先日の3連休は阿蘇へキャンプに出かけました。阿蘇は山に囲まれているため山地型の気候で九州の中でも一番気温が低い地域で、夏は鹿児島よりも5℃位低く湿度もあまりないので非常に過ごしやすいです。食材を阿蘇の道の駅や直売所で調達したのですが、夏だというのに野菜の種類が豊富で大根もニンジンもキャベツもあるある・・・。減農薬・無農薬栽培のものもたくさんありました。地元の手作り加工食品も豊富でしかもこだわりを持ってつくられているものがたくさんです。例えば手作りパンを手に取り、原材料表示を見ますと「熊本県産小麦・バター・砂糖・自家製発酵種・塩」というシンプルでこだわりのある表示!阿蘇は高菜漬けが多いのですが、保存料も着色剤も入ってないものも多く、その他の加工品も本当に魅力あるものばかりでした。
鹿児島のものもそうですが、こういう魅力ある野菜や食材は手間もかかり生産量も少なく賞味期限も短いですし地元の人たちが地元のためにつくっているので全国流通はしていきません。九州から関西や関東首都圏に輸送するにはコストがかかる上に品質維持が難しいのです。都会の人は見た目や賞味期限や価格を気にします。野菜や食材の見た目を良くして長持ちさせて輸送コストの分の原材料費を抑える工夫が農薬や化学肥料や食品添加物であります。ですから本当の安全で美味しい食材はなかなか全国流通できないのです。うらやましいなあ、ここにかごしまんまがあったらなあ、と心から思いました。しかしながら隣の芝生は青く見えるものでして、温暖な鹿児島の冬は野菜の宝庫であるのに対して、阿蘇の冬は氷点下まで気温が下がり雪も降るのでとても厳しいものだと思います。鹿児島も阿蘇もそれぞれに長所短所があるのです。
阿蘇は30万年前から5万年前くらいまで活発だった火山活動の結果形成された巨大なくぼみで、東西18km、南北25km、面積は350㎢もあり世界最大級です。くぼみになって消えてしまう前の阿蘇山は高さ1万mもあったと言われています。こういう山自体を破壊してしまうような巨大な火山活動は、九州壊滅はおろか北半球をも火山灰の雲に覆わせてしまい、太陽光が閉ざされてしまうので数年から数十年もの長い冬をもたらします。このような大きな火山活動は数万年単位の周期で必ず訪れます。しかも最後の巨大な火山活動から数万年経っており、いつそのような事が起こってもおかしくないのです。もしも今、九州で巨大な火山活動が始まれば九州全体を火砕流や火山灰が呑み込みますので生物が壊滅するのでもちろん川内原発は制御不能です。地震や津波よりもこうしたカルデラが形成されるような巨大な火山活動が一番破局的な結果をもたらすことでしょう。さらに九州は阿蘇カルデラをはじめ喜界カルデラ、姶良カルデラ、加久藤カルデラなど世界でも有数のカルデラのデパートでもあります。巨大な火山活動の周期も、原発から出る放射性廃棄物の多くの核種の半減期も、数万年単位。想像なんてとてもできない数字ですが、どちらも空想ではなく未来に必ず起こりうる事実です。その最終的な処理方法も解決されないまま原発を再稼働なんて狂気の沙汰としか思えない・・・・。川内原発の再稼働は地球の危機・・・・・そんな思いを馳せながら、火口から今も現在進行形でモクモクと噴火の煙が出ているのを、広大な草千里で大の字になってしばし寝転びながらながめていました。
もし夏に九州への観光をお考えなら、阿蘇はとてもお勧めな観光地です。大自然を何にも気にせず満喫できます。
かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目が悪く市場のものより輸送に弱いです。
1つ1つ検品していますが中を切って開けてみないと腐敗などが発見できない場合もあります。特に台風の後なので野菜の中が傷んでいたりすることもございます。野菜にカビ