2014 July

平成26年7月29日(火)

Jul 28. 2014 かごしまんまだより

【届きました食材につきまして不備・不良・ご質問などございましたら、どうぞ遠慮なくご連絡・ご相談下さい】
かごしまんまユーザーの皆さんの多くは、放射能防御や農薬・食品添加物・GMなどを避けることにつきましてご主人やご家族をはじめご近所さんや友人の本質的な理解を得られていない場合が多いことかとお察しいたします。
私もかつて千葉に住んでいた時、食品安全基準が非常に厳しい○○クラブという生協の宅配を利用していました。夫は近所のスーパーで激安の卵や野菜を買うのが大好きな人でした。○○クラブの食材は添加物や農薬やGMを極力避けて作られるものだったのでもちろん価格が高く、おそらく主人は本心ではよく思っていなかったと思います。ですから届けられた野菜が傷んでいたり不良品があったりすると「いくらいい商品でも届いたときにダメなら意味ないじゃん」と言われたこともありました。そういうことがあると自分が悪いわけではないのにとてもとても悲しい気持ちになり自分を責めてしまいます。「やはり考え過ぎなのかな・・・神経質すぎるのかな・・・妥協して普通にお店やスーパーの商品の中から自分の目で選んで家計に負担掛けないほうがいいのかな・・・」と、とてもみじめな気分になったのを覚えています。
とくに311以降、私達は自分の気持ちや考えと周囲のそれとの温度差に悩みながら日々生きています。西日本の食材や野菜を遠くのスーパーまではしごしながら探しに行ったり通販で買い求めたりして結構な労力と時間を割いています。そんななかでたよりにしていたかごしまんまから食材が届いてホッとしたのもつかの間、例えば野菜が傷んでいるのを発見したらそれはとてもとても悲しくなりますし、こういう食生活を選んだ自分を責めてしまったりもします。でも違います。全く違います。安全な食材を家族のために求めることはごく人間として生物としてごくまっとうな要求であります。誰に恥じることでも負い目を持つことでもありません。我慢することでもありません。
ですから何かございましたらどうかどうかかごしまんまにご連絡ください。お電話でもメールでもFAXでも結構です。弊社がその時できうることを心を込めて精一杯させて頂きます。そして「やっぱりかごしまんまに注文してよかった」と思って頂くよう努めます。ご家族の方にもそう思っていただけるよう努めます。
なお、葉物野菜が溶けていたり凍っていたりするときや卵の割れは輸送時の事故ですので、業務改善のためにもヤマト運輸さんにも必ずご連絡下さいますようお願い申し上げます。
但し、もやしに関しましては商品説明ページにもありますが、どうしても品質管理が難しいのでご容赦ください。発送の直前まで氷水につけて品質維持に努めますが輸送中に傷むことがございます。商品特徴上、長距離輸送には向かない食材でかつ単価も非常に低い商品で利益もなくこれ以上の品質維持が難しいです。しかし九州産のもやしをどうしても欲しいというご要望がたくさんございます。もやしに関しては返品・返金不可という形で続けさせていただきたくご理解お願い申し上げます。
通販は、商品を詰める際に人の手がかかり、商品を送る際にも人の手がかかるので、近所のスーパーで買うよりもかなり割高であります。しかし遠距離であっても濃いコミュニケーションができ、お客様のご要望や喜びの声やご指摘を直に受けることができ、またこちらからもお客様に直にお返事ができる素晴らしい販売形態であると思います。
これからもただ商品を販売するお店というだけでなく、同じ気持ちで現代を生きる仲間として応援し合えるようなコミュニケーションを大切にしていきたいです。
手探りで少しづつ歩んでまいります。皆様もどうか周囲との温度差にめげずに負けずに明るくいてください。
どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。
(今回もまた暑苦しい文章でスミマセンッ!!)

