2014 December

平成26年12月26日・27日

Dec 22. 2014 かごしまんまだより

【今年もありがとうございました】
今年も、かごしまんまのケーキ材料でつくったケーキの写真をツイッターやメールで頂きはじめました。
忙しい年末の仕事の中で、お客様からのケーキ写真を見るのが私達の毎年の楽しみとなっております。
ケーキや生クリームの数だけ、それぞれの屋根の下でのドラマと愛が溢れています。
特に2011年3月11日以降はガラリと変わってしまいました。
この311がなければかごしまんまもありませんでしたし、かごしまんまにケーキやおせちの材料をご注文されるということもなかったことでしょう。1Lの生クリームを買うなんてこともなかったことでしょう。
そしてみなさん、今年も色々おつらいことがあったことでしょう。
給食のコピー弁当を毎日作ったり、こどものおやつに悩んだり、買い物でなんにも買えなかったり、親御さんやご主人や大きいお子さんと考えがぶつかったり、ご近所さんや友人と疎遠になったり、移住を悩み続けたり、移住したり、休みには保養をされたり、数々の理不尽な国の法案や政策や選挙への絶望・・・。
そんなことに思いを馳せながらみなさまからの数々のメールやご注文時のメッセージを見ると涙が出てきます。
この大きな日本の流れの中で、悩み迷いながら必死で自分にできることをやり続けてきた、そんな1年だったのではないでしょうか。おひとりおひとりのお言葉を読みながらいつも思います。
このみなさまがつながることができればどんなにか心強いだろうになあ、と心から思います。つながって悩みを共感したりそれぞれの工夫やアイデアを出し合ったりできるような会員制の掲示板などSNSを作りたいな・・・とも考えますが、放射能などの考え方やそれぞれの状況や立場は本当に千差万別で、顔が見えないネットの中での交流やその運営は本当に難しく、構想してはいるもののまだ実現できずにいます。今のところは、ご注文時のメッセージやメール、納品書へのメッセージ、そしてツイッターでのみなさまからのつぶやきという緩やかなコミュニケーションでこのままつながっていけたらいいのかな・・・。とも思ってみたりもします。

かごしまんまからの段ボールを開けた時、野菜や食材だけでなくなにかちょっとでもホッとできるような、目に見えない【心】も一緒にお届けできればいいな、ちょっとでも安心して安らいでくれたらいいな・・・と願い続けた日々でした。
そしてかごしまんまの私たちも、お客様からの数々のメッセージに励まされ癒されて今年も頑張れました。
通販という、顔が見えないやりとりでのお店で、しかも鹿児島の隅っこの田舎の会社です。でも私達は顔が見える近所のお店よりもずっとずっとみなさまの心をお近くに感じることができます。なんていう素晴らしいお仕事を神様から賜ったのでしょう。神様からの御用と思ってこれからもスタッフ一同、真摯に誠実にやってまいります。
心から、心からありがとうございます。
そしてよいお年を・・・。

Edit by 山下 理江

平成26年12月19日(金)20日(土)

Dec 18. 2014 かごしまんまだより

【この時期の鹿児島野菜セット】
この冬は鹿児島もとても冷え込み、先日は霜が降りました。この霜により露地で無農薬栽培している新馬場さんのほうれん草が半分ほどやられてしまいました。急遽ぐるめ畑さんに頼んで水菜を用意してもらい、今回の野菜セットはほうれん草の代わりに水菜が入ったセットになっております。平岡農園さんのきぬさやもこの霜にやられてしまい、今回の収穫量が減ったので野菜セットに入る量もいつもより少な目です。すみません。
自然相手のことなのでこういうことはよくありますが、アクシデントによって再度配分や量を考えたり急に他の野菜を大量に用意するのは、毎回スリリングで心臓に悪いです。
寒くなって虫や病原菌の活動も低下する時期なので、農薬をあまり使用しなくても栽培が容易にできるものが多くなります。嬉しいですね。今回の野菜セットはレンコン以外は全て減農薬か無農薬栽培マークがついています。
レンコンはその名の通りスイレン科の多年生草木の根っこで、粘土質の水田や沼で栽培するため鹿児島では栽培できず市場で仕入れるため、農薬の頻度を農家さんに聞くことができず減農薬マークを付けることができません。本当は顔の見える農家さんから直接買いたいのですが、レンコンを無農薬・減農薬の農家さんから直接買い付けるとなりますと、産地の佐賀県から鹿児島までの送料がかかるためレンコンがとても高価なものになってしまい、野菜セットにお入れすることができません。旬の九州野菜を、なるべく安全になるべく安価になるべく長続きして買えるように総合的に考えてレンコンのように一部の野菜は市場で仕入れています。(おせち用手作り煮しめセットの蓮根は、せっかくの家族がそろうお正月なのでこだわって有機栽培にしています。)
今回のかぼちゃは無農薬栽培でかつ糖度が高くて甘いかぼちゃです。あまりに甘くて美味しいので生産者の井之上養豚さんは、このカボチャでアイスクリームを製造販売しているほどです。
【12月の鹿児島イチゴ】
今回のケーキセットにはとてもいいイチゴを2パックづつお入れすることができました。1軒の農家さんでは収穫量が足らず、2軒の農家さんに収穫してもらいました。鹿児島のイチゴの旬は1月からで、12月は収穫量が少ない上にクリスマス商戦で需要が高くて、非常にイチゴの価格が高いのです。さらにかごしまんまでは果物屋さんとは違い、イチゴ専用の包装材緩衝材をご用意したりイチゴ包装だけに長く時間をかけたりすることができないので、輸送時の衝撃による傷みを完全に防ぐことができません。12月にイチゴ販売して欲しい、というリクエストをよく頂きますが、せっかく高値のイチゴを買ってもちょっと傷んでいた。そんながっかりな思いはなるべく避けたいので、高値な時期は無理せず、安くて手軽に食べられる1月に入ってから商品UPするようにしています。すみませんがもう少し楽しみに待っていてくださいね。

