2015 November

平成27年11月27日

Nov 26. 2015 かごしまんまだより

配送中の温度管理ミスによる葉物の凍結事故の報告があります。葉物が溶けていたり凍結したような跡がみられたりする場合は、その実物を廃棄なさらず速やかに配送会社にご報告・ご相談してください。配送中の凍結や落下等による商品の損害は補償されます。お手数ではございますが配送環境改善の為に運送会社へのご報告をぜひお願いします。

【気温がなかなか下がらず野菜が大暴落】
例年ですと11月の鹿児島の気温は昼間でも20℃を下回っています。しかし今年は20度を超える日が続き、12月のかきいれどきに狙いを定めて植え付けした野菜が、軒並み11月に収穫期を迎えてしまいました。天候不順で何もなかった今夏とは正反対に、スーパーや直売所には野菜が溢れて大暴落中です。
先日は近所のスーパーで巨大な白菜が6玉段ボール箱にはちきれんばかりに入って100円で店の外に山積みになって売られていたのを見て心がとても痛みました。段ボールに溢れるように入った白菜6玉をつくるのにどれだけ多くの労力と費用が生産者さんにかかったことでしょう。6玉100円なんて運送会社への運賃にもなりません。大赤字です。
また例年に比べてあたたかいため、細菌に弱い秋冬野菜が軟腐病にかかっています。鹿屋市では特にブロッコリーの被害が酷いです。軟腐病は野菜が悪臭を放ちながら腐る病気なので被害に遭うと全く売り物になりません。
野菜セットでおなじみ新馬場さんの小松菜・ほうれん草・チンゲン菜も数日前は普通のサイズだったものが、気温が良い上にいいタイミングで雨が降るものですからすぐに巨大化してしまいます。
常に自然に振り回されて、不作でもお金にならず豊作過ぎてもお金にならない・・・。農家は本当に本当に大変な職業だと思います。そしてこのままですと12月の野菜が不足して市場が大荒れしそうな予感がする今日この頃です・・・。
このように生産者さんの苦労を見ているからこそ、かごしまんまでは市場のように大きさや見た目の規格は生産者さんに課していません。特にかごしまんまの多くの野菜は減農薬・無農薬栽培で手間もかかる割にキレイな野菜にならないので、市場では見た目と価格で劣等生です。美味しく食べられる野菜ならば、大きさが巨大でも小さくても変な形でも虫の穴が開いていても細菌と戦ったシミがあっても傷がついていても生産者さんから買い取り続けます。そしてまんまだよりと野菜イラストで説明しながら生産者さんから消費者さんへの橋渡しをしていきたいと思っています。

【12月25日と1月8日は発送量が非常に多い為、作業が終わらない場合は次の日に発送させて頂きます】
年内最終便と年明け初の便はご注文がどうしても集中し、メール等の連絡が遅れたり発送作業が終わらない可能性がございます。スタッフ全員、全力で作業いたしますので、誠に申し訳ございませんがどうぞご理解ご協力賜りますようよろしくお願い申し上げます。
また、年末年始は全国的に配送量・交通量共に非常に増加する為、配送に遅れが生じる可能性があります。商品の到着を心待ちにしている中、大変申し訳ございませんがこちらもご理解くださいますようお願い申し上げます。

【1月5日と8日と13日発送の締切は12月25日午後1時です】
年末年始は多くの生産者が休暇に入る為、生産者への発注を年内にしなければなりません。
つきましては1月8日・13日発送の締切を12月25日午後1時とさせていただきます。
12月28日~1月7日迄と1月12日は年末年始と祝日の関係で発送はございません(1月5日は七草のみ発送)。HPからのご注文はできますが、会社業務はお休みとなりますのでメール・電話等のご連絡は休み明けとなります。
重ねてどうぞご理解ご協力よろしくお願い申し上げます。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成27年11月25日

Nov 24. 2015 かごしまんまだより

配送中の温度管理ミスによる葉物の凍結事故の報告があります。葉物が溶けていたり凍結したような跡がみられたりする場合は、その実物を廃棄なさらず速やかに配送会社にご報告・ご相談してください。配送中の凍結や落下による商品や野菜の損害は補償されます。
お手数ではございますが配送環境の改善のためにも運送会社へのご報告をぜひお願いします。

