2014 November

平成26年11月28日(金)

Nov 27. 2014 かごしまんまだより

【野菜セットの牛乳が種子島3.6牛乳になります】
本日発送分から野菜セットの牛乳を種子島3.6牛乳に変更しています。種子島の生乳だけを使った牛乳です。普通のデーリィ牛乳よりももっと南の美味しい牛乳を飲んでいただきたく変更いたします。普通のデーリィ牛乳も一般的な紙パック牛乳よりもかなり美味しいな、と感じますが、種子島牛乳はさらに甘みとコクがあるような味わいです。種子島牛乳は、鹿児島や宮崎のスーパーでもなかなか市販されていないプレミアムな牛乳です。どうぞ楽しんで飲んでください。

【バターが供給不足です】
バターが全国的に供給不足です。かごしまんまでも450gタイプのものが供給量不足で数量制限があり、品切れの場合が多い状況です。幸い250gタイプは数量制限なく安定して供給できる状況です。年末年始に向けてバターはさらに需要が増えます。バターは賞味期限も長く冷凍保存もできますので、クリスマスなどに使用される方はお早めにお求めください。

【生しいたけは、年末年始の時期だけ価格が上がります】
生しいたけは、年末年始の時期に需要がピークになりますので価格が高くなります。生産者はこの時期の収入によって夏の冷房費等の年間の赤字を補てんします。どうぞご理解ください。

【12月19日26日と1月9日は発送量が多い為、作業が終わらない場合は次の日に発送させて頂きます】
去年もスタッフ全員で朝早くから夜8時まで作業しましたが、終わりませんでした。発送量が多くその日のうちに発送できない分は次の日に発送させていただきます。かごしまんまの商品詰め込み作業は、心を込めて丁寧にし、かつ複雑で責任ある作業ばかりなので、その日だけのバイト人員を簡単に雇うことがなかなかできません。
スタッフ全員、全力で作業いたしますので、誠に申し訳ございませんがどうぞご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
また、年末年始の配送量増加や交通量増加の為、配送に遅れが生じる可能性があります。商品の到着を心待ちにしている中、大変申し訳ございませんがこちらもよろしくお願い申し上げます。

今回はお知らせが多いかごしまんまだよりになりました。
なんだかあっという間に今年も年末年始のシーズン突入ですね。年末年始は出費やお付き合いも多く、悩ましい時期でもありますね。今年もおせち探しに長崎・熊本や宮崎や鹿児島を走り回りましたが、なかなか商品化できそうなOKなフードは見つからなかったです。311以降、安心して美味しく食べられる食材が本当に減ってしまいました。でも311のおかげで、今まで買っていたもののほとんどが手作りできるということも、そして手作りは実はとっても簡単で楽しくて美味しい、ということも知りました。卵と菜種油と酢でマヨネーズが作れたり、あおさから『ごはんですよ!』のような海苔の佃煮が作れたり、ゆずから柚子味噌が手軽に作れたりできるんです。ナンプラーのかくし味で肉野菜炒めや肉じゃががメチャクチャ美味しくなるんです。311のおかげで、何が本当においしいものか、何が本当に幸せなのか、発見できたことも多いのではないでしょうか。
今年もあと1ヶ月。同じ空の下、共にがんばって楽しんで明るくいきましょう。

Edit by 山下 理江

平成26年11月21日(金)

