもっといろいろなものが入っているのだろうな」と想像して考えて頂けたら、という願いを込めています。
そして「やっぱり安心の一番はおうちの手作りの食べ物なのだ」ということを実感して頂けたらかごしまんまとして喜びの極みであります。
添加物を避ける食生活をしていると半年くらいでスーパーなどのお総菜コーナーの商品やコンビニのおにぎりを美味しく感じなくなります。舌の感覚が研ぎ澄まされて、添加物の味がわかるようになります。人工的に造られた保存料や甘味料や香料だらけの味より素朴な昔ながらの味が美味しいと感じ、口内炎も滅多にできなくなります。外食もしなくなりお店で食料を買わなくなりますから食費も減り、食材の産地も限定できて放射能汚染もいっそう避けられます。
そういう食生活の、少しでもお手伝いができますよう、これからも子どもたちのためになるべく安全で体に優しい食材を商品化してまいります。
おうちが一番!てづくりが一番!さあ、楽しんで頑張っていきましょう。
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かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目も悪く市場のものより輸送に弱いです。もしかしたらお手元に届く際に虫が一緒に眠っているかもしれません。50km離れた桜島からの灰もかぶっています。すみませんが丁寧に洗って食べてください。減農薬栽培野菜は見た目は悪いですが、穴が開いていたり形が悪かったり少し割れが入っていたりしても食べられます。それでも低農薬、有機農業、季節のお野菜にこだわり続けます。それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。
野菜にカビ・腐敗・凍結等ございましたら遠慮なくお申し出ください。
その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江

平成25年6月4日(火)

Jun 4. 2013 かごしまんまだより

最近、日田天領水と屋久島縄文水の販売を始めました。どちらも九州の深井戸水で350l、500mlと飲みきりサイズです。大きいサイズの水は屋久島縄文水の1000mlしかありません。なぜなら大きいサイズのペットボトルはまとめ買いで送料無料の激安サイトがたくさんあるのでそちらでご購入いただけるからです。
「今度の遠足や運動会にちょっと欲しいなあ」という時や、「塩麹をつくるのに1本欲しいなあ」という時に野菜セットにお水を同梱していただく、というのを想定しています。

かごしまんまでは、「野菜セットと同梱できる範囲で1週間分のご注文をする」を想定して商品企画をしています。 まとめ買いは送料発生することが多いので、1回のご注文を1箱に抑えるほうが家計に優しいです。
( もし2箱になる時には送料が発生しますので日持ちのする商品を中心に目一杯2箱分注文した方がお得です。)
野菜セットに同梱できる量の目安としては、食パンだけなら4斤まで。米だけなら1袋または2袋。卵は2パック。牛乳だけなら4本。合計金額の目安としては8000円くらいまで。たくさん同梱するのであれば、米やパン、あられ類や黒菓ボーロ、卵、牛乳などの体積が大きいものを避ければより多く入ります。
「1箱に何をどれくらい同梱できるかわからない」場合が多いと思います。締め切り前でしたら、追加削減のご相談をどんどん承ります。とりあえずご注文してみて送料がかかるようなら削減、もOKです。現行のシステムでは追加変更はお客様からはできませんのでどうぞご遠慮なくメール・お電話でご連絡くださいませ。ただし締め切り後、生産者に発注をかけてしまった後の変更はできない場合がございます。ご了承ください。(できれば火曜日と金曜日の午前中は発送業務に必死ですのでお電話はお避け下されば幸いです。)
私達かごしまんまスタッフも「1箱に納まるか微妙だな・・・」という時にはお客様にどんどん相談いたします。
また、「子供がいて毎日お弁当をつくる家庭」を想定していますので、小さくて常温でもOKな牛乳やジュース、こっぺぱんやバーガーパン、ゴマなどを商品にしています。お誕生日に安全な材料で手軽にケーキ作りを楽しんでいただけるよう、ケーキ台と生クリーム(サイズが大きくて申し訳ございません)、無塩バターや薄力粉もあります。
商品ラインナップに、加工品よりも材料が多いのはできるだけ手づくりを楽しんでもらって添加物や遺伝子組み換えなどを避けて欲しい願いを込めているからです。
これからも子どもたちのためになるべく安全で体に優しい食材を商品化してまいります。