【かごしまんま商品ページの見方】
美味しそうな写真や購買意欲を刺激する言葉や文章は意図的に避け、正直な説明・印象や味を簡潔に述べるようにしています。反対に、特に力を入れているのは原材料表示です。
実際の商品に添付してある原材料表示ではわからない内容をメーカー・生産者さんから商品規格書を頂いてできる限り詳しく記載しています。
例えば【調理済みでラクラク!やわらか手羽煮込み】という商品。
実際の商品の原材料表示は『鶏肉(国産)、醤油(原材料の一部に小麦・大豆を含む)』だけです。
でもその醤油の商品規格書を見ると、原材料は大分県産小麦、大分県産大豆、アルコール。さらにこのアルコールの二次原料を見ますと、サトウキビ・トウモロコシ(ブラジル・アメリカ・遺伝子組み換え不分別)とあります。曖昧な表示ですがこれは「遺伝子組み換えである」ということです。これまでたくさんの商品規格書を見てきましたが「遺伝子組み換えである(以下GM)」という記載を見たことがありません。GMなものは全て『GM不分別』という表記です。この仕事を通して、どうやら日本では消費者の目に触れる食材には全て「GMでない」原料が使われ、消費者の目の届かない業務用食材(アルコール・醤油・植物油など)の二次原料にはほとんど「GM不分別」の原料が使われていうのだということがわかりました。実は日本はGM作物の輸入大国です。そして日本で消費されるGM原料の大半は家畜の飼料と醤油と油です。さらになぜか醤油・油などの食材には例外的にGMの表示義務がありません。国の説明によると「醤油や油になるとDNAやタンパク質が残らないから」。
『不分別』という姑息な表記といい、一番GMが使われている醤油や油だけ表示義務から外すやり方といい、何かおかしいと感じます。添加物表記も同様です。添加物も商品への表示義務がありますが、抜け道はたくさんあります。油や砂糖を精製するときに使われる加工助剤、乳化剤、二次原料の添加物等は商品への表示義務がありませんし、味の素などの化学調味料も「アミノ酸等」という栄養素チックな表示でOKなのが現状です。
また、かごしまんまの魚の干物類は無添加ですが、厳密に表記すれば、灰持酒の中に微量に使用されている醸造用糖類の二次原料にはごく微量に添加物が入っています。それも全て正直に記載しています。
このように、ごまかしだらけの原材料表記が溢れる日本の食材の現実・現状を知っていただきたい、という願いも込めてできるだけ詳細に原材料表記しているのがかごしまんまの商品ページです。
かごしまんまの商品は、できるだけ添加物・放射能・GM・農薬を避けたものを商品化していますが、「変人のようにこだわっていてもこれだけのものが実は隠れて原材料に入っているものなのだなあ。だから市販の一般的な商品はもっと隠れて色々なものが入っているのだなあ」と消費者の皆さんが知っていただければいいな、という願いを込めて今日もせっせと詳しすぎる原材料詳細を載せて商品ページを作っています。
かごしまんまの商品ページのメインはまぎれもなく『原材料表示』です。日本一詳しく正直に書いていくことを目指しています。そしてなるべくここがシンプルな食材、かつ一般の人が買い続けられる価格帯の食材をこれからも商品UPしていきますね。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成27年11月13日

Nov 13. 2015 かごしまんまだより

配送中の温度管理ミスによる葉物の凍結事故の報告があります。葉物が溶けていたり凍結したような跡がみられたりする場合は、その実物を廃棄なさらず速やかに配送会社にご報告・ご相談してください。配送中の凍結や落下による商品や野菜の損害は補償されます。
お手数ではございますが配送環境の改善のためにも運送会社へのご報告をぜひお願いします。

【野菜が一番美味しくて種類も量も豊富な季節に突入です】
南国独特の厳しい季節は去り、鹿児島野菜が一番美味しくて種類も量も多い季節に突入しました!食卓も華やぎますね。レギュラー陣で唯一ないのは玉ネギくらいでしょうか(九州の玉ねぎは今が植付け時期)。
気温がちょうどいい上に、いいタイミングでたまに降る雨。今日は雨降りなので明日にはまた葉物野菜がぐぐぐーんと育って大きくなっていることでしょう。というか大きくなり過ぎていることでしょう。ピーマンなどの野菜もたくさん実がなり過ぎていることでしょう。生産者さんは不作でも泣き、豊作過ぎても泣かされます。といいますのも、豊作過ぎると今度は市場で野菜が大暴落するからです。
私達の子育てもそうですが、生き物相手はうまくいかないのが世の常ですね・・・・。
今日の雨で、来週の野菜が大きく元気いっぱいなのは決定になりました。これからは段ボールがギッシリモフモフになって梱包者泣かせの日々です。冷蔵庫の野菜室もギッシリ幸せいっぱいになりますね。

