2013 March

平成25年3月26日(火)

Mar 26. 2013 かごしまんまだより

桜がきれいなシーズンですね。鹿児島はだんだん葉桜になってきておりますが皆様のところはいかがですか?

お知らせです。
4月9日と12日の野菜セットにはレンコン(佐賀県産)が入ることが決定しました!レンコンはリクエストが多い商品ですが、鹿児島県では栽培していない事と、4kg箱単位で買い付けしなければならない等、扱いが難しかった野菜の一つです。しかし今回、生産者のご厚意により単発ではありますがレンコンを入れられることになりました。こちらのスーパーでも新鮮なレンコンはなかなかない為、私も年末年始以来食べておりません。今からわくわくしております。貴重な佐賀県産の新鮮なレンコンが入るなんてめったにございません。レンコンが食べたいぞーって方はお早めにご注文下さい(野菜セットのみで、レンコン単品販売はございません。)。
もうひとつお知らせです。
かごしまんまは4月27日から5月6日までGWによる生産者・従業員の休息確保の為お休みをいただきます。
連休前は26日(金)が最終発送で、連休明けは5月8日(水)発送がスタートです。皆様にはご不自由をおかけして大変申し訳ございませんがどうぞよろしくお願い申し上げます。

先日、総理が福島県を訪問されていっそうの復興と風評被害の払拭と原発再稼働とをあらためて頑張るとおっしゃったとかいうニュースが出ていました。いまだ体育館で暮らす人々がいる中で、東電や国の責任は棚上げし、食品のチェックや避難区域どんどん解除していき、原発を推進していく方向に向かっています。風評被害や原発への不安は、むしろ国の国民への情報隠匿や安全軽視の姿勢が生んでいるものだと思います。食品の安全性の基準値を設けるのなら、それを検査する機械や費用の負担を国や東電がするべきです。それをしないから制度は形骸化し、消費者は安心して食品を買えないのです。このまま食品や水や土地の安全性を軽視したまま原発推進の方向に向かい、老朽化した原発も津波対策も地震対策もそのままでいたらまた必ず悲劇は起こるでしょう。しかも一度汚染されたものは数百年もとに戻らないとも言われています。鹿児島も川内原発があり、決して他人事ではございません。いったいどれだけのものを失えば為政者が気づいてくれるのでしょう。総理は福島へ行って何を気づいてくれたのでしょうか。。。。

かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目も悪く市場のものより輸送に弱いです。もしかしたらお手元に届く際に虫が一緒に眠っているかもしれません。冬なので風向きが悪く桜島からの灰もかぶっています。すみません、無害ですので丁寧に洗って食べてください。見た目は悪いですが、穴が開いていたり形が悪かったり少し割れが入っていたりしても食べられます。それでも低農薬、有機農業、季節のお野菜にこだわり続けます。それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。
野菜にカビ・腐敗・凍結、また割卵等ございましたら遠慮なくお申し出ください。
その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江

平成25年3月19日(火)

Mar 19. 2013 かごしまんまだより

鹿児島では今、菜の花があちらこちらで満開です。休耕中の畑、田んぼ、古墳のような丘、道端、山のあぜ道、あちらこちらに菜の花が咲き乱れています。菜の花からは菜種油がとれるので、鹿児島では戦前あたりまでは菜種油づくりが盛んでした。しかし戦後、生活がどんどん豊かになり安くて便利なものが溢れていくにつれて、手間がかかる菜種油づくりは衰退の一途をたどりました。今では鹿児島県内でも菜種油を製造しているところは数件となってしまいました。
また、小豆やニンニクや小麦なども鹿児島でつくっているというとびっくりされる方も多いですが、これらも年々収穫高が減ってきていています。手間がかかるものを育てても販路がないからです。そしてどんどんサツマイモ畑に変わっていきます。サツマイモは買取業者がいて確実にお金になるからです。芋澱粉にしたり芋焼酎の原料になったりします。
もったいないなあ、と思います。せっかく今、鹿児島県産の農産物を欲しい方がたくさんいるのに、と。でも若い農業従事者は減少の一途をたどり、手間がかかる農作物はなかなかつくれなくなってきています。しかも消費者は安いものを買い求めます。手間や付加価値を付けても市場では負けてしまうのです。こうやって日本の農業は衰退していっているのだろうなあ、と肌で感じています。
日本全体の事を見ても同じです。TPPの前に、「食べて応援」の前に、国に根本から農業政策を見直して欲しいです。放射能の基準があるなら放射能検査に伴う費用の負担をすべて国や東電にして頂きたい。なぜ被害者である農家が高い検査費用を出して検査しなければいけないのでしょう。基準値越えで出荷制限があるなら最低保証ではなく満足できる保証をして欲しい。汚染で耕せないなら新しい別の土地を用意して欲しい。なぜ被害者が苦しい負担や生活を強いられるのでしょう。
もっと国を挙げて農業を守り自国の農業を元気にしていかないと私たちの国から素晴らしい農業はいつか消えていってしまいそうです・・・。

かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目も悪く市場のものより輸送に弱いです。もしかしたらお手元に届く際に虫が一緒に眠っているかもしれません。また、いまの季節はまだ風向きが悪く桜島からの灰もかぶっています。すみません、丁寧に洗って食べてください。見た目は悪いですが、穴が開いていたり形が悪かったり少し割れが入っていたりしても食べられます。それでも低農薬、有機農業、季節のお野菜にこだわり続けます。それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。野菜にカビ・腐敗・凍結等ございましたら遠慮なくお申し出ください。
その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。
一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。
そんなものをこれからもずっと変わらず提供し続けていきたいと思います。

Edit by 山下 理江

平成25年3月12日(火)

Mar 12. 2013 かごしまんまだより

昨日で東日本大震災から丸2年でしたね。何を考えても涙が出ます。
どんな生き方を選択しても多くの人が悩み苦しんだ1年だったのであろうと、ツイッターやお客様からのメールなどを見ていても感じます。
私たちにどういう未来が待ち受けているのかもわかりません。このような日本の状況ではどうすればいいのかわかりにくく、何が一番いい選択なのかも結局は自分自身が決めることなのだと感じます。そしてお互いの選択や生き方・考え方を尊重しあうことがなにより大切だと思います。生きていく場所、家族、食べるもの、飲むもの、給食、外食、おやつ、遊ぶ場所・・・・。スタッフのみきちゃんは子供の為に毎日毎日給食と同じメニューをお弁当として作っています。私は子供に給食を食べさせ、おやつは持参させます。そういうふうに「それぞれ」でいいと思うのです。それぞれが色々考えて悩んで出した結果です。
弁当だって移住だって子供の健康を考えたらそれを実行したほうがいいかもしれない。でも弁当にしてみんなと同じ給食を食べられない気持ちを子供が抱え続けること、移住して今の人間関係や仕事を捨てること、母子避難して家族がバラバラに暮らすこと、両親や大切な人を置いて離れられないこと・・・。そういう様々な点も色々一生懸命に悩んで考えて出した結論は尊く、決して答えはひとつではありません。また、「食べて応援・買って応援」も尊い気持ちです。でもそれと反対の気持ちや意見を持つ人を排除するようなこの日本の空気感は本当に怖いと思います。
「それぞれのこだわり・考え方でいい」とお互い認め合い、尊重しそして思い遣ること。それこそが最も大切で、今の日本に欠けているもののような気がしてなりません。

動けない時のどうしようもない辛さを味わってきました。
運よくこちらへ来られた者として、同じように苦しんでいる方々に食の橋渡しをさせて頂いていると思っています。
そしてかごしまんまのHPを開いたとき、段ボールを開けた時、まんまだよりを読んだ時、まんまからのメールを読んだ時、少しでもオアシスになれたなら、私たちは本望です。・・・・おっと、また熱くなってしまいました。
同じ空の下、私たちの空気も気持ちも苦しみもみんなみんなつながっています。私たちはマイノリティであるかもしれないけど決してひとりではありません。励ましあって明るく前向きに頑張っていきましょう。
それと「いつまで続けていくのだろう」と考えないようにしています。311以降、新たな人生が幕あけたのだと。