Nov 13. 2014 かごしまんまだより

【商品化までの道】
今回は、一つの商品がかごしまんまのHPに掲載されるまでの道程をご紹介します。
まず、鹿児島や宮崎、熊本の道の駅や直売所、こだわりのお店、スーパーなどで「おっ♪」と思う商品を手に取り、原材料と製造地を見ます。その時のポイントは「原材料がシンプルで添加物やマーガリンなどがなるべく入っていない」ことと「九州産であるか」ということです。
次に、その商品を購入して製造元に原材料の産地を問い合わせます。販売元しか表記されてない商品の場合、必ず製造工場の所在地まで問い合わせます。原材料が全て九州産であっても製造地が九州でない場合もあるからです。
次に、試食してみて「美味しくて買い続けられる価格帯の商品である」と判断した場合にその会社へ電話して担当の方とお話しします。取引させて頂けるのかどうかや、かごしまんまのコンセプトをお話しし、商品規格書を依頼します。商品規格書というのは、その商品のコンセプトや原材料や産地、製造工程や様々な検査結果等が一番詳しく書かれている書類です(一般には公開されません)。原料については二次原料まで詳細に書かれています。二次原料というのは、例えば、一般的に商品の原材料欄には「砂糖・醤油・みりん」と記載されるだけで、醤油やみりんの原料である大豆や塩や米の事が消費者には見えません。この原材料欄に記載された醤油やみりんの、そのまた原材料の大豆や塩や米の事を「二次原料」といいます。どうせならここまで調べて商品ページに載せたいのです。
二次原料まで調べると大概その二次原料が遺伝子組み換え不分別(つまり遺伝子組換えである、ということ)であったり、極微量の添加物が入っていたりします。特に植物油や醤油の二次原料は遺伝子組み換え有無の表示が義務付けられていません。国のいいわけは「油や醤油になれば遺伝子組換え遺伝子が混入する恐れがないから」だそうです。二次原料まで調べるとたいていの商品は完璧な添加物フリーや遺伝子組み換えフリーや農薬フリーではなくなります。もしくはこれらを完璧にフリーにすると普段使いできない高額な商品になってしまいます。
一般的な所得の人がこの商品を買い続けても家計がなんとかやりくりできて、生産者にもリスクや負担掛けずに、かごしまんまスタッフも地域相応の給料を得て生きていけて、会社も存続できる・・・そういう総合的な検討をして、かごしまんまの商品は商品化されていきます。ですから完璧な商品ではないけれど「なるべく安くてなるべく添加物や農薬や遺伝子組み換えを避け、なるべく九州産」というこだわりに一番合うものが商品化されます。
かごしまんまの商品ページの原材料欄を見れば、日本の食べ物の実情が見えてきます。
消費者の皆様にはそれぞれ食材へのこだわりや基準があると思います。かごしまんまができることは、消費者が商品の詳しい情報を見て自分で納得して選択できるようにすることです。
311後の日本を生きていく中で、普通の人が長期的に続けられる安全な日常食材をスーパーやお店で探すのは困難です。それをこれからも提案していきます。小さな会社ができる「届けて応援」は、単価や送料が高かったり賞味期限が短かったりと制約が多くて本当に申し訳なく思います。かごしまんまができることをできる範囲でずっと続けられるように、せいいっぱいやっていきますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

野菜は形や大きさがバラバラで虫の穴もあってなんだか綺麗ではない。食材も一般の商品よりも不格好なものばかり。しかしここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。かごしまんまの段ボールを開けるとホッとする。
それをこれからもずっと変わらず大切にして提供し続けていきます。

Edit by 山下 理江

平成26年11月14日(金)

Nov 13. 2014 かごしまんまだより

【新馬場さんの野性的な野菜がなぜか美味しい】
大好評の新馬場さん(推定70歳・女性)の野菜が今回は3種類も入りました。チンゲン菜と大根と小松菜です。
新馬場さんはかごしまんまだけに卸す野菜を無農薬栽培しています。そのため、毎日出荷する市場野菜と違い、週に2回しか収穫しないので野菜がグングンあっという間に大きくなってしまいます。無農薬の露地栽培なので虫や土壌細菌も元気に野菜を食べたり攻撃したりします。でも虫や細菌に攻撃されでも、怪我を治すように野菜も頑張って自分でキズを治します。よって虫の穴があっても葉っぱは元気ですし、大根の肌には黒や茶色の「かさぶた」があります。この虫の穴や大根の黒い斑点が一般的には消費者から嫌われるため、多くの農家は防虫剤をかけて虫を殺し、殺菌剤を土壌に注入して細菌を殺します。
しかし農薬は虫や細菌だけを殺すのではありません。農薬の歴史をたどると人間の戦争に使われた化学兵器だらけです。例えば有名なモンサント社のラウンドアップという除草剤(日本でも販売されています)はベトナム戦争で枯葉剤として使われていたものを農業用に商品化したものです。ベトナムではたくさん奇形の赤ちゃんが生まれました。現在でも世界中の農業従事者やその周辺の人たちが健康被害を訴えています。兵器と違って薄めて使用しているとはいえ、農薬は人間にとっても猛毒なのです。
化学肥料や農薬を与えられない露地野菜は自己防衛のために強く固くしゃんとしています。そして、大きさも形もまちまちで個性豊かに育ちます。虫や菌にあちこち食われたりして見た目も悪いですが、味も力強いです。
今回のチンゲン菜、びっくりするほど大きく育っていますが、実際に食べてみるとメチャクチャおいしいのです。
一般的に野菜は、花を咲かせようとする頃から葉も茎も固くなり、おいしくなくなるものです。ですから野菜が花のつぼみを作り始めるとその野菜は収穫されません。これを農家の専門用語で「とうが立つ」といいます。
収穫期の後半になると、農家の方から「とうが立ち始めたから終わりだよ」とか言われ始めます。そうすると、かごしまんまはその野菜の商品ページを[売り切れ」にします。
ですから野菜のおいしさに、実は大きさは関係ないのです(でもまあ、小さいうちのほうが柔らかくて食べやすい、ということはありますね)。
つまり、新馬場さんのチンゲン菜や小松菜は大きくてもとうが立っていないのでおいしいのです。かごしまんまスタッフも野菜をチェックするときにはこの「とうが立っていないかどうか」もポイントにしています。
一般的にスーパーで野菜を見て選んで買う時に私達は、どうしても見た目が良く、葉には虫の穴などなくて、大根の肌は真っ白くてきれいなのを選んでしまいます。おそらく新馬場さんの野菜はスーパーでは売れませんね。
スーパーで売れるような野菜にするには、新馬場さんの野菜とは逆のものをつくればいいのです。見た目がきれいで大きさも均一で泥も虫もついていない野菜が売れることでしょう。
でもそういう野菜を若者不足の農家が効率よく安価に生産するには、薬剤が塗布されたF1の種子を購入して農薬や化学肥料をたくさんかけて栽培するしかありません。そうして並んでいるスーパーの安くてきれいな野菜と新馬場さんの野菜、どちらが本当に身体の喜ぶものでしょうか。
チームかごしまんまの皆様は、どうぞ新馬場さんの野菜を安心して思いっきり召し上がってください。

