【とうだちの季節は端境期】
前回号で、アブラナ科の野菜や春菊がいっせいに『とうだち』を始めました、と報告しました。
『とうだち』とは、冬野菜がつぼみをつけた太くて固い茎を中心から成長させることで、キャベツ、白菜、大根、にんじん、深ネギ、春菊、ブロッコリー、チンゲン菜などで見られる現象です。
とうだちが始まると固くて食べられない部分が出てきて味も落ちていくので、生産者さんは出荷しなくなります。
いまは冬野菜にとって『とうだち』にもってこいの春の日々。でもまだ夏野菜が育つような気温ではありません。
すると地元野菜売り場には並ぶものが激減!豊富だった冬野菜が棚からどんどん姿を消しつつあります。
この野菜激減期を『端境期』(ハザカイキと読む)と呼びます。
冬野菜が終わりつつあって、夏野菜もまだ出てこない、かごしまんまには魔のような時期です(笑)。
全国からきた色々な野菜が豊富に並ぶスーパーで野菜を買っていると、なかなか気づかない『端境期』。
しかし旬の野菜だけ追いかけていると、そこらじゅうの畑に菜の花が咲き乱れ始めるので「今年もついにきたか、端境期め・・・・」と身構えてしまう、そんな季節。
狙ってか狙わずしてかなぜか端境期には菜花系の野菜やハーブ系や珍しい野菜が店頭に並ぶので、新しい野菜にチャレンジできる時期でもあります。今年はよもぎやイタリアンパセリ、ミントやパクチーやクレソン、のらぼう菜などが並び始めました。これらの野菜は保守的な田舎では不人気ですが、おしゃれで新しもの好きな都市部では人気があります。しかし需要も供給も時期も不安定なので、商品としては一番難しい野菜でもあります・・・。
ではこの時期の生産者さん達はどうしているかといいますと、「とうだちしていても食べられるんだけどねー、もったいないよねー」とぼやきながら日々とうだちしていく野菜の柔らかい部分を食べつつ、夏野菜の種まきや苗の植え替えをしたりしています。
自然界の動物達と同じように季節のものしか食べない農家さん達は、基本的に身体が丈夫で風邪など滅多にひきません。実はコロナ禍でも大半の生産者さんはマスクもせず、コロナにもインフルエンザにも滅多にかかりませんでした。
現代人が風邪をひきやすく癌などの病気が激増している要因の一つには、季節を無視した野菜の食べ方をしているからだと、私は確信しています。
【ついにKOTOBUKI CHEESE商品が!】
ついに、KOTOBUKI CHEESE商品がかごしまんまでも販売開始になりました!
鹿屋市で飼育されているジャージー牛とホルスタイン牛の新鮮な乳からつくる、添加物不使用の乳製品です。
地元の牛から搾乳した乳を地元で加工するからこそ、鮮度が命のモッツァレラチーズももちろんあります。
そして濃厚で無添加だからこそ、極上の美味しさがお口の中で広がります。
のむヨーグルトは、牧場で飲んでいると錯覚しそうなほどの芳醇なコクと味わいです。
酸味とコクが豊かなクリームチーズは、すりおろしニンニクとハーブ類を混ぜて極上ディップがつくれますヨ。
無添加で極上なごちそう乳製品をぜひ、お楽しみください。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。