Edit by 山下 理江

平成26年7月23日(水)

Jul 23. 2014 かごしまんまだより

先日の3連休は阿蘇へキャンプに出かけました。阿蘇は山に囲まれているため山地型の気候で九州の中でも一番気温が低い地域で、夏は鹿児島よりも5℃位低く湿度もあまりないので非常に過ごしやすいです。食材を阿蘇の道の駅や直売所で調達したのですが、夏だというのに野菜の種類が豊富で大根もニンジンもキャベツもあるある・・・。減農薬・無農薬栽培のものもたくさんありました。地元の手作り加工食品も豊富でしかもこだわりを持ってつくられているものがたくさんです。例えば手作りパンを手に取り、原材料表示を見ますと「熊本県産小麦・バター・砂糖・自家製発酵種・塩」というシンプルでこだわりのある表示!阿蘇は高菜漬けが多いのですが、保存料も着色剤も入ってないものも多く、その他の加工品も本当に魅力あるものばかりでした。
鹿児島のものもそうですが、こういう魅力ある野菜や食材は手間もかかり生産量も少なく賞味期限も短いですし地元の人たちが地元のためにつくっているので全国流通はしていきません。九州から関西や関東首都圏に輸送するにはコストがかかる上に品質維持が難しいのです。都会の人は見た目や賞味期限や価格を気にします。野菜や食材の見た目を良くして長持ちさせて輸送コストの分の原材料費を抑える工夫が農薬や化学肥料や食品添加物であります。ですから本当の安全で美味しい食材はなかなか全国流通できないのです。うらやましいなあ、ここにかごしまんまがあったらなあ、と心から思いました。しかしながら隣の芝生は青く見えるものでして、温暖な鹿児島の冬は野菜の宝庫であるのに対して、阿蘇の冬は氷点下まで気温が下がり雪も降るのでとても厳しいものだと思います。鹿児島も阿蘇もそれぞれに長所短所があるのです。
阿蘇は30万年前から5万年前くらいまで活発だった火山活動の結果形成された巨大なくぼみで、東西18km、南北25km、面積は350㎢もあり世界最大級です。くぼみになって消えてしまう前の阿蘇山は高さ1万mもあったと言われています。こういう山自体を破壊してしまうような巨大な火山活動は、九州壊滅はおろか北半球をも火山灰の雲に覆わせてしまい、太陽光が閉ざされてしまうので数年から数十年もの長い冬をもたらします。このような大きな火山活動は数万年単位の周期で必ず訪れます。しかも最後の巨大な火山活動から数万年経っており、いつそのような事が起こってもおかしくないのです。もしも今、九州で巨大な火山活動が始まれば九州全体を火砕流や火山灰が呑み込みますので生物が壊滅するのでもちろん川内原発は制御不能です。地震や津波よりもこうしたカルデラが形成されるような巨大な火山活動が一番破局的な結果をもたらすことでしょう。さらに九州は阿蘇カルデラをはじめ喜界カルデラ、姶良カルデラ、加久藤カルデラなど世界でも有数のカルデラのデパートでもあります。巨大な火山活動の周期も、原発から出る放射性廃棄物の多くの核種の半減期も、数万年単位。想像なんてとてもできない数字ですが、どちらも空想ではなく未来に必ず起こりうる事実です。その最終的な処理方法も解決されないまま原発を再稼働なんて狂気の沙汰としか思えない・・・・。川内原発の再稼働は地球の危機・・・・・そんな思いを馳せながら、火口から今も現在進行形でモクモクと噴火の煙が出ているのを、広大な草千里で大の字になってしばし寝転びながらながめていました。
もし夏に九州への観光をお考えなら、阿蘇はとてもお勧めな観光地です。大自然を何にも気にせず満喫できます。
かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目が悪く市場のものより輸送に弱いです。
1つ1つ検品していますが中を切って開けてみないと腐敗などが発見できない場合もあります。特に台風の後なので野菜の中が傷んでいたりすることもございます。野菜にカビ・腐敗・凍結等ございましたらどうぞ遠慮なくお申し出ください。野菜の葉全体が溶けている場合は輸送時の凍結による可能性が高いので、その際は業務改善の為にヤマト運輸さんにもご連絡をぜひお願いします。
野菜以外の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。本当の食の豊かさ。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江