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かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目も悪く市場のものより輸送に弱いです。もしかしたらお手元に届く際に虫が一緒に眠っているかもしれません。50km離れた桜島からの灰もかぶっています。すみませんが丁寧に洗って食べてください。減農薬栽培野菜は見た目は悪いですが、穴が開いていたり形が悪かったり少し割れが入っていたりしても食べられます。それでも低農薬、有機農業、季節のお野菜にこだわり続けます。それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。
野菜にカビ・腐敗・凍結等ございましたら遠慮なくお申し出ください。
その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江

平成25年5月28日(火)

May 28. 2013 かごしまんまだより

今日は遺伝子組み換えについてのお話です。
かごしまんまの商品の原材料の欄に「遺伝子組み換え不分別」という表示があるものがあります。それは「植物油」と「微量に使われる材料」です。しかし一般的に売られている商品のほとんどには原材料の植物油や原料に「遺伝子組み換え不使用」なんて記載されていません。これは、「食品の主な原料ではない」場合と「遺伝子やそのタンパク質が製品中に残っていない(例:油、醤油)」場合は表示しなくてもよいことになっているからです。農林水産省のHPの「遺伝子組み換え食品の表示」にも記載されています。例えばポテトチップスの主な原料であるジャガイモには「遺伝子組み換えではない」と表示されていますが、それに使用される植物油や調味料の原料には遺伝子組み換え農産物から作られたものであってもその表示義務がないのです。
一般的な植物油はほとんど全て輸入原料(大豆・なたね・とうもろこし等)で作られます。生活クラブや鹿北製油など一部の企業団体の油製品以外はほぼ遺伝子組み換え不分別原料を使用しています。でもその表示義務がないため私たちは避けたいと思っていても知らず知らずのうちに遺伝子組み換え食品を食べているのです。
本当は、かごしまんまでは原材料に「遺伝子組み換え食品が使用されていない」商品だけを扱いたいと切望しています。
しかしながらそれは自社製品を作れるようになってからだと日々感じています。
現在は、渋るメーカーをなんとか口説いて製品詳細の情報公開をして頂いている状況です。メーカー自身が追える範囲・わかる範囲までしか原材料詳細を追えません。
放射能防御や遺伝子組み換え食品防御の観点からいえばそれら全てを0にしたいのですが、その希望を全て通した商品を作るならば、その商品すべてを買わなければいけません。それがいわゆる自社ブランド製品です。
かごしまんまの規模では全ての商品を完璧にするのは不可能です。例えば1回の注文量に応じて作るかごしまんま食パンはマーガリンや添加物を使わないのでとても安全ですが、厳密に調査しようとしたなら原料のバターの牛の餌はどうなのか、などグレーな部分がどうしても出てきます。牛乳・乳製品はとても難しいです。なぜなら牛乳は1件1件の農家ごとの牛乳ではないからです。地域の農家の牛乳を地域のミルクステーションに集めてそれから加工工場に運ばれます。その農家全てが「遺伝子組み換えの飼料は絶対に使わない」信念があれば消費者としてどんなに嬉しいことでしょう。しかし農家もまず利益を得て生計を立てて生きていかねばなりません。
現在の生乳買取価格では、昨今の飼料の高騰により遺伝子組み換えでない飼料だけを使用するのは農家の経営が成り立ちません。すると牛乳・乳製品の価格が上昇します。価格が上昇しても売れるのならメーカーも農家も喜んでやってくれますが、現在の世の中の主流が「安全性の追求」ではなく「価格競争」である以上、難しいと思います。
遺伝子組み換えでない飼料を使っている気概のある農家だけの牛乳が高価になるのはそういう事情になってきます。
ですから将来的にはかごしまんまでも自社ブランドで「遺伝子組み換えでない乳製品」を作ってみたいです。夢です。
しかし今は協力してくださるメーカーさんや生産者と「できるところまで」安全な商品を開発していくしかかごしまんまではできません。
今のかごしまんまにできることは、その情報の開示です。
都合の悪いことは「国産」や「非表示」にするのではなく、メーカーに協力を仰いでわかることは全て記載する。
それが、全国のママたちの負担を減らすことだと信じています。
理想は「九州産のみ・化学添加物不使用・遺伝子組み換え原料不使用・無農薬・有機栽培」です。
そして「お客様のリクエストをなるべく叶えること」です。
この理想にかごしまんまの現時点での力量で一番近づけた商品のみをこれからもUPしていきます。
ご注文の際に原材料欄をご覧いただき、判断してくだされば幸いです。
メーカーにお問い合わせの電話をしなくてもここなら安心できる。そんな風に感じていただけるお店づくりをこれからも頑張ります。