【再掲・12月19日26日と1月9日は発送量が多い為、作業が終わらない場合は次の日に発送させて頂きます】
スタッフ全員、全力で作業いたしますので、誠に申し訳ございませんがどうぞご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
また、年末年始の配送量増加や交通量増加の為、配送に遅れが生じる可能性があります。商品の到着を心待ちにしている中、大変申し訳ございませんがこちらもよろしくお願い申し上げます。

【再掲・1月9日発送の締切は12月26日午後1時です】
年末年始は多くの生産者が休暇に入る為、生産者への発注を年内にしなければなりません。
つきましては1月9日発送の締切を12月26日午後1時とさせていただきます。
どうぞご理解ご協力よろしくお願い申しげます。

Edit by 山下 理江

平成26年12月12日(金)

Dec 11. 2014 かごしまんまだより

【減農薬野菜を販売するむずかしさ】
平岡農園さんがパクチーを今年から栽培し始めて、いよいよ収穫期に入ったとの連絡が入りました。農薬を使用していないパクチー。アブラムシが発生する度にテントウムシをせっせと捕まえてきてパクチーの葉に放ち、アブラムシを食べさせ退治するそうです。かごしまんまでホームページにも商品UPしました。しかしパクチーはタイ料理などの香味野菜として使用されるマニアックな野菜なので買う人も限られます。セロリなどと同じように大好きな人にはたまらないものですが、なかなか売れる場所を見つけるのが難しい。スーパーや産直コーナーですと使いやすくて安価なものから売れていくので残ってしまいがちです。平岡農園さんも悩んでいました。
それではオーガニックレストランや自然食材店や都会の高級スーパーへ出せばいい、という考えが出てきます。しかし配送先それぞれに配送費用がかかってきます。葉物野菜は鮮度を保つためクール便で送るので段ボール代込みで1箱約1000円かかるわけです。1箱20束入れたとして1束あたり50円の配送費がかかってきます。
配送費はそのまま野菜の価格に反映されます。野菜1束あたり50円の配送費というのがどんなに大きいか通常の野菜の価格からご想像いただけると思います。
また、パクチーは小さい野菜ですから1箱20束入りますが、例えばキャベツや白菜ですと1箱6玉か8玉しか入りませんから1玉あたり120円以上もの配送費がかかってきます。仮に原価100円のキャベツだったとしても配送費を含めた原価にすると220円になってしまうわけで、これに適正な利益を載せるとキャベツ1玉300円以上になってしまうのです。ゆえに、先日の阿蘇の噴火の降灰被害で買い手がつかない野菜を何とかしてあげたいなと思いつつも、鹿児島から熊本までの配送費と鮮度が壁となり何もできないままでいます。
このように、九州の減農薬野菜を関東で売るのは意外と難しいのであります。
もしこの配送費を低く抑えようとするなら、専用の直送トラックやコンテナにめいっぱい大量に野菜を詰め込んで市場に運搬して卸してスーパーなどに出していくわけですが、減農薬や無農薬野菜は手がかかるので大量生産できませんし大規模な農家でないとそういう方法はなかなか取れません。減農薬野菜の小口配送はやはり宅配便を利用するのが主流です。安心な減農薬野菜が高いのはこういうのも一因です。
逆に地元の産直所の野菜が安くて新鮮なのは、農家さんが朝採ったものを自分の軽トラで運搬できる場所に販売場所があるので配送費や流通費を野菜価格に上乗せしないですむからです。
ドラえもんのどこでもドアがあれば、無農薬のおいしいパクチーを新鮮な状態で安く欲しいところに全国どこでも届けることができるのになあ、といつも思います。と同時に、産直所の野菜を見つめるたびに「できればやはり移住を・・・」と願わずにいられません。

