2025年4月前半号

Mar 28. 2025 かごしまんまだより

【納豆商品が新ラインナップになりました】
前回のかごしまんまだよりでもお伝えしましたが、国内の農業生産物は減少の一途を辿っています。
農業が人気のない業種であることに加え、人口減少、農業従事者の高齢化によることが大きな原因です。
せっかく志をもって若い人が農業の世界に入っても、もともと儲からない業種なうえに異常気象による不作や物価高で生活できなくて離農してしまうパターンも増加しています。
そういう現状なので、産地限定原料にすると供給量が不足してしまう加工品が増えてきました。
大豆もそのひとつです。
九州産大豆だけでは年間供給量をカバーできず、時期や価格によって北海道産と九州産のいずれかを使用することになり、『国産』という表示に変更されていく例が多くなってきました。
人気商品だったパワーキッズも九州産大豆の納豆でしたが、3月から北海道と九州いずれかの大豆を使用することになり、商品パッケージもリニューアルしました。
九州産大豆使用をうたっていたかごしまんまでは、いったんパワーキッズの販売を休止しました。

しかし、良い機会なのでおもいきって色々な種類の納豆を商品UPしてみることにしました。
2011年の原発事故から既に14年経過し、食材への安心基準や価値観も多岐にわたってきたこと、物価高で少しでも安価なラインアップもご用意していきたいこと、物流費が高騰していて新たな取引先と少量取引が困難なこと等、色々考えて新商品UPしました。
かごしまんまユーザーさんからも「子供がパワーキッズしか食べないので商品化して欲しい」といったリクエストも頂きました。
ならば急がねば!と大急ぎで商品UPしたので、いつもながらシズル感のある写真や美味しそうなイメージの誇張写真はゼロ。質素簡素な商品ページです。
写真も商品説明も現物そのままなので、届いたときにもガッカリしないことでしょう笑。

みんな大好きな納豆・豆腐。
残念ながら九州産原料縛りでは供給がままならない時代になってきました。
しかし生産者もメーカーも小売も消費者も無理なく続けられる形で、これからも食べていきたいですね。
商品名にどこ産の大豆使用か明記してあります。商品選択のとき参考にしてください。

なお、いつの時期に九州産大豆を使用しているか・どのくらいの割合で使用しているのか等は把握しかねます。
何卒ご了承ください。

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2025年3月後半号

Mar 14. 2025 かごしまんまだより

【九州産豆製品の激減】
3月一発目の出荷日。納豆がいつもの赤い色のパッケージではなく黄緑色になって納入されました。
原材料欄の内容には特に変化が見当たりません。最近の食品表示法改正(改悪)で、原材料産地が今まで以上によくわからなくなっており、記載は『国産』のみ。九州産かどうか表示からは判断できません。
しかしよく見ると栄養成分表示の数字が微妙に違う・・・・。
嫌な予感がしてメーカーに問い合わせしてみると、「3月からリニューアルで、原材料の大豆の産地は九州産に限定しないことになりました。今は北海道産です。これで弊社にはもう九州産大豆の納豆が無くなりました。」とのこと。
・・・眩暈がしました。なぜ事前にそれをお知らせしてくれなかったのだろうか(←担当者がうっかり忘れてしまった)。
キャンセルするにも他メーカーの九州産納豆を仕入れるにも時間がない!
しかもお客さんは大豆が九州産だからこそこの納豆を選んでいるのだ・・・。
やむをえず、近隣店舗を探し回って他メーカー製造の九州産納豆をかき集めて爆買いしました。
数年前までは色々なメーカーが九州産大豆の納豆を製造しており、鹿児島のスーパーの店頭には九州産大豆の製品がたくさんありました。
しかし近年の異常気象による不作と就農人口の減少で、九州産大豆の収穫量は激減しました。加えて異常な物価高でより安いものを選ぶ傾向が全体的に強くなっています。もともと安価な納豆は特にその傾向が顕著です。
気がつけば、九州産大豆の納豆や豆腐の多くが店頭から消えていました。
色々なところから納豆をかき集めたので、パッケージや賞味期限がバラバラになっております。すみません・・・。
九州産大豆は貴重なものとなりつつあるのを感じます・・・。
このままの日本の状況が続けば、九州産大豆使用の日常食材が絶滅するのはそう遠い未来ではありません。
原材料が高くても、いいものが買えた一昔前の日本人。今や諸外国からの評価が下がり円安が止まリません。
良いものを買い支えようとしても、多くの人々に余裕がなくなりつつある今の日本。
こんな経済状況では、国が最低賃金を無理に上げていっても、企業は商品価格にその分を載せるので結局は物価上昇に拍車をかけることになります。原材料費も光熱費も人件費も急上昇し、今やラーメンも異常な金額です。
経済が冷え込んでいるときに最低賃金を上げれば体力のない零細企業や個人商店は潰れていきます。
「物価に負けない賃金上昇を」と国やマスコミは煽りますが、これは経済が上向きのときに言える言葉です。
社会の教科書にも「景気が悪い時には税金を下げ、景気が良い時には税金を上げるのが基本」とあります。
賃金を上げたり103万の壁をどうのこうのと言ったりするよりも、まず税金を下げろ、です。
仮に消費税をゼロにすると、ざっくり1年分の所得の10%とすればまるまる1ヶ月分くらいの所得増になります。
国民ひとりひとりの所得が上がれば、購買力も上がり経済が循環し始めます。納豆だって九州産納豆や無添加タレを選べるのです。そうして売れていけばメーカーも付加価値のある納豆を、農家も大豆をつくり始めます。
そんな国を取り戻すために、いま私たち国民には何ができるのでしょうか?
選挙に投票することです。次の選挙で、自分の1票を投じることです。
あれ?納豆のお話でしたね・・・すみません・・・しばらく九州産納豆は欠品です。ご迷惑をおかけします。
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2025年3月前半号