Edit by 山下 理江

平成25年5月21日(火)

May 21. 2013 かごしまんまだより

原発事故で家に戻れない人々がたくさんいて、廃炉の方法はおろか核廃棄物の処理さえも解決していない現実をよそに、安倍政権になってから原発の再稼働問題が浮上してきたり原発輸出しようとしたりしている日本という国はいったいこれからどうなっていくのでしょう。
鹿児島ではすでに半袖で過ごす日が多く、夏の気配に生き物たちが命を輝かせています。
ビニールハウスではゴーヤやいんげんなどの夏野菜がすでに収穫されています。露地栽培でピーマンなどが収穫できるのももうすぐ。わくわくする季節の到来です。たった1回の事故で、この素晴らしい環境を全て破壊してしまう原発。断固反対です。

さて来週から卵の容器が破卵に強い紙製のパルパックを採用することになりました。
ヤマト運輸さんによると、食品の運送において一番破損しやすいのが卵とスイカだそうです。
かごしまんまでもずっと破卵対策に悩んできました。到着を楽しみにしていたせっかくのごちそう卵が段ボール箱を開けたら割れていた・・・・そんな思いをお客様にさせたくありません。最初生産者に相談しましたが「生産者によると容器の違いでは破卵の頻度はそれほど変わらないと思います。緩衝材や運送時の荷扱いを改善することだと思います」とのことでしたので、エアーパッキンを小さいものから大きいものに変えたり、焼酎やお酒を守る段ボール箱に卵を入れたりヤマト運輸さんに相談したりして破卵の対策をしてきました。それでも破卵は0にならず、発生しました。
「もうこれ以上はできない」「卵をやめようか」と思い悩んでいたところ、何名かのお客様から「こうしたらどうか」というご提案のメールを頂きました。その中で容器を変えるという提案がありました。まずは自分でもどんな容器があるか調べてみました。紙の容器は現在の容器よりも価格が3倍しますが強度も非常に強くなるということなので、卵の段ボールをやめることによって価格の上昇を抑えることにしました。そして生産者のご協力のもと、卵の容器を来週から変えて破卵がなくなるかどうかやってみることにしました。
【ごちそう卵】は非常に人気が高く、「卵が割れてもどうか販売をやめないで欲しい」という声をたくさんお受けします。パルパック採用で破卵がどれだけ防げるかみていきたいと思います。皆様の声がかごしまんまの原動力です。今回もとても勉強になりました。心から感謝いたします。そしてこれからもご意見ご感想をぜひお寄せくださいますようお願い申し上げます。
今回の件である方が、「日々改善、日々挑戦です」とおっしゃってくださいました。それは「もうこれ以上は・・・」と思っていた私達スタッフに大事なことを気づかせてくださったひとことでした。

かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目も悪く市場のものより輸送に弱いです。もしかしたらお手元に届く際に虫が一緒に眠っているかもしれません。50km離れた桜島からの灰もかぶっています。すみませんが丁寧に洗って食べてください。減農薬栽培野菜は見た目は悪いですが、穴が開いていたり形が悪かったり少し割れが入っていたりしても食べられます。それでも低農薬、有機農業、季節のお野菜にこだわり続けます。それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。
野菜にカビ・腐敗・凍結、また破卵等ございましたら遠慮なくお申し出ください。
その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江

平成25年5月14日(火)

May 14. 2013 かごしまんまだより

鹿児島ではあちこちの田んぼからカスタネットのようなカエルの鳴き声が響き渡り、道行く人の服装は半袖が多くなってきました今日この頃ですが、皆様のところはいかがでしょうか?

