2021 February

2021年2月後半版

Feb 16. 2021 かごしまんまだより

【キャベツの苦悩】
「野菜セットにキャベツが入らないのはなぜでしょうか」というお声をいただきました。
そうですよね・・・なかなか野菜セットに入れられなくなってしまいましたね・・・。
キャベツのこと。いつかかごしまんまだより等でお知らせしなければならない、とずーっと思っておりました。
創業当時からできるだけ野菜セットに入れてきたキャベツ。しかし数年前のヤマト運輸さんの度重なる運賃大幅値上げによって、難しくなりました。
段ボール箱の大きさや体積に制限がかかり、運賃もおよそ1.5倍に値上がりしたからです。
最も痛手だったのは、クール便の最大サイズである120サイズ箱(かごしまんまでは長細い段ボール箱)になると、サイズ加算数百円とクール便料金が600円も(!!)加算されるようになったことです。
通常のかごしまんま段ボール箱(側面に赤い矢印の印刷がある100サイズ箱)よりも750円~1000円以上(お届け地域によって違う)加算されるようになりました。
そのため大きなキャベツや白菜が野菜セットに入る日は多くのお客さんの箱が120サイズになり、運賃負担によるマイナスがじわりじわり増加していきました。
それでもキャベツを野菜セットに入れ続けあっという間に2年連続で大幅な赤字になって資金が不足し、公庫や銀行から借金を重ね、税理士さんからも「運賃が膨らんでいるので運賃コストを削る努力を」と指摘されました。
運賃コストを下げるには、①ヤマト運輸さんに運賃を下げてもらうか、②お客さんに頂く送料を値上げするか、③120サイズにならないように内容を工夫するしかありません。しかし①も②も非常に難しい・・・。
なるべく段ボール箱が120サイズにならないようにするしかなく、大きなキャベツや白菜を野菜セットに入れられなくなってしまったのでした。キャベツや白菜は野菜のレギュラー選手なのに、さみしいですね・・・。
また、キャベツや白菜などの大きい野菜は加算運賃分もプラスした価格設定にし、個数制限もしなければ1つの段ボールに収まらなくなりました。通販業界のキャベツや白菜が高額な価格帯になってしまうのはこういう理由です。クール便じゃなければ、運送会社の選択の幅も広がり、もう少し安くできるのですが・・・。
以前のようにはなかなか野菜セットには入らなくなってしまいましたが、たまに小さいキャベツや白菜が入荷できる時にはなんとか工夫して野菜セットに入れていきたいです。
『野菜セットにはもうキャベツは入れない!』という方向も考えたのですが、それはなんだかやっぱり冷たい決定のようで・・・堂々巡りで悩んでます、すみません。
キャベツ、特に今季は豊作なので本当はたくさん野菜セットに入れてお届けしたかったです・・・。
昔は段ボール箱のサイズによってこんなにも運賃が変わることはありませんでした。
配送業界も厳しい世界です。慢性的なドライバー不足や自動車税関係やガソリンや消費税負担の増加など今の社会構造が変わらない限り、新たな運送会社も出てこないでしょうし、運賃も下がらないことでしょう。
いつかまた水幸農園さんの巨大キャベツや市場仕入れの巨大白菜を野菜セットに入れる日が来るといいなあ。「巨大でビックリしました」というお客さんからの声をまた聞きたいです。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年2月前半版

Feb 2. 2021 かごしまんまだより

【おうち時間を楽しむ】
コロナによるおうち中心生活も早1年ですね。去年の今頃はマスクや消毒液やハンドソープ等がどこの店頭にもなくて、精神的に厳しい時期でしたね。
我が家では、どこにも行けない子供達がよく庭にテントを張ってそこで宿題したりご飯を食べたりしていました。
私もおうち生活を充実させようと、衣装ケースを買って衣類の整理整頓をしたり、断捨離をしたり、オーディオやスピーカーを新調したり、DIYで棚やフックを取り付けて観葉植物や飾り物を買ったりしました。
よかったなあと思ったのは、観葉植物です。我が家は狭いので、壁に飾るタイプのつる性植物のフィラデンドロンや着床植物のコウモリランが大活躍でした。壁や天井から吊るすだけで、家の中が癒される空間になりました。
多肉植物や塊根植物も小さなスペースに置けるので便利です。植木鉢もこだわると楽しいです。
それとコーヒーの淹れ方がプロ並みになってきたと自負してます(笑)。
美味しいスペシャリティコーヒーを淹れてくれるカフェが近所にあって、そこに通ううちに色々教えて頂きました。
スペシャリティコーヒーとは、生産されている土地、生産している人、収穫後の生産処理方法、生産処理をする人、買い付けから流通ルート、焙煎方法、淹れ方など基本的に全て消費者に開示されているコーヒーのことです。
かごしまんまスピリッツに合っているコーヒーですね。産地を気にする者としてはめちゃめちゃ安心です(笑)。
いやあコーヒーの世界も深いです。スペシャリティの世界に足を踏み入れると、収穫後の生産処理方法や焙煎方法、抽出するお湯の温度や時間によって全然違うものになって、1杯1杯真剣勝負なのでとても面白いです。
これを知る前はモカやキリマンジャロをよく飲んでいましたが、スペシャリティコーヒーを知ってからは浅煎りで酸味と香りが強くてナチュラル発酵系のエチオピアやボリビアやゲイシャなんかが好みになりました。
洗濯や食器洗いにもいっそうこだわるようになりました。
あまり人に接触しなくなったせいか、色々な香料がいっそう気になるようになりました。合成洗剤などの人工的な香りがどうしてもダメになりました。
そこで食器洗いは、自己責任で洗濯用として販売されている『粉せっけん』を大さじ3杯、計量カップに入れてお湯500mlに溶かして使うようになりました。粉せっけんは高級台所せっけん洗剤よりもずっと安価ですし、少量のお湯で溶かすとトロントロンせっけんになって、濃く使えば頑固な油汚れもあっさりすぐに落とせます。手荒れもかなり軽減されます(※食器洗い用粉せっけんは市販されていないので、自己責任で洗濯用粉せっけんを使っています)。
洗濯は、アルカリウォッシュ(通称セスキ)と酸素系漂白剤でまず洗濯機を回してから、脱水後にもう1度クエン酸を小スプーンで3杯入れてすすいで脱水しています。そうするとアルカリ性の汚れも酸性の汚れもどっちも落とすので、臭いや香りがすっきり消えてくれます。手間はかかりますが、ニオイがしないのでとても気に入っています。
換気扇やコンロまわり、ドアノブなど家中の汚れはアルカリウォッシュでシュシュッと落として、それでも落ちない汚れはクエン酸水でシュシュッとすると落ちます。これは、汚れは酸性とアルカリ性に分かれるのでそれによって使い分けるとよく落ちるからです。洗濯や掃除は化学ですね。
コロナによって外出が不自由になりましたが、その分おうち時間を楽しめるようになった1年間でした。
皆さんはおうち時間、どう楽しんできましたか?
今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江