【再掲・12月19日26日と1月9日は発送量が多い為、作業が終わらない場合は次の日に発送させて頂きます】
スタッフ全員、全力で作業いたしますので、誠に申し訳ございませんがどうぞご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
また、年末年始の配送量増加や交通量増加の為、配送に遅れが生じる可能性があります。商品の到着を心待ちにしている中、大変申し訳ございませんがこちらもよろしくお願い申し上げます。

【再掲・1月9日発送の締切は12月26日午後1時です】
年末年始は多くの生産者が休暇に入る為、生産者への発注を年内にしなければなりません。
つきましては1月9日発送の締切を12月26日午後1時とさせていただきます。
どうぞご理解ご協力よろしくお願い申しげます。

Edit by 山下 理江

平成26年12月5日(金)

Dec 4. 2014 かごしまんまだより

あっ!!!という間に今年も年末に入ってしまいましたね。今年もかまぼこや伊達巻や甘納豆や黒豆などのおせち素材で納得できるものが見つからずご提供できなくて申し訳なく思います。
【佐賀県産特別栽培米の丸餅】
通年販売の予定です。これは見つけた時は本当に嬉しかったです。これで手軽に1年中お餅が食べられますね。
このメーカーさんは角餅も作っていますが、九州産のもち米では丸餅しか製造していません。なぜかといいますと西日本、特に九州ではお餅を角餅にする文化はなくてみんな丸餅だからです。
千葉出身の私は角餅に慣れ親しんでいたので、「丸餅ではなく四角い角餅も作ってくださいよ」と一昨年前に別のお餅の生産者に頼んでみたことがありました。その生産者は「いいよ♪」と二つ返事でOKしてくださいました。ところが後日生産者が作ってきてくれたのは、なんと手のひらの上で四角に成形して作ったとみられる、四角の形をしたお餅でした。つまり、丸餅をつくる要領で四角い餅を作ってくれたのでした。その生産者は、平らな台の上でめん棒で平らにのして四角く切り分ける、という角餅の作り方を全く知らなかったのでした。
子供が粘土で丁寧に四角いチョコレートを作ってくれたような、そんな感じのいびつな角餅を見てちょっと笑ってしまいながら、お餅一つにしても場所によって文化が違うんだなあ、と妙に感心させられる出来事でした。

【バター不足について思うこと】
現在、全国的にバターが不足しています。
酪農農家の仕事は、牛という生き物と向き合っているので重労働で盆暮れ正月の休みが一切ありません。敷き藁も餌も糞もそれぞれ大量で非常に重く、どの作業も足腰に負担がかかります。それなのに牛乳という商品はスーパーでは価格競争の目玉商品であるので、高値で買い取ってもらうことはまずありません。追い打ちをかけるように昨今の飼料高騰や燃料代高騰が農家の肩に重くのしかかります。重労働で利益がない職業は若手の担い手がありません。どんどん高齢化しどんどん廃業していっているのが現実です。また、東京電力の福島原発事故による放射能汚染の影響で廃業に追い込まれた農家もたくさんいます。
メーカーも、賞味期限が短くて需要の高い牛乳を商品化してから生クリームやバターを製造するので、生乳の供給量が少なくなれば、まずバター生産量が激減していくのは必然です。
こんな状況では、牛の餌の質を農家に問うことはとてもできません。少しでも安い輸入飼料を購入して生き残らねばならない状況の農家さんに、「遺伝子組み換えでない飼料を使ってもらえませんか」なんてお願いすることは、「じゃあその分あんたがたは生乳を高く買ってくれるのかい」ということになります。
このままだと日本から酪農は消えていき、牛乳も全て輸入に頼らなくてはならない時代がやってくるでしょう。

【12月19日26日と1月9日は発送量が多い為、作業が終わらない場合は次の日に発送させて頂きます】
スタッフ全員、全力で作業いたしますので、誠に申し訳ございませんがどうぞご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
また、年末年始の配送量増加や交通量増加の為、配送に遅れが生じる可能性があります。商品の到着を心待ちにしている中、大変申し訳ございませんがこちらもよろしくお願い申し上げます。

【1月9日発送の締切は12月26日午後1時です】
年末年始は多くの生産者が休暇に入る為、生産者への発注を年内にしなければなりません。
つきましては1月9日発送の締切を12月26日午後1時とさせていただきます。
どうぞご理解ご協力よろしくお願い申しげます。

Edit by 山下 理江