Feb 27. 2025 かごしまんまだより

【冬野菜が復活しつつも依然高値推移】
さすがの南国鹿児島もこの2月は気温がグッと下がり、霜が降りる日もありました。
ローコストロープライスで建てられたであろう我が家(借家)は、窓の隙間や畳と畳の間から冷気がビュービュー入り込んできます。エアコンの効きはもともと悪かったのですが、最近は大きな音がするうえどんなに設定温度を高くしても強くしても常に微風しか出なくなりました。
エアコンを強にしても冷え切ったままのお部屋。なのに電気代は3万円(オール電化)涙。このままでは風邪ひいて破産してしまう!エアコンの故障だろうか?待てよ、もしかして数年間エアコンクリーニングしていないから?
思いきってエアコンクリーニングを業者にして頂いたところ、あっさり積年の悩みが解決しました。
原因は、フィルターの目詰まり(←要するに私の怠慢)。実物を見せていただきましたが、もはや網目は全く確認できず、とてもフィルターとはいえないものと化していました。
我が家のエアコンくんは空気を吸うことも出すこともできず、大きな音を立て微風を送り出していたのでした。
クリーニングによってエアコンくんは生き返りました。
まるで新品のように力強く静かに温風を出してくれるようになったエアコンくんを前に、これからはフィルターのお掃除をまめにしていこう!と誓った私。・・・って話が脱線しきっていますね。
そんな底冷えの寒さが続くと元気になるのが冬野菜。キャベツやブロッコリーが育ってきましたよ。
何もかもが高いご時世なので、高値は依然解消されないままではありますが・・・。
野菜セットにキャベツが入る週も出てきました。ピーマンやきゅうりの収穫量も少しずつ多くなってきました。
嬉しいですね!
例年ですともうすぐ新玉ねぎの収穫期なのですが、今季は夏以降12月まで高温続きだったので心配です。
ある生産者さんの早蒔き玉ねぎは、多くの苗が高温により溶けてしまってダメになったと聞きました。
どうか無事に新玉ねぎが育っていますように。

【かのや姫小豆が全国のお店に並び始めています】
秋の展示会でたくさんの業者さんと商談した結果が出始めました。
契約してくれた業者さんが、それぞれの得意先にかのや姫小豆商品を紹介してくれて、取扱店舗が増えてきているようです。
・・・どこか他人事なのは、問屋取引が主流なのでどこのお店の店頭に並ぶのかイマイチ把握できていないから。
つい先日も「武蔵小杉の大野屋さんで見かけてびっくりしました!」というお声を頂き私もびっくりしました。
自分で申し上げるのもアレですがややお高い商品ですので、東京や福岡などの都市部にある自然系ショップやこだわり系ショップに置いてあることが多いようです。わくわく広場さんでも小豆シロップを取り扱って頂いております。
皆様の街でかのや姫小豆商品を見かけたらぜひお知らせください。
なんの特典もございませんが私の元気が飛び出しますので、ぜひあたたかく教えてください。

