2024 March

2024年3月後半号

Mar 15. 2024 かごしまんまだより

【とうだちの季節は端境期】
前回号で、アブラナ科の野菜や春菊がいっせいに『とうだち』を始めました、と報告しました。
『とうだち』とは、冬野菜がつぼみをつけた太くて固い茎を中心から成長させることで、キャベツ、白菜、大根、にんじん、深ネギ、春菊、ブロッコリー、チンゲン菜などで見られる現象です。
とうだちが始まると固くて食べられない部分が出てきて味も落ちていくので、生産者さんは出荷しなくなります。
いまは冬野菜にとって『とうだち』にもってこいの春の日々。でもまだ夏野菜が育つような気温ではありません。
すると地元野菜売り場には並ぶものが激減!豊富だった冬野菜が棚からどんどん姿を消しつつあります。
この野菜激減期を『端境期』(ハザカイキと読む)と呼びます。
冬野菜が終わりつつあって、夏野菜もまだ出てこない、かごしまんまには魔のような時期です(笑)。
全国からきた色々な野菜が豊富に並ぶスーパーで野菜を買っていると、なかなか気づかない『端境期』。
しかし旬の野菜だけ追いかけていると、そこらじゅうの畑に菜の花が咲き乱れ始めるので「今年もついにきたか、端境期め・・・・」と身構えてしまう、そんな季節。
狙ってか狙わずしてかなぜか端境期には菜花系の野菜やハーブ系や珍しい野菜が店頭に並ぶので、新しい野菜にチャレンジできる時期でもあります。今年はよもぎやイタリアンパセリ、ミントやパクチーやクレソン、のらぼう菜などが並び始めました。これらの野菜は保守的な田舎では不人気ですが、おしゃれで新しもの好きな都市部では人気があります。しかし需要も供給も時期も不安定なので、商品としては一番難しい野菜でもあります・・・。
ではこの時期の生産者さん達はどうしているかといいますと、「とうだちしていても食べられるんだけどねー、もったいないよねー」とぼやきながら日々とうだちしていく野菜の柔らかい部分を食べつつ、夏野菜の種まきや苗の植え替えをしたりしています。
自然界の動物達と同じように季節のものしか食べない農家さん達は、基本的に身体が丈夫で風邪など滅多にひきません。実はコロナ禍でも大半の生産者さんはマスクもせず、コロナにもインフルエンザにも滅多にかかりませんでした。
現代人が風邪をひきやすく癌などの病気が激増している要因の一つには、季節を無視した野菜の食べ方をしているからだと、私は確信しています。

【ついにKOTOBUKI CHEESE商品が!】
ついに、KOTOBUKI CHEESE商品がかごしまんまでも販売開始になりました!
鹿屋市で飼育されているジャージー牛とホルスタイン牛の新鮮な乳からつくる、添加物不使用の乳製品です。
地元の牛から搾乳した乳を地元で加工するからこそ、鮮度が命のモッツァレラチーズももちろんあります。
そして濃厚で無添加だからこそ、極上の美味しさがお口の中で広がります。
のむヨーグルトは、牧場で飲んでいると錯覚しそうなほどの芳醇なコクと味わいです。
酸味とコクが豊かなクリームチーズは、すりおろしニンニクとハーブ類を混ぜて極上ディップがつくれますヨ。
無添加で極上なごちそう乳製品をぜひ、お楽しみください。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2024年3月前半号

Mar 1. 2024 かごしまんまだより

【とうだち真っ盛り】
鹿児島は連日の温かい気温と雨でアブラナ科の野菜や春菊がいっせいに『とうだち』を始めました。
『とうだち』とは、つぼみをつけた太くて固い茎が中心からニョキニョキ成長し始めることです。
虫に見つけてもらいやすいよう、一番高いところで丈夫に花を咲かせようとして茎を太く固く伸ばす方向に栄養とパワーを注ぐため、野菜としては固くて食べられない部分が出てきて味も落ちます。
そのためとうだちが始まった野菜は、一般的には流通せずに畑で廃棄されています。今の季節は畑にたくさんの野菜が廃棄されているのを見かけ、心が痛みます。
しかしとうだちは植物が自然の季節を感じ取るセンサーと体内時計を持っているから起こる現象で、ごく自然のことです。
これを人為的にずらすことは可能ですが、温度や光をコントロールするにはコストがかかりますし自然ではありません。
旬のスイッチが、私たち人間の身体にも良い作用を及ぼすことは度々お話ししてきました。このとうだちし始めた野菜をあえて食べることも、旬スイッチを身体に入れる一つだと考えています。とうだちに向かう野菜を食べることで「もう冬野菜は終わりで春が訪れましたよー、春仕様に体を変化させますよー」と身体の中からスイッチを入れられるからです。
脂肪や炭水化物を身体に溜め込むのが冬なら、春はデトックスの季節。身体にたまった老廃物や余計な脂肪を排出するスイッチを入れる季節です。春へとシフトしている野菜を食べて、私たちの身体に旬スイッチを入れましょう。
とうだちまではいかずとも全般的に少し味わいや香りが薄くなってきている冬野菜ですが、それも季節の自然な流れ。春へとシフトしている野菜を食べて、私たちの身体に旬スイッチを入れましょう。
とうだちが始まった野菜は固くて包丁が入りにくい部分もありますが、それ以外はもちろん食べられます。つぼみや花も食べられます。溶けていたり枯れていたりする部分もありますが、それも自然なことで、慌てずその部分だけ丁寧に取り除いていけば大丈夫です。ちょっと手間がかかりますが、自然な野菜を食べることとはそういうことです。とうだちも楽しんでいただけたら嬉しいです。
ちなみにとうだちが始まりつつあるアブラナ科の野菜はたくさんあります。
キャベツ、白菜、大根、カブ、ブロッコリー、カリフラワー、チンゲン菜、小松菜です。皆さん大好きな野菜ばかりですね。
このうち小松菜は品種改良がだいぶ進んで1年中食べられるようになっていますが、昔ながらの品種の小松菜はやはり今の時期にとうだちします。
これらアブラナ科チームの花は、全て『菜の花』です。黄色や白の菜の花が今、鹿児島では満開です。
この菜の花を見ることによっても旬スイッチが入るので、菜の花を花瓶に入れて室内に飾ると元気な気分になりますよ。
『免疫力』とは、生物が自分自身の中に持つチカラのことです。自然の季節に沿って生きている他の生命を見たり感じたり頂いたりすることで、次の季節に対応するチカラを身体の中から引き出すことです。自然界に生きる動物の免疫力が強いのもそれゆえ。とうだちに向かう野菜も、どうぞ楽しんでいただければ幸いです。
できれば旬のフルーツも積極的に摂りましょう。旬のフルーツには、その季節に流行する感染症への抵抗力UPな成分が含まれています。今はキウイやイチゴ、はるみや不知火などの柑橘類が旬です。
私たち人間も自然の一部。季節の声に耳を澄まし、旬スイッチを入れて免疫力をUPして季節に順応していきましょう。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江