平成25年6月25日(火)

Jun 25. 2013 かごしまんまだより

鹿児島は梅雨の真っ最中。バケツをひっくり返したような雨が降ったかと思えば、ぴたりとやんでしまう。南国の梅雨は乙女心よりも激しく変化するのが特徴です。
食欲減退や夏バテが心配されるシーズンにさしかかりますが、上手に夏を乗り切れてしまう発酵調味料をご紹介いたします。
かごしまんまでは発酵調味料に力を入れておりまして、醤油、味噌、塩麹、甘麹(甘酒)、かつお本枯節、乳製品・・・とたくさんの商品があります。なかでも発酵調味料に共通するのは独特の香りと風味、旨味があることです。これは発酵菌の出す酸や菌の生理作用によるもの。そして食材を発酵調味料に漬け込むことによって発酵菌が食材を分解してくれるので、私達の身体の消化酵素を助けて腸内の善玉菌を増やしてくれる効果があります。
その昔、日本に原爆が落とされたときに味噌汁を多く食べていた人が多く生き残ったという説もあります。化学的に実証されているかどうかはわかりません。
しかし不思議なことに発酵調味料の元である麹菌は、日本のように湿気が多く温暖な気候でしか生育できず、世界で麹をつくるのは日本だけだということがわかっています。
核の爆弾と核の事故の両方がおきてしまった唯一の国である日本に神様が授けてくださった奇跡の調味料が、麹の力による発酵調味料なのではないかと私は思わずにいられません。。。。
また、麹は夏の調理時間短縮に最高の調味料です。味噌や塩麹や甘麹に肉を漬け込んでから調理すると発酵菌の力で肉が柔らかくなるので調理時間の短縮につながります。苦いゴーヤやニンジンも味噌の中に一晩埋め込んで味噌漬けにすればご飯が進みます。塩麹はそのまま生野菜にドレッシング代わりとしてかけて食べてもおいしい。肉じゃがなどを調理する時に砂糖やみりんの代わりに同じ分量の甘麹を入れるとコクとうまみのある料理に変身します。甘麹は、砂糖も添加物も一切使わず米の発酵分解だけで砂糖のような甘さに変身したもの。お腹に優しく、調味料として使うと本当に重宝します。また、鹿児島では夏には甘麹を凍らせてシャーベットアイスの代わりに食べる方も多いほど、甘麹は親しまれています。
タイの発酵調味料であるナンプラーも安価で料理にコクと旨味を出してくれるのでお勧めです。醤油や塩代わりに調理中に使用し、少し熱して臭みを飛ばすのがコツです。炒め物やスープなどの隠し味に入れると本当においしい!お店でナンプラーを選ぶ時には原材料欄がイワシと食塩のみのものを選ぶのがいいと思います(添加物に注意!)。

旬の野菜が一番!おうちが一番!てづくりが一番!さあ、楽しんで夏を乗り切っていきましょう。
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かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目も悪く市場のものより輸送に弱いです。もしかしたらお手元に届く際に虫が一緒に眠っているかもしれません。50km離れた桜島からの灰もかぶっています。すみませんが丁寧に洗って食べてください。減農薬栽培野菜は見た目が悪いですが、穴が開いていたり形が悪かったり少し割れが入っていたりしても食べられます。それでも低農薬、有機農業、季節のお野菜にこだわり続けます。それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。
野菜にカビ・腐敗・凍結等ございましたら遠慮なくお申し出ください。
その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江