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2025年2月後半号

Feb 14. 2025 かごしまんまだより

【寒波がきてやっと冬に】
各地に大雪をもたらした寒波。ほんと寒かったですねー!
ここ鹿児島県鹿屋市は12月に入るまでTシャツ姿もいるほど気温が高くて、冬野菜が全く育たなかったのですが、やっとこの寒波で本格的な冬になることができました。緑の多かった鹿屋が、すっかり冬の茶色い風景に。
おかげでブロッコリーがやっと少し大きくなってきましたヨ。例年ならこの時期の野菜セットにはブロッコリーが毎週のように入っていたのに、今季は不作で入れられないまま。2024年は本当に変な気候の年でした。

【買い物は投票です。】
こだわりお菓子を購入したら、パッケージにそう書いてありました。
買い物は投票である、『買う』という投票行動で、良いものを応援しよう!・・・胸に刺さる言葉です。
でも物価が高騰して消費税や年金や健康保険料や電気代にガス代にガソリン代・・・なにもかも上がってしまって私達の可処分所得が低くなればなるほど、買い物に選択の自由がなくなり、安さだけが正義になっていっていますね。
TVの特集もここ数年は節約術や100円ショップの推しばかり多くなってきたように思います。
良い商品や良い店が消えていき、激安商品やそれを販売する大型店が乱立し、全国どこの街も同じような風景になっていく・・・。そんな昨今。
こんなに働いているのに、こんなに節約しているのに、苦しく生きづらくなってきたと感じる人は少なくありません。
コロナ禍を経て、世界中で経済が低迷したり物価が上がったりしたなかで、各国では政治がそれに対して適切に機能し消費税や電気代・ガス代などを下げる措置をしてきました。
しかし日本では消費税はそのまま続行。高騰する電気・燃料代も補助金を国民に直接還元せず、電気・燃料会社に出しそのお金で料金を安くさせるという「絶対に中抜きしているだろう」と誰もが思うような政策を実行してきました。
反発が多かったインボイス制度も始動させ、利益の出にくい個人事業主や零細企業をさらに苦しめ、自分達の裏金は不問にしてしまう国会議員には本当に腑が煮えくりかえります。
私達の苦しさ生きにくさを解消したり買い物の自由を取り戻したりする一番の行動は、選挙に行って投票すること。
選挙で増税派を徹底的に落とすこと。最低賃金を上げたり年収103万の壁を撤廃したりするよりもまず先に、消費税を撤廃する方がはるかにスピード感持って国民の所得が上がり、経済も上向きになります。
通勤手当にまで税金をかけようとしている人はどこのどいつなんでしょう!通勤手当は所得ではなく経費です。
腹立ちますねー。その前にガソリン税を撤廃しろと言いたいです。なにせここ鹿屋は車しか交通手段がないんです。ガソリン代=通勤手当です。それに税金かけるなんて多重税過ぎにも程があるぜ!と言いたくなります。
早く政治を変えて私達が自由に買い物できるような経済にして、街の良い店、良い商品を応援しましょう。
昔ながらの書店、パン屋、和菓子屋、ラーメン屋、団子屋、雑貨屋、服屋、文具店、酒屋、米屋、喫茶店・・・。
買い物で自由な投票行動がどんどんできるような国を取り戻すために、次の選挙こそ燃えましょう!
買い物は投票です。とても素敵で深く豊かな言葉です。

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2025年2月前半号

Jan 31. 2025 かごしまんまだより

【推し調味料】
健康で豊かな食生活の基本は、なんといっても旬の野菜と調味料!
今回はかごしまんま商品の中でも特にオススメの調味料を熱くご紹介します。

推し1位『手作り琥珀色のつぼ酢』
鹿児島では福山の黒酢が有名です。海の見える傾斜面にアマン壺と呼ばれる酢を作る壺が並んでいる様子は圧巻です。このつぼ酢も福山の黒酢と同じ製法で作られる酢です。アマン壺に玄米と米麹と水のみを入れて発酵と熟成を行います。仕込んでいる時間が長くなるほど酢の色が濃くなっていきます。1年6ヶ月ほど仕込むつぼ酢は琥珀色に、2年以上仕込むと黒色になるので黒酢と呼ばれます。一般の米酢よりもアミノ酸が数十倍も豊富で、旨味の宝庫とも呼ばれます。アルコールなどの添加物を全く使用せず、昔ながらの自然で丁寧な製法なのに税込で400円というお手頃価格なのもすごいところです。