新商品のお知らせです。
ご要望の多かった【九州パンケーキミックス】が商品に加わりました。市販のホットケーキミックスの価格は2倍ですが美味しさも安心感も2倍です。311以降、私は久しぶりにこれで子供とパンケーキを焼きました。
次に、【5月21日・24日発送日限定の青梅】。これは南高梅という梅の最高品種です。青梅は梅ジュース、カリカリ梅、梅酒作りに適します。特に梅ジュースは梅酒用のビンをホームセンターで買ってくれば、砂糖と梅を1:1で入れてちょっぴり酢をたらすだけで半年間ほとんど手をかけずにできてしまう簡単なものです。
梅ジュースは風邪のひき初めや疲れた時に水やお湯で5倍くらいにして割って飲むと不思議と元気になってしまう、昔からの健康食品です。ぜひチャレンジしてみてください。我が家では毎年6~8kg作ります。
そしてお待たせしました、【特別な日のトマトケチャップ】。鹿児島県産デルモンテ種のトマト100%使用なので、季節限定商品です。今年はトマトの成熟が遅くて発売が去年より遅くなってしまいました。数量限定ですが、売り切れてもトマトの旬の時期は数週間ごとに作っていきますのでちょくちょくHPを覗いてみてください。
そして【鹿児島県産イチゴジャム】も販売予定です。既に250個が農家さんからかごしまんまに届けられております。イチゴと砂糖のみで添加物は一切使用しておりません。こちらも旬の商品です。
旬の商品は旬が終わって売り切れましたら来年までのお楽しみです。
産地をこだわらなかったり保存料などの添加物を入れたり製法を変えたりすれば1年中販売可能ですが、かごしまんまではもちろん産地や添加物にこだわりますのでご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
悲しいお知らせもございます。
現在【草ボウボウ畑のニラ】を供給してくださっている和田農園さんが丹精込めて無農薬で栽培していたニンニクが、収穫目前で赤さび病のため全滅しました。とってもとっても楽しみにしていたニンニクでした。鹿児島のニンニクもとっても美味しいのです。無農薬栽培野菜は消費者には嬉しいものですが、生産者にとっては手間暇と労力が大変負担のかかるものです。しかも病気や虫にやられたら収入ゼロのリスクも負います。
来年はもしかしたら赤さび病の予防のために農薬を少しだけ使用するかもしれません。かごしまんまは農家さんの生活も守りたいので無農薬野菜だけにこだわらず、減農薬栽培も歓迎し応援しています。

かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目も悪く市場のものより輸送に弱いです。もしかしたらお手元に届く際に虫が一緒に眠っているかもしれません。50km離れた桜島からの灰もかぶっています。すみませんが丁寧に洗って食べてください。減農薬栽培野菜は見た目は悪いですが、穴が開いていたり形が悪かったり少し割れが入っていたりしても食べられます。それでも低農薬、有機農業、季節のお野菜にこだわり続けます。それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。
野菜にカビ・腐敗・凍結、また割卵等ございましたら遠慮なくお申し出ください。
その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江

平成25年5月8日(水)