その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。
一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをこれからもずっと変わらず提供し続けていきたいと思います。

Edit by 山下 理江

平成26年11月5日(水)

Nov 4. 2014 かごしまんまだより

【今までの秋冬の野菜よりもやや小さめの野菜になります。】
去年や一昨年のかごしまんまの野菜セットを知っている方には大変申し訳ございません。今年の野菜は巨大な大根や白菜や小松菜などは入りません。理由は、4月にヤマト運輸さんが全国一斉に『クール便料金の値上げ』と『クール便は1箱15kgまで規定』をされたからです。それによりかごしまんまも4月から箱が小さいサイズになりました。去年までのように巨大な大根や白菜などが入らなくなってしまったのです。非常に残念です。大きさや重量での制限があるため、これからはより一層、鮮度と品質と味と安全性にこだわってまいります。例えば現在大好評のぐるめ畑さんの野菜は去年の秋冬はあまり入りませんでしたが、今年の夏からはずっとずっとレギュラーです。これからも頑張っていい野菜セットにしていきます。また、野菜セットだけでなく「1週間分の日常食材が全てまかなえる」をめざし、単品商品の充実に力を注いでいきます。

【今年の年末も特集組みます】
今年もやりますよ!クリスマス用の手作りケーキセット、お餅、おせち用の手作り煮しめセット、田作り等々、年末に特集組みます。11月末までには順次商品UPします。楽しみになさっていてください。
【届けて応援を始めてみて】
千葉のスーパーさんでの産直コーナーに出店して半月が経ちました。ご注文数が確定している通販とは違って、店頭販売は賞味期限内に売れなければ廃棄処分になり赤字になってしまう厳しい世界です。
でも、ツイッターで応援してくださる方たちのおかげで、今まで通販では買えなかった方たちやかごしまんまを知らなかった方たちにもかごしまんま商品をお届けすることができるようになりました。そして、ツイッターやご注文時のメッセージ等でたくさんの感謝のお言葉を頂きました。なかには、車や電車で1時間もかけて買いに行ってくださった方々もいらっしゃいました。そんなことを知るたびに涙があふれました。
少ないスタッフと厳しい予算と時間の中で、ロゴのシールを商品1枚1枚に貼り付け、祈るような思いで箱詰めし宅急便に託したことが、応援してくださる皆様の多くのメッセージやツイッターによって、全て報われたような幸せな気持ちになれました。本当にありがとうございます。小さな小さな【届けて応援】ですが、私自身も苦しんで悩んで移住してかごしまんまをつくることができた身として感謝をこめてこれからも続けます。
どんな選択をしてもどこにいても、「放射能から家族を守ろう」という思いで生きている私達は、周囲の人たちからすれば『考え過ぎ』で日々小さなことで悩んだり傷ついたり苦しんだりしています。
でもその尊い思いは決して無駄ではありません。仮に将来、「チェルノブイリ事故とは違い、福島の原発事故から漏れた放射能は安全だった」と判明したとしても、周囲に流されず自分の頭で考えて判断して安全で身体にいい食べ物を選んで丁寧に料理して食べる、という生き方は(放射能と関係なく)家族の健康を守り、子供に受け継がれ、代々引き継がれていきます。子供の頃、私達の母親がそうしてくれていたように、今はわかってもらえなくても大人になってから少しづつわかっていき、必ず大きな糧となります。
これから日本は、川内原発を皮切りに全国の原発をきっと再稼働させていってしまうでしょう。それでも!
それでも、ちっぽけな私達ができることを精一杯やって、そして人生を悔いなく生き抜きたいですね。
長期戦です。かごしまんまも頑張ります。だから今からでは遅い、なんてどうか諦めずに貴方の夢ややりたいこと、家族にできることを一歩づつ少しづつ進めていってください。同じ空の下、心から心から応援しています。
(今日も暑苦しくてスミマセンッ!!)       

Edit by 山下 理江