推し2位『純正菜種油一番搾り』
一般的なスーパーのサラダ油コーナーに並ぶのは、遺伝子組み換え菜種を使ったサラダ油がほとんどです。
これは日本で販売されるサラダ油のほぼ全てが、遺伝子組み換えの菜種やとうもろこしを原料にしているから。
日本が世界一の遺伝子組み換え消費国と言われるのも、この植物油が大きな原因です。
生協やこだわり食材店や宅配でしか目にしない平田産業さんのこの油は、オーストラリア産の非遺伝子組み換え菜種のみを原料にして製造されます。一般的なサラダ油よりも2倍のお値段ですが、健康のために強く推します!

推し3位『みりん・料理酒のいいとこどり!料理が楽しくなる黒酒』『年始酒 高砂の峰』
現代のお酒は、火入れ(加熱殺菌)をすることにより保存性を高めています。しかし火入れによってお酒に含まれる全ての酵素は活力を失います。
この『黒酒』と『高砂の峰』は一度も火入れせず、搾る前のもろみに天然木の灰汁(あく)を入れて日持ちさせる古き伝統の製法で造られる灰持酒(あくもちざけ)です。
一度も火入れをしないため酵素が生きていて、肉や魚を柔らかくし、食材の旨みを引き出すので驚くほど味に深みが出るので、灰持酒は全国で多くの料亭や小料理屋、魚加工業者に採用されています。
旨味の素となるアミノ酸も豊富なので、特に食品加工の前処理や調味、タレ、つゆなどの素材としても広く使われ、昔ながらのさつま揚げには必ず使用されています。
日本で灰持酒があるのは鹿児島と熊本と島根だけです。
みりんや料理酒やワインを使うところを、ぜひこの黒酒にかえてみてください。料理の味が格段に上がります。
肉じゃが、きんぴら、めんつゆ作り、スープ、カレー、シチュー、肉や魚の漬け込み・・・。味がビシッと決まりますよ。

かごしまんまではたくさんの良い調味料を扱っております。ぜひ調味料コーナーをのぞいてみてくださいね。
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2025年1月号

Jan 24. 2025 かごしまんまだより

【徒然】
・久しぶりに酷いインフルエンザにかかり(医者に行かないのでインフルかは不明)、丸々3日間寝込みました。
メッセージやお手紙をくださった方、お返事できなくてすみませんでした。
今冬のインフルエンザは熱が下がってからも咳や倦怠感が長期間抜けない人が多いそうです。私もまだ辛いです。
インフルエンザから肺炎になる人も多く、医療機関が大変になりつつある、というニュースも耳にします。
どうぞ皆様、お気をつけてお過ごしください。

・市の事業で、台湾の大学生をホームステイで1泊受け入れるホストファミリーに挑戦してみました。
我が家には、20歳のシャイで可愛い女の子が来てくれました。お好み焼きやおでんを一緒に作ったり、荒平天神や吾平山陵へ行ったりしました。大学では『輸送と物流』を専攻しているとのことなので、かごしまんまの会社や仕事も案内しました。台湾でも通販は盛んで、彼女自身も洋服や好きなものをよくネット通販で購入するそうです。
彼女が一番驚いていたことは、道路に原付バイクがあまり走っていないこと。そういえば日本以外のアジア各国の道路は原付バイクがめちゃめちゃ多い印象ですね・・・。「日本には四角い小さい自動車が多いですね。台湾にはこのような四角い車はあまりありません」と言っていました。そういえば今の日本はBOXタイプの軽自動車が多いですね。景気が悪くなってきた日本では、税金が安くて燃費も良く、雨風も凌げて荷物もたくさん乗るので、BOX型軽自動車が急増していったのでしょう。
ホストファミリーは良い経験になりました。ぜひまたホームステイを受け入れようと思います。

