2015 April

平成27年4月28日

Apr 27. 2015 かごしまんまだより

昨晩かごしまんま近くの泉に行きましたところ、もう蛍が数匹舞っていました。蛍は幼虫の時にカワニナやタニシなどの巻貝を主に食べるのですが、このカワニナが非常に綺麗な小川や泉にしか生息しません。よって蛍の生息地も限られています。
実はお米の味も水によって左右されます。川やダムから灌漑用水を引いている田よりも、山の湧水を直接引いている田んぼのお米の方が断然美味しいです。よって蛍が舞う場所のお米はとても美味しいと推測されます。
全国的に蛍は絶滅傾向にあり、各地でホタルが澄める自然環境の保全や再生への取り組みがされています。

【5月からの新商品予定】
熊本製粉さんの【九州産小麦の強力粉】が取り扱えるようになります。
また、めん食さんの生麺シリーズ【九州産小麦のうどん】【九州産小麦のちゃんぽん】【九州産小麦の焼きそば】
が取り扱えます。嬉しいですね。(※焼きそばに付属の粉ソースは原料詳細を追えず、茨城県産となります。)
これらの商品はかごしまんま創業からずっと商品化したいな~、と切望していました。しかし今までは流通面、賞味期限、数量など色々な問題があって商品化できませんでした。やっと商品化ができます。安心で便利な食材がまた皆さんの冷蔵庫に届けられるようになります。楽しみにしていてくださいネ。

【1つの食材が商品化されるまで】
例えば、A会社さんのお豆腐。これを商品化させるにはまずお問い合わせです。皆さんと同じようにドキドキしながら電話で原材料の産地を問い合わせます。それからA会社さんの営業さんにお話を伺います。賞味期限の短い豆腐をどうやって配送するかが一番の問題です。A会社さんが自社のルート配送を持ち、その配送ラインにのれるようならコスト的にも鮮度的にもベストです。もしくは近くなら取りに行けばいいのですが、遠いと宅配業者に依頼するしかなくなりコスト面と鮮度(賞味期限)の問題が出てきます。
また、問屋さんを通してしか仕入れられない会社の商品もたくさんあります。今までは、できたばかりの小さな通販会社であるかごしまんまと少量の取引をしてくださるような問屋さんはなかなかありませんでした。
しかし少しづつ実績を作りお客さんも増えて地元の信頼を得るようになってからは、今まではできなかった食材の商品化ができるようになって参りました。
ひとえに応援し続けてくださっている皆さんのおかげです。スタッフ一同、心より感謝いたします。
これからも何度断られても壁や問題があっても諦めずに商品化できるよう頑張っていきますので、どうぞみなさんも今の状況や現実を悲観せず、でも思考を閉ざさず、前向きに、自分にできることを一歩づつ、同じ空の下、共に頑張っていきましょう。決して一人ではありません。たしかに私達は少数派ではありますが、全国に仲間がたくさんいます。無理せず・あせらずに、でも一歩一歩です。

【5月8日12日13日発送分のご注文の締切りは5月1日13時です】
上記の発送日の分は、なるべく4月中にご注文ください。
多くの生産者が連休のため連絡が取れないので締切り後の商品追加はできません。
4/29~5/6迄、弊社お休みとさせていただきます。その間の発送はお休みになります。
ご注文とメールはお受けできますが、お返事は連休明けになります。ご了承ください。

Edit by 山下 理江

平成27年4月21日

Apr 23. 2015 かごしまんまだより

かごしまんまがある大隅半島は3月から引き続き気温の乱高下が激しく、多くのキャベツに黒いシミや「溶け」が入っていたので今回は段ボールに入れる時の最終チェックで苦戦しました。また、野菜は春に気温上昇に伴って急激に成長するため、キャベツの芯が大きく固くなってしまいました。これはキャベツが子孫を残すために花を咲かせようとする前段階の状態です。全国から良い状態のキャベツが届くスーパーなどでは決して売り物にはならないようなものですが、産地を鹿児島や宮崎に絞ると今の時期のキャベツはこの状態がせいいっぱいです。野菜セットをご注文されたお客様、大変申し訳ございませんが、固い芯の部分を取り除いてお料理してくださいますようご理解ご協力お願い申し上げます。