平成26年7月16日(水)

Jul 15. 2014 かごしまんまだより

台風8号は鹿児島を直撃コースでしたが、心配していたよりずっと被害が少なくてすんだようでホッとしました。台風に備えて各生産者はビニールハウスのビニールをおろしたり色々なものを片づけたり事前に収穫したりしました。対策も1日がかりでしたが、台風が去った後も生産者は1日がかりでビニールハウスのビニールをかけなおしたり倒れた支柱を直したり作業に追われていました。自然と生きる生産者の苦労を感じました。
風速40mに耐える設計のビニールハウスを持つぐるめ畑さんは、ギリギリまで台風とにらみ合いながらビニールをおろさずに野菜を守りましたので、ほうれん草や小松菜は守られました。しかしながら、サラダほうれん草のビニールハウスの屋根が破れてしまい、サラダほうれん草はかなりの被害が出ました。なすもかなり落ちてしまったり、擦れキズができてしまったりしました。山東菜も台風のダメージがかなりあって今週はご提供できず、ご注文されていた方には本当に申し訳ございませんでした。
平岡農園さんのトウモロコシは、台風でかなりなぎ倒されてしまいました。まだ収穫できるのですが、単品商品のご注文は品質と量が確保できない為、18日収穫分で終了となります。
丸山果樹園さんのミニトマトも、ビニールハウスのビニールをおろして吊っていたツル(枝)も地面に下して台風に備えたのでかなり株が傷みました。また、通常ミニトマトはビニールハウスで覆っていて、水分を必要な分しか与えないようにして実をはじけさせないようにしているのですが、台風でいきなり大量の雨にさらされてしまい、実に多くの水分がたまってはじけたり、株ごと枯れてきてしまったりしています。これも量と品質が確保できない為、18日収穫分で終了となります。
最悪の場合は鹿児島をはじめ九州各地から野菜がなくなることを想定していました。予想よりかなり被害が少なくてすんだものの、やはり生産者さんのご苦労と気持ちを思うと本当にやるせないですね・・・。
台風が過ぎ去ったあと、庭のほったらかしにしていたニラはぐーんと背を伸ばしてくれたので、今朝の味噌汁の具にすることができました。みずみずしくておいしいニラでした。
台風は命を脅かすものでもありますが、雨をたくさん降らしてくれる命の泉でもあります。
失われるものもあり、育まれるものもあり。自然界のすごさを感じました。
そしてなにより、台風や桜島からの灰と共存して生きる鹿児島の人たちの強さに「すごいなあ」と感動しました。
今日のお野菜たちはそんな台風の試練を潜り抜けてきたものばかりです。普段以上に愛おしく感じますよ。
さあ、これから鹿児島は梅雨が明けて夏本番になることでしょう。夏野菜の季節です。311以降は、旬のお野菜というのがあることに初めて気がつかされた方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。産地を気にする生活にシフトすると息苦しいことも多いですが、旬のものを旬に食べていく、それがいかに自然でおいしくて身体にいい食事になるかも気づけました。九州の夏野菜は見慣れぬものも多く登場するかもしれません。簡単なレシピも添えていきます。どうぞご家族で「楽しんで」九州野菜を召し上がってください。
かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目が悪く市場のものより輸送に弱いです。
1つ1つ検品していますが中を切って開けてみないと腐敗などが発見できない場合もあります。特に台風の後なのでキャベツの芯が傷んでいたりすることもございます。野菜にカビ・腐敗・凍結等ございましたらどうぞ遠慮なくお申し出ください。
野菜の葉全体が溶けている場合は輸送時の凍結による可能性が高いので、その際は業務改善の為にヤマト運輸さんにもご連絡をぜひお願いします。
野菜以外の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。本当の食の豊かさ。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江