・年末に、野菜生産者K君のご自宅が火事になりました。若い頃にご両親は病気で亡くなり、同居のおじいちゃんも去年他界したばかりで、一人暮らししてまだ1年も経たない矢先でした。
家をはじめ耕運機などの農機具や車2台も全て焼けてしまいました。救いだったのはK君も飼っていた犬も牛も全て助かったこと。しかし市からの火事へのお見舞い金はたったの10万円・・・。
農業を頑張っているまだ30代前半のK君になんとか明るい再出発をしてほしくて、インスタやエックスで募金を呼びかけました。募金してくださった皆様、本当に本当にありがとうございました。K君もとても感謝していました。
少しでも明るい気持ちになって進んでいってほしいと願っています。

・もう2月も近いのに、深ネギの白い部分は長くなってくれず、ブロッコリーも大根も大きくならず、店頭に並ぶほうれん草、青梗菜、レタス、キャベツや白菜など多くの冬野菜が例年よりかなり少なく高値の印象です。
今年は米の価格がもっと上昇するとも言われています。不安なこの世の中の流れを、政治家の皆さんにはもっと真剣に対策をして止めて頂きたいものです。消費税とガソリン税をいったんやめるだけで激変すると思うのですが・・・。自分達さえ良ければいい、という顔の多くの政治家・・・。次の選挙では必ずそういう政治家を落としましょう!

まだ体調が本調子ではない今日は、色々なことを徒然と書きました。
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2024年12月後半号

Dec 20. 2024 かごしまんまだより

今年もあっという間に最終号です。1年間本当にお世話になりました。心より感謝申し上げます。。
【冬野菜全般が不作です】
今年は、前半はやたら曇りの日が多かったり、夏は雨が降らない日が2週間も続いたり、猛暑で11月になってもまだ暑かったり、12月にいきなり冬の寒さになったりで、本当に異常気象に悩まされた1年でした。
栽培期間が半年かかるゴボウや10ヶ月もかかる深ネギなどは、猛暑や高温の影響をもろに受けてしまい、多くの生産者さんが途中で栽培を断念してしまい、なかなか野菜セットに入れられませんでした。
井之上さんの玉ねぎも植え付け時期に気温が下がらず、溶けてしまって植え付けし直しだったそうで、収穫期が遅れる見込みです。
11月まで暑い日々が続いて、ごぼう・キャベツ・白菜・大根・ブロッコリー・じゃが芋・カボチャ・生姜・レタス類なども不作で値段が高く、店頭に並ぶ数もそう多くありません。
燃料費の高騰も、野菜や果物の価格を爆上げし続けています。
10年前のいちご1パックは店頭で500円前後でしたが、今や1000円越えの世界に。
ハウス栽培が主流のトマト・ピーマン・きゅうりの価格もとんでもないことになっています。
いつもならクリスマスの野菜セットには大きなブロッコリーやきゅうりを必ず入れられるのですが、今年はブロッコリーの脇芽しか入れられませんでした。すみません・・・。
また例年の年末野菜セットは煮しめができるラインナップなのですが、今年はゴボウや深ネギなどが入れられない可能性が高いです。本当にすみません!

今年は類を見ないほどの猛暑だったため、多くの柑橘類が落ちてしまいました。
店頭では大将季(デコポン)が1玉800円を超えていて、思わず二度見しました。
まるかじり金柑を毎年出荷していた丸山果樹園さんは、数年前の台風から金柑の木が弱くなってしまって復活しないことやご自身の膝の調子が悪いことも重なり、金柑生産をやめられました。
まず木を数年育てることから始めねばならない果物や梅は新規就農が難しく、生産者の高齢化と減少が深刻です。
このままでは10年後には国産の果物が超高級品になってしまうことでしょう。
野菜生産者も同様に高齢化が進み、どんどん減少しています。
食料自給率は低くなると、世界情勢の変化であっという間に食糧危機にさらされます。
どうしたらいいのか、どうすべきなのか、国民全体で真剣に考えていくべき問題です。

【年末年始のお知らせ】
12月28日~1月10日まで年末年始休業とさせて頂きます。
年内最終出荷日は12月27日(締切は12月20日)、年始初出荷は1月17日(締切は1月10日)です。
よろしくお願いします。