この時期、かごしまんまの野菜は桜島からの火山灰を被っています。よく洗ってお召し上がりください。桶やたらいで水をためて野菜を洗うと、底に黒い灰がたまっていく様子がわかります。
かごしまんまの野菜は「見た目」ではなく低農薬、有機農業、季節のお野菜、新鮮さにこだわります。それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。なるべく農薬を使用しないので土壌細菌や虫喰いにより穴が開いていたり傷やシミがついていたりするものもありますが、食べても問題ありません。気になる場合はその部分だけ取り除いて下さい。また、形や大きさも様々で綺麗な野菜ではありません。
どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。
もしも野菜が凍っていたり、腐敗、卵が割れていたり等ございましたら遠慮なくお申し出くださいませ。
その他の商品も「見た目」ではなく安全性とおいしさにこだわったものが多いです。
一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。実際に生産する現場まで足を運んで確かめています。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをこれからもずっと変わらず提供し続けていきたいと思います。

Edit by 山下 理江

平成25年3月5日(火)

Mar 5. 2013 かごしまんまだより

無農薬で頑張っているおばあちゃんのところに水菜と小松菜を取りに行くと、いつもなら野菜を既に用意されているのに、まだ水で一生懸命洗っているところでした。どうしたのか聞いてみると、「エカキムシにやられてしまったよ。農薬撒けば一発でいなくなるんだけどね」と言いながら被害を受けた葉っぱを1枚1枚取り除きながら野菜を洗っていました。
エカキムシは別名ハモグリバエといって、字の意味そのままに葉の皮の中に潜り込んで、絵を描くように葉の中身を食べ尽くしていく虫です。被害を受けた葉は、虫によって迷路のような絵が描かれています。
そしておばあちゃんは「見てみて。野菜の側にいっぱい竹の棒にぶら下げた紙があるでしょ?あれで野菜の周りを飛ぶエカキムシを取るんだよ。ハエ取り紙さ。」といいました。見ると膨大な畑の中に無数にハエ取り紙がはためいていました。おばあちゃん一人が1つずつ竹に結わいて土に挿していったものでした。野菜を守ってハエ取り紙は七夕の笹の葉のように揺れていました。

私たちの使う電気も原子力エネルギーを使う発電所でなら1か所建設すれば膨大な量をまかなうことができます。でも太陽光発電をはじめとする自然エネルギー由来発電の発電所は、家庭の屋根の上のパネルもそうですが1つ1つ地道に造っていかねばならず、天候にも左右され、しかも発電量はそう大きくありません。

農薬も原子力もとっても便利。農薬を使えば形も見た目も綺麗でシャキッとしたお野菜が食べられる。原発も1基あれば安定した供給力が得られる。
それに対して無農薬・減農薬のお野菜は見た目が悪いし虫がついている。自然エネルギー発電は1つ1つが小さな発電量で手間がかかるし天候に左右され不便。
でも。安全で安心して子供たちに託せるのはどちらでしょうか。環境や健康を守るのはどちらでしょうか。
ちょっと不便だったり手間がかかったりするけど、自然や健康になるべく負荷をかけない。そういうものを愛おしく思う人が増えれば、日本の農業や未来をより良いものに変えられるのではないかと心より願っております。

この時期、かごしまんまの野菜は桜島からの火山灰を被っています。よく洗ってお召し上がりください。桶やたらいで水をためて野菜を洗うと、底に黒い灰がたまっていく様子がわかります。
かごしまんまの野菜は「見た目」ではなく低農薬、有機農業、季節のお野菜、新鮮さにこだわります。それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。なるべく農薬を使用しないので土壌細菌や虫喰いにより穴が開いていたり傷やシミがついていたりするものもありますが、食べても問題ありません。気になる場合はその部分だけ取り除いて下さい。また、形や大きさも様々で綺麗な野菜ではありません。
どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。
もしも野菜が凍っていたり、腐敗、卵が割れていた等ございましたら遠慮なくお申し出くださいませ。
その他の商品も「見た目」ではなく安全性とおいしさにこだわったものが多いです。
一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。実際に生産する現場まで足を運んで確かめています。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをこれからもずっと変わらず提供し続けていきたいと思います。

Edit by 山下 理江