平成26年4月11日(金)

Apr 14. 2014 かごしまんまだより

【一般の商品よりトラブル頻度がやや高いのはなぜ?】
かごしまんまの商品は、カビていたり、製品ラベルや賞味期限や精米年月日などの印刷が間違っていたりにじんでいたり、野菜に虫が付いていたり、野菜が傷んでいたり腐っていたり、商品の蓋が緩んでいたり、商品の中に虫が混入していたりすることがたまにあります。これは決してあってはならない事ですし、もちろん生産者も一生懸命に防止・対策しています。かごしまんまでもひとつひとつ検品してから発送するようにしています。
ではどうしてスーパーや一般のお店の商品より事故が多いのでしょうか。
一般の大手メーカーの商品は、あらゆる作業工程において機械化が進み、工場自体も出入口にエアーカーテンの前室等があって殺菌・消毒も空気ごと厳密に行われ、異物や金属を取り除く高額な機械が導入され、品質安定の為に商品自体に防腐剤や合成甘味料や着色料など発がん性や毒性がある身体に悪い添加物が付されています。クレームが出ないように防護策をたくさん施しています。また、価格競争の為に大量生産し原材料や二次原料のコストを思いっきり下げます。つまり色々な面でこだわりのない原材料を使うのです。こだわっているのは見た目とイメージの良さです。それとクレーム防止・対策です。クレームや事故が起きたら利益が圧迫されるからです。一方、私達がかごしまんまの商品を買う主な理由は・・・・・・。
「九州産かできるだけ西日本か安全な海外のもので、遺伝子組み換えや農薬や添加物がなるべくないもの」ですよね。こういう商品は、先述の大量生産・価格至上主義の大手メーカーは決して作っていません。ですからかごしまんまでは既に商品化されている一般商品でかごしまんまの方針になるべく近いものを商品UPするか、もしくは小さな生産者や製造元が地元の道の駅や温泉や直売所だけでひっそりと売っているような商品を採用するか、地元の生産者や製造元にお願いしてオリジナル商品をつくるか、その3つのいずれかしかありません。
地元の生産者や製造元はもちろん保健所に届け出をして営業許可をとっています。しかし大手メーカーのように巨額の費用を投じてエアーカーテンの設備や様々な機械を導入できません。保健所の許可が下りるような設備と網戸や虫除けを備え付けているだけの作業場が大半です。そのような場所で食品加工し、添加物を使わず、減農薬の野菜を扱い、芋などに燻蒸剤も使わず、多くの工程を手作業でやっていく・・・。どれだけ大変で困難な事でしょう。無菌室ではない限り、一定の確率でカビは生えますし野菜も傷みます。薬を使用しないので菌や虫に侵されやすいからです。それでも減農薬・合成添加物や防腐剤の無添加と手作りをしていく意味をどうか想像してください。それは本当の食の安全や喜びを消費者に届けたいという思い、自分の家族の事のように消費者の健康や幸せを願う気持ちが詰まっているのです。
カビや腐れは添加物や防腐剤で防止できます。味を安定させて安価にするのも合成甘味料や化学調味料で調整できます。手作業をやめて機械を導入すればミスもロスも激減しますし均一で安定した商品になるでしょう。そして生産者は借金のリスクを背負い商品価格にその費用を反映させねばならなくなり、商品の価格上昇を招きます。
しかしそういう食品を作る事が本当の食の安全や喜びをつくることではありません。菌や虫が食べないようなキレイな食品や野菜を人間が食べることって不自然ではありませんか。
多くの皆様の想像通り、かごしまんまの理念に合う商品や生産者は本当に本当に見つけるのが困難で少数派です。
私達消費者が「ほ」の字の事で孤軍奮闘しているように、生産者も私達消費者の本当の安全の為にリスクと隣り合わせで一生懸命頑張っています。事故の防止には極力努めていますが、こういう考え方ややり方なので事故やミスを0にするのは困難です。どうか大きい心で協力し合ってかごしまんま商品をより良いものにしてください。
もちろん、商品にカビや腐れ、間違いがあったらすぐにご連絡ください。お客様のご連絡・ご意見がなにより商品・業務改善のために役に立ちます。必ずご連絡くださいませ。返金などお詫びも必ずさせていただきます。
ただ、商品の裏側にあるこういう背景を消費者の皆様にもどうかご理解頂きたく心よりお願い申し上げます。

Edit by 山下 理江