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2024年12月前半号

Nov 29. 2024 かごしまんまだより

【小豆商品の包装材やパッケージデザイン変更中です】
小豆製品を作り始めて1年が過ぎました。この1年間はトライアンドエラーの連続で、なかでも包装材の世界は奥が深く、材質や見た目、価格、使いやすさ、殺菌や保存しやすさ、店頭での陳列しやすさ・・・・等々検討すべき箇所がたくさんあります。
そういったなか、今まで使っていた包材が匂い移りしたり食味が変化したりする可能性がありましたので、思い切って包材もデザインも全て変更することにしました。
12月いっぱいは旧デザインや旧商品が混在しており、ご迷惑をおかけします。
より良い製品を作ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
もちろん今回のデザインもアラヘアムの前原宅二郎氏です。宅ちゃんワールド全開のデザインとなっております。
そうそう、最新号のCASA『植物と快適に暮らすインテリア』に前原剛三郎氏の自宅が掲載されております。本屋さんで見かけた際はぜひご覧ください。

【ぜんざいつくりました】
先日の商談会で多く頂いたリクエストがぜんざいでした。年末が近いからでしょうか。
今まで私は「あんこを作れば、その先はユーザーがあんバタートーストやぜんざいやあんこ餅をつくって楽しめるだろう」と考えていました。ところがたくさんのお客さんやバイヤーさんと接してみてわかったのは、どうやらそれは間違っているらしいです。うちのあんこを使ったその先の完成品に、どうやらニーズがあるらしいのです。
例えば最中やぜんざいやどら焼き、羊羹。たくさん作るよりも、その時に食べ切れる量を楽しみたい。そういうニーズが多かったです。
また、あんこをスプーンですくって使うのは面倒だし汚れるしで、チューブになっているほうがいいこと。
冷蔵庫に立てて入るサイズがいいこと。とにかく手軽に食べられる感じがどうやら求められているようです。
さあつくりましたよ、おひとりさま用ぜんざいを。袋ごとお湯であっためればすぐに食べられるぜんざいを。
せっかく作るなら最高に美味しいぜんざいを。塩はここくさんの『沖の潮』を使用しましたよ。安心で美味しいぜんざい、つくってみました。
あんこ屋のぜんざいを、ぜひお楽しみくださいませ。

【年末年始のお知らせ】
12月28日~1月10日まで年末年始休業とさせて頂きます。
年内最終出荷日は12月27日(締切は12月20日)、年始初出荷は1月17日(締切は1月10日)です。
よろしくお願いします。

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2024年11月後半号

Nov 22. 2024 かごしまんまだより

【野菜の見た目が汚いのは安心の証、フードロス削減の証】
かごしまんまの野菜は、一般のスーパーで見かけるものよりも、見た目が悪いものがあります。
葉物野菜に虫の穴がたくさんあったり、大根の肌がブツブツだったり、芋類やごぼうが小さく細かったり。
これらは市場では安値にされてしまったり買い取られなかったりするものです。
市場は『見た目が綺麗で大きさや色形が規格に沿って均一なもの』が重宝されます。
一般の消費者も同じような基準で店頭から野菜を選んでいきます。
しかし虫や細菌がつかない野菜の多くは安心安全ではありません。虫の穴や病気がつかないように、様々な農薬を使用しているから。でも市場で敬遠されがちな小さな細い根菜類は、実は柔らかくて瑞々しく美味しいものばかり。
畑で廃棄処分となったり、生産者さんの家の食卓でたくさん見かける、いわゆる『農家メシ』と言われるごちそうになったりして店頭にあまり出回らないのです。
無農薬栽培や減農薬栽培の畑の大根も、今の時期のものは土壌に潜む虫や細菌と闘い抜いて大きくなっているので、肌が汚いものが多いです。でもかさぶたのように自己治癒していますので大丈夫です。生産者さんはかごしまんまに納品しに来る時に大変申し訳なさそうな顔をしていますが、私は逆にこれらの野菜を誇らしく愛おしく思います。
小さな大根も芋類もごぼうも、小さいならではの美味しさを消費者の皆さんにも楽しんでいただきたいです。
この時期ならではの見た目が悪くて小さく細く柔らかい秋冬野菜類を、どうぞ安心して思いっきり楽しんでください。