【かごしまんまの野菜セット】
現在は野菜セットには全11種類の品目の野菜をいれるようにしています。
理想としては、全ての野菜の品目を契約栽培農家さんだけから直接仕入れられたらいいな、と考えています。
しかしながらかごしまんまがある鹿屋市は、戦時中は鹿屋航空基地(現在は海上自衛隊鹿屋航空基地)があったほど、鹿児島では珍しく平野が多い土地柄です。そこへ南国特有の強い太陽光が遮られずに降り注ぐので、夏場の鹿屋の野菜の生育状況は非常に悪くなります。よって夏期は鹿屋市近隣だけでは10種類以上の野菜を揃えることが非常に難しくなってきます。遠方の有機栽培農家さんと契約すると、かごしまんまに届けられるまでに時間と輸送コストがかかる上に鮮度が落ちます。さらに何か問題があった時にすぐに対応できません。
そこで契約栽培農家さんだけでなく市場へ仕入れに行ける生産者さんとも契約しています。そうすることによって、今の時期や夏の厳しい時期に安定した品数の九州野菜を市場で仕入れることができますし、冬場も佐賀県のレンコンなど遠方の九州野菜を配送費無しで安く新鮮に仕入れることができます。
また、かごしまんまの契約農家さんは無農薬栽培や減農薬栽培なので、季節や気候に合った野菜しか作れないことが多く、さらに収穫の直前に病気や天候で全滅することもしばしば。
そういう時もやはり市場へ仕入れに行ける生産者さんが頑張って急遽代わりの品目を用意してくださいます。今回も鹿屋市近郊のキャベツは軒並みダメになっていて、市場の仕入担当の方はかなり苦労してキャベツを手に入れてくださいました。
野菜が良く育つ高原や高冷地がある土地を羨ましくなることも多いかごしまんまではありますが、野菜セットの品種を全て減農薬・無農薬栽培にできないぶん、その他の食材を豊富にラインナップして全国の皆様の買物における心の負担を少しでも和らげたいな、と願っています。
今は九州産の強力粉や生麺類の商品化を実現させるべく日々取り組んでいます。
納得できるものを探し続け、断られても諦めずに頑張っていきますから、どうぞみなさんも今の現実を悲観せず、でも思考を閉ざさず、前向きに、自分にできることを一歩づつ、同じ空の下、共に頑張っていきましょう。

【5月8日12日13日発送分のご注文の締切りは5月1日13時です】
多くの生産者が連休のため連絡が取れないので締切り後の商品追加はできません。
4/29~5/6迄、弊社お休みとさせていただきます。その間の発送はお休みになります。
ご注文とメールはお受けできますが、お返事は連休明けになります。ご了承ください。

Edit by 山下 理江

平成27年4月17日

Apr 16. 2015 かごしまんまだより

かごしまんまがある大隅半島は3月から引き続き気温の乱高下が激しく、多くのキャベツに黒いシミや「溶け」が入って価格が高騰し、仕入れることができませんでした。大根も土壌細菌の活発化により肌が汚くなってきましたが、これは農薬を極力使用していない証です。どうぞ安心して召し上がってください。

【精肉類の取り扱いが始まりました】
いよいよ精肉類も取り扱いスタートしました。精肉類はかごしまんまが始まってからずっと商品化したかったのですが、多くの精肉店が冷凍発送のみの取り扱いか、冷蔵可でもトレーに入れてラップで包むだけの包装なので配送中に肉汁が出てしまう恐れがあり、商品化できませんでした。
冷凍ですと野菜と同梱できないので送料負担が発生してしまいますし、なによりせっかく美味しいお肉であっても味が落ちてしまいます。
美味しくて安心なお肉をどうしても冷蔵でお届けしたい。それを叶えるには真空パックする設備が必要でした。しかしこの真空包装機を備えている精肉店さんがなかなかいません。おそらく真空すると見栄えが悪くなるのでお客さんが目で見て選ぶような店頭販売には向かないため必要性がないのでしょう。なかなかかごしまんまで精肉類を取り扱うことができないままでした。
しかし最近、ご近所の新村畜産さんが真空包装機を導入したとのこと、さっそくお取引をお願いしました。
新村畜産さんは新鮮で質が良くて美味しいお肉を生(冷蔵)のまま豊富に揃えられている精肉店で、しかも安いので地元に大変人気があるお店です。焼き肉店も2店舗経営していらっしゃり、こちらも人気店なので常に新鮮なお肉が回転し仕入れられているのです。新村畜産さんはもともと昔から黒毛和牛を生産されていて品評会でも数多くの受賞歴があり、肉類を見る目は確かです。しかも田畑(有機栽培)もたくさん持っていらっしゃるので、田から出た稲わら等は牛舎へ、牛舎から出た糞尿は田畑の堆肥へと、自社内で循環型農業が成立しているのです。牧場も田畑も精肉店も焼き肉店も持っていらっしゃるので、社長さんは超ご多忙なのですが、とても気さくな方でかごしまんまの理念を理解してくださり、時間をじっくりかけて牧場などを見学させて頂きました。それは同じ経営者としてとても刺激を受け、勉強させられた貴重なひとときでした。
せっかく通販でお肉をお取り寄せするのですから、なるべく安全でなるべく安価で、そして「感動するほどの美味しさ」を日常的に味わっていただきたい。それを新村畜産さんは提供してくださいます。
鹿児島の黒毛和牛や黒豚は、肉質が本当に良くて脂身が甘いです。鶏は遺伝子組み換えでない飼料のみを与え、飼育期間中に抗生物質・抗菌剤を極力投与しないものを商品化しました。
※(豚や牛の飼料はとても大量に必要なため、全てを遺伝子組み換えでない飼料に絞ることは飼料高騰の現況では生産者にとって大変厳しいのでできません。ご理解くださいますようお願いします)
それらを新鮮な生肉のまま、冷蔵でお届けします。
(冷凍保存可能ですが、とっても美味しいのでできれば冷凍せずにその美味しさを味わってくださいね。)
最初は皆さんからたくさん頂きましたご意見の中から最も多かった10種類の品目でスタートしますが、少しづつ品目も増やしていきますね。「豚の角煮用ブロック肉が欲しい♪」というようなリクエストもこれからも遠慮なくお寄せくださいませ。

放射能も農薬も添加物も遺伝子組み換えもみんな日々、勉強ですね。
悲観せず、でも思考を閉ざさず、前向きにできることを一歩づつ、同じ空の下、共に頑張っていきましょう。

Edit by 山下 理江

平成27年4月7日

Apr 6. 2015 かごしまんまだより

かごしまんまがある大隅半島は3月から気温の乱高下が激しく、ここ数日は桜の花びらが舞い散る中を半袖で過ごし、南国独特の天気雨が降る中でカエルも大合唱する、そんな状況です。季節の急激な変化は私達も体調を崩したり風邪をひいたりしますが、野菜さんたちにとってもそれは過酷な状況で、レタスやキャベツに「溶け」が入ったり、大根の表面が大荒れ模様になっております。
特にこの時期の無農薬栽培の大根は、自分の力で土の中の細菌や生物と戦うので、穴様の模様や黒いシミやあざができていますが、これは『かさぶた』や『傷跡』のようなもので、無農薬の証ともいえます。スーパーなどで売られている大根の肌は真っ白なのでびっくりされた方もいらっしゃると思いますが、どうぞ「無農薬でよく戦ってきたね」と撫でてあげながら、皮をむいて食べてやってください。

【都道府県によって違う減農薬の基準】
『減農薬』という言葉がついている農産物ならとても安心な気がしてきますが、使用回数が少なくても「毒性や環境負荷の高いものであったり」「噴霧面積あたりの農薬の濃度が濃かったり」「収穫期の直前に撒いていたり」調べてみると内容が一概には「安心」とは言えない場合があります。
『減農薬』というのは、正式には農林水産省が『特別栽培農産物』という名称で正式にその定義と表示ガイドラインを定めています。
それによりますと、
『特別栽培農産物』・・・その農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下、で栽培された農産物です。
とあり、それに基づき各都道府県がそれぞれを定めて各都道府県のHP上に公開しています。
しかし、よく調べるとその慣行レベルの基準が各都道府県によって全然違うことがわかります。
一般に生物は気温が高いと活動が活発化するので、農薬は九州が一番使われているのかなと予想していたのですが、意外とそうではなくてむしろ九州は全般的に農薬使用が低い傾向にあります。
野菜の品種別に各都道府県の慣行レベルがどのように違ってきているのか、これは面白そうな研究テーマですね。
例えば「大規模農業が盛んな地域」と「人手を多く使う小規模農業の地域」とでは大きく違いますでしょうし、また「臭いや騒音等の公害にうるさい都市型農業の地域」とそれらを全く気にしなくていい「郊外型農業の地域」とでも全然違ってきますよね。
都道府県別によって違う慣行レベルを調べることで、農薬や化学肥料についてなにか見えてくるものがありそうです。
かごしまんまでもこのテーマについて少しづつ研究してみなさんに報告していこうと思います。
放射能も農薬も添加物も遺伝子組み換えもみんな日々、勉強ですね。
悲観せず、でも思考を閉ざさず、前向きにできることを一歩づつ、同じ空の下、共に頑張っていきましょう。

Edit by 山下 理江