【やごろう豚の無添加加工肉シリーズが近日中に商品UPします】
鹿児島県曽於市の大成畜産さんが新たにお取引をして下さることになりました。
大成畜産さんは、黒豚と他の品種を掛け合わせてオリジナルの『やごろう豚OX』という銘柄豚を育成し、自社加工でベーコンやソーセージ等の加工肉を製造しています。ドイツで修業を積んだ人を講師に招き、そのノウハウを忠実に守って製造しています。そしてなんと全ての加工肉類が無塩せき・無添加で真空包装機械もあり、冷蔵配送ができます。ドイツ手法の肉類加工品のノウハウを持っていますから、ソーセージ類だけでなくレバーペーストやケーゼやベーコンブックのようなクリスマスにピッタリなものも商品化できます。しかも精肉類も『鹿児島黒豚』よりお手ごろな価格で提供できますのでお財布にも嬉しい価格帯の小間切れやミンチ、モモブロック等も商品UPします。
11月中には商品化していくべく頑張りますね。
『鹿児島黒豚』は鹿児島が誇るブランド銘柄で美味しい高級肉。これに対し、この『やごろう豚OX』はお手頃価格なのにとても美味しい日常使いの肉。そして部位によっては豚肉なのに和牛のようにきめ細かいサシ(脂肪)が入り、とてもジューシーで柔らかい子供も食べやすい肉。そんな、主婦には嬉しい鹿児島県産豚肉が『やごろう豚OX』です。しかしお手ごろ価格なので、飼料は地元産だけでなく普通の輸入飼料も入ります。畜産業にとって飼料は一番コストがかかるところです(さらに放牧飼育となるともっとコストが跳ね上がり、日常使いのお肉ではなくなります)。多くの方が日常使いできて美味しくて鹿児島県産のお肉、ということで『やごろう豚OX』を商品化することにしました。
参考までに、放牧飼育で餌も有機の飼料にこだわっているすごい生産者さんは三清屋さんです。三清屋さんは日本で初めて畜産で有機JASを今年取得しました。三清屋さんも大成畜産さんもHPがありますのでぜひ参考にしてください(三清屋さんの精肉類は全て冷凍発送なので現時点ではかごしまんまでは商品化していません)。
今年のクリスマスやお正月は去年よりも食べられるものが増えそうでなんだかワクワクしてきましたでしょう?
楽しみにしていてくださいネ。
今回も皆様の冷蔵庫が安心と幸せで一杯になりますように。

Edit by 山下 理江

平成27年11月6日

Nov 5. 2015 かごしまんまだより

配送中の温度管理ミスによる葉物の凍結事故の報告があります。葉物が溶けていたり凍結したような跡がみられたりする場合は、その実物を廃棄なさらず速やかに配送会社にご報告・ご相談してください。配送中の凍結や落下による商品や野菜の損害は補償されます。
お手数ではございますが配送環境の改善のためにも運送会社へのご報告をぜひお願いします。

【ベビー大根】
今回の野菜セットに入っております『ベビー大根』は、いわゆる間引き大根です。大根は発芽から苗の頃は密集して栽培した方が生育が良く、成長してからは個々の株の間が開いていた方が育ちがいい野菜です。『間引き』とは、密集状態の苗をある程度引き抜いて残した苗の生育を良くすることです。この時に引き抜かれた大根を『間引き大根』と言います。しかし今回の野菜セットに入れた大根は普通の間引き大根とは違って、葉っぱに苦みもイガイガもなくて根もすりおろすと甘くておいしいので、その味にびっくりされることでしょう。
この美味しい大根の仕掛け人はあのぐるめ畑さんです。ぐるめ畑さんが平岡農園さんの若手ホープ陽一郎さんに美味しい大根の品種と栽培方法をプロデュースしてできたものです。
おでんにしてもサラダにしても美味しい大根の品種をぐるめ畑さんが指定し、それから栽培方法もぐるめ畑さんのノウハウを陽一郎さんに伝えました。普通は種撒きの時は30cm角あたりの土壌に数粒~10粒パラパラと撒くのですが、ぐるめ畑さんのやり方ではもっと緻密に7cm角あたりに1粒撒いていきます。大変手間がかかる作業ではありますが、この方法だと1つ1つの種が従来のものより丈夫でしっかりした苗に成長してくれます。そして収穫の数日前に、アミノ酸を含む酢のようなもの(肥料等ではなく秘伝の食品だそうです)をかけてあげます。すると野菜から硝酸態窒素(苦みやエグミの元、健康にもよくないとされています)が激減します。しかもアミノ酸は旨味の素です。ですから普通の間引き大根よりも収穫後もシャキシャキ元気、しかも苦くなくて美味しいのです。このように、消費者が食べる時に最もおいしい状態になるように何重もの工夫があるぐるめ畑さんのノウハウが生きて、そして平岡農園さんの陽一郎さんの熱意と愛情が注がれている大根。ただの間引き大根ではないので『ベビー大根』と名付けました。ベビーなので普通の葉物よりも萎れていくのが早いです。萎れても調理して食べられますが、早めに調理してお召し上がりくださいネ。
葉の部分はごま油でサッと炒めてハムやかつお節や溶き卵と和えたり、菜飯や味噌汁の具やサラダとしても美味しいです。根の部分はすりおろして生のまま食べたり、味噌汁やスープの具に。美味しさを引き立たせるため調理はシンプルにしてみてください。
ベビー大根は決して市場には出回らない、この時期だけの農家直送のごちそうです。いわゆる『農家めし』ですね♪
生産者さん同士がつながって地域の減農薬栽培農業を盛り上げていく。こういう流れはとっても嬉しいですね。
そんなことを思いながら食べる野菜はいっそう愛おしく美味しいものです。
野菜に穴が開いていても虫がいてもそれは「農薬が少ない安全な証」です。大丈夫。慣れていきます。食べられます。頑張って取り除きながら調理してくださいネ。それは減農薬栽培生産者を応援することでもあります。

今回も皆様の冷蔵庫が安心と幸せで一杯になりますように。

Edit by 山下 理江