【商談会シーズンその2】
前回のおたよりで、秋は商談会シーズンだというお話をさせて頂きました。
商談会では何十人とお話しするので、名刺交換直後にその都度メモしておかないと、後日大変なことになります。
名刺を見ただけでは記憶がキレイさっぱり消えていて何をすべきかわからなくなってしまっているんです。
商談会の後に残るのは、そんな鬼のような量の名刺の束とメール連絡や見積提出する作業。
メモしていたって、名刺1枚1枚見返して思い出しながらの作業はなかなかのもので終わりが見えません。
もちろん通常業務も待ったなし。
名刺や資料や時間と睨めっこしながら、しばらく修行の日々を過ごすことになりそうです・・・。
さて今回かごしまんまは小豆製品のブース出展者でしたが、私は通販事業部のバイヤーでもあります。
商談会は、九州の色々な良い商品を見つけるチャンスです。
今回も見つけましたよー!その一部をご紹介します。
『おさかなウインナー』は、長崎産のアジと九州産鶏肉と豚脂でつくった低カロリーで無添加ヘルシーなウインナー。
鹿児島県産の『するめの皮』もありました。そのままおやつとして楽しんだり、煮物の出汁にしたり松前漬をつくったり、石油ストーブで炙ってこたつで楽しんだりできますね。
鹿児島の柑橘類農園自家製ジュースや、桜島の灰を使用した魚の干物もありました。美味しかったです。
押し寄せる仕事と迫る年末。焦りに焦りますが、なんとかこなすしか解決方法はありません。
もともと美味しそうな写真撮影は得意ではないかごしまんまですが、いつも以上に新商品ページの写真がそっけないものになるかもしれません。すみません・・・・。

Edit by 山下 理江

2024年11月前半号

Nov 1. 2024 かごしまんまだより

【商談会シーズン】
小さくて細っちいキャベツや大根が出回り始める頃、食の世界は商談会シーズンの突入です。
商談会とは、各出展者が自分の商品やパンフレットなどを自社ブースに展示し、そこに来場者が訪れて試食をしたり商談をしたりするマッチングイベントのことです。基本的に出展者は食品製造会社で、来場者は食品業界会社の仕入れ担当者(バイヤー)です。一般の方々は入場できませんので、業界人しか知らないイベントです。
先日は東京ビッグサイト開催の『地方銀行フードセレクション』という商談会に『小豆計画』として出展してきました。
この商談会は全国の地方銀行が主催となってそこが推薦する取引業社が出展しています。
2ヶ月以上前から準備をし始め、商品ならびに配布資料から展示物まであらゆるものを揃え、前日入りしてブースを設営しました。
百貨店や高級スーパー、メーカー、通販など色々なバイヤーさんが小豆計画ブースに立ち寄ってくれました。
粒あんと小豆シロップとお茶の試食を提供しました。
試食して頂いた多くのバイヤーさんから「小豆の味が濃い!美味しい!」「シロップがとても美味しい。どこにもないからいいかも」「小豆茶も水溶性食物繊維や栄養素が摂れるのでいいね」との嬉しい感想をたくさん頂きました。
弱点や課題もたくさん出ました。高級スーパーや百貨店に出す商品としてのパッケージや価格を練り直さねばならないこと。今までは地元のお店やかごしまんま通販でしか販売してこなかったので、手に取りやすい価格帯のシンプルなパッケージのラインナップでした。これを希少価値が高くて美味しいかのや姫小豆に似合うパッケージに変えて、首都圏までの送料と問屋と小売業への流通手数料を含んだ価格帯の商品をつくることが課題となりました。
また、ぜんざいのリクエストも多数ありました。ぜんざいも商品化しなければ!と熱い思いで鹿児島に帰ってきました。
最終的な統計で、今回は会期中延べ1万人強の来場者だったとのこと。色々な良い出会いがあり、いい経験となりました。
2週間後には福岡マリンメッセ開催の『FOOD STYLE 九州』という商談会にも出展します。
『今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願います。』
2011年創業時からのこの想いを忘れることなく、これからも頑張ってまいります。

【しおりの写真をリニューアルしています】
納品書に入れるしおりをひっそりとリニューアルしています。
大隅半島からの野菜食材のお届けなので、大隅半島の日常風景を切り取った選りすぐりの写真を全4種類。
いつ訪れてもフォトジェニックな浜辺の荒平天神。
線路が全くない大隅半島の、都会への交通手段であるフェリー。
建築デザインが素敵な輝北天球館。
鹿屋市のフツーな田園風景。
そして、かのや姫小豆のイメージフォト。
どうぞ楽しんでくださいね。

Edit by 山下 理江