平成26年7月8日(火)

Jul 8. 2014 かごしまんまだより

【かごしまんまのめざしていること】
・かごしまんまだけで1週間分の食材が買える
・高級食材ではなく多くの人が買えて続けられる食材
・完ぺきではないけれど、多くの人ができる続けられる商品を提案する
・原材料の詳細を開示することでみんなが日本の食材の実態を知れる
・段ボール箱を開けた瞬間にちょっと幸せになる
・みんなが旬の野菜を楽しめるようにする

皆様の多くは「九州食材がおいしいから食べたいから」ではなく311以降に九州食材を買い始めたことと思います。そして多くのスーパーや生協・通販をはしごしては時間ばかり過ぎて非常に疲れたり悲しい思いになったりしたのではないでしょうか。私もそうでした。だから「ここだけで1週間分の主要食材が確保できる」というお店づくりがしたかったのです。今もそれは続いていて、よい食材を見つけては商品UPしていっています。
放射能・添加物・非遺伝子組み換え・無農薬にこだわりたいな、という気持ちでスタートしました。しかし実際に始めてみると、それら全てを完璧にすると原価が非常に高くなってしまい日常使いできる食材ではなくなりました。そもそも完璧な食材はなかなかありません。一見大丈夫そうでも消費者には見えにくい業務用原材料(油・調味料等)は遺伝子組み換え不分別であったり添加物が入っていたりすることが多いです。それら全てを排除しようとすると、大量のロットでかごしまんまオリジナル商品を作るしかなくなってしまいます。しかも高額商品。放射能問題は数十年です。多くの方が続けられないと意味がありません。なので「なるべく防御」している商品をUPし、メーカーに協力してもらって原材料の詳細をできるだけ詳しく商品ページに記載することで皆様に判断・選択してもらうことにしました。
限界まで原材料の詳細を追い、それを記載することで日本の食材の実態が見えてくるものがたくさんあります。少しでも皆様の情報収集に役に立てば、と思います。
また、無農薬野菜だけにこだわることはやめました。無農薬栽培は手間がかかる上に量産ができませんし、気候・天候・害虫・病気に非常に左右されます。野菜セットの種類も量も少なくなり、1家族が1週間思いっきり野菜を食べる量にはなりません。そこで野菜は「なるべく無農薬・減農薬」というスタンスにしました。
こんな生活を選んだ私たちは、常に周囲の無理解に傷付き苦しんでいます。「みんなと同じものが食べられなくてかわいそう」「これも食べられないの?それじゃ食べるものがなくなってしまうわよ」「みんな食べているから大丈夫よ」・・・いつもそういう言葉をあびています。そんな毎日の中にかごしまんまが届き、箱を開けた瞬間おまけが入っていたり納品書に手書きの一言があったりギッシリギュウギュウだけど丁寧な梱包だったり・・・「これで1週間大丈夫。ああ、私だけじゃないんだ」そんな小さな幸せを感じられること。大切にしています。
また、九州野菜だけ食べるようになると必ずぶつかる、苦手な野菜・避けてきた野菜・見たことのない野菜への挑戦。もしくはずーっと同じ野菜が続いたり、主要選手のキャベツやニンジンがない時期があったりすること。これはもう慣れていくしかありません。でも家にある調味料や材料でササッとできちゃうレシピがあったり、おいしそうなレシピがあったりすればワクワクしますね。これを野菜イラストやツイッターや「かごしまんまの台所」ブログでどんどん発信していきます。そしてみんながツイートしてくれたかごしまんまのことやレシピ料理の写真もどんどんRTしていき、少しでもみんなが「ひとりじゃないんだ」「新しい食生活も楽しいなあ」と思ってくれたら・・・。それがかごしまんまのめざしていること・やりたいことの全てであります。

Edit by 山下 理江