May 8. 2013 かごしまんまだより

GWはいかがお過ごしでしたか?
私は5月1日に水俣病資料館に立ち寄る機会がありました。その日はちょうど慰霊祭の日で、スローガンの書かれた横断幕を掲げた人々もたくさん立っていました。
水俣病はチッソという企業の工場が水銀を含んだ排水を1932年から1968年まで流し続けたことによる公害で、今年になっても認定問題等のニュースが報道されている現在進行形の問題です。
まず1954年に「水俣の猫が皆、気が狂ったようになって死んでしまいネズミが激増した。猫をたくさん飼っても再びどんどん死んでしまい、とうとう市民が役所に泣きついてきた」というニュースが熊本新聞に初めて報道されます。その前から水俣湾では魚がたくさん死に、海辺の鳥たちは飛べなくなってしまう現象が出始めていました。やがて人間にも症状が出始め、1956年には原因不明の病として水俣病が公式確認されます。
当初から魚介類の接種が原因であることがわかっていたにもかかわらず、国や県は食品衛生法を用いて水俣湾産魚介類の摂食禁止することを適用しませんでした。また、水質保全法と工場排水規制法による規制権限行使もしませんでした。チッソは少なくとも1959年には社内実験で自社の工場排水が汚染源と知っていましたが、化学業界の協力も得て東工大教授のアミン中毒説や日本化学工業会理事の爆薬説を展開させました。そして工場排水路にサイクレーターを設置し、その完工式では社長がサイクレーターを通した排水をコップに入れて飲み、安全な排水を世間へ強烈に演出しました。サイクレーターはもともと水銀を除去する目的の装置ではありませんでした。実際には水面下で被害がどんどん拡がっていきました。1960年には毛髪水銀濃度の測定調査も始められました。しかしサイクレーターの設置と「将来、原因が工場排水と決定しても新たな補償要求は一切しない」という非道な契約書を交わした上でのチッソから患者への見舞金が支払われたことで「水俣病は終わった」ムードになり、毛髪調査も立ち消えました。世間では水俣病は忘れ去られましたが、被害者は病の為に手足が震えて涎を流し、寝たきりになり仕事もお金も失い、少なすぎる見舞金に泣き寝入りするしかありませんでした。そして亡くなっていきました。そんな中、新潟でも水俣病が発生することで、支援と団結の輪が新潟や水俣周辺からわき上がり、工場排水中の水銀が原因だということも証明され始め、今も続く長い訴訟や補償問題が始まっていきます。
1968年、ようやく国が「水俣病はチッソの工場排水に含まれたメチル水銀化合物によって生じたものと認められる」という政府見解を発表しました。その年まで実に36年もの間、チッソは有害な排水を流し続けました。
国とチッソは、被害者や遺族には現在までもめ続けるような金額しか補償しませんでしたが、水俣湾を14年の期間と485億円の費用をかけて東京ドーム13.5個分の広い埋め立て地にし、1990年に「エコパーク水俣」という公園を完成させました。そしてチッソは分社化したり公的支援を受けたりして現在も名前を変えて残っています。1997年には熊本県は「水俣湾の魚介類は安全である」と宣言します。しかし水俣病発生から40年近くたった現在、当時漁師だった多くの人々は職を変え、夏みかんを栽培したりして新たな水俣ブランドを作り上げて新たな人生を歩んでいます。そして今も病に苦しむ人々がいます。
・・・水俣病の歴史は福島原発事故のそれと多く重なるような気がしてなりません。
311のあの忌まわしい震災からまだ2年余り。TVや新聞ではもう原発事故は収束したかのような印象です。
しかし、今も厚生労働省などの国のHPや各都道府県のHPを見るとわかりづらいところに出荷制限の食品や原発事故関連の重要なことが記載されています。福島から遠く離れた千葉県などでもタケノコや椎茸の出荷制限が続きます。
歴史が教える多くの公害事件の被害が明るみに出るのは数年後。それまでは加害企業や国からの安全キャンペーンが繰り返されています。そして被害地域のコミュニティの分断と差別。
水俣病の問題は決して過去の話ではありません。現在進行形なのです。今の国と企業の姿勢なのです。
今、私たちは、過去の歴史を学び、どう生きるかを真剣に問われていると思います。

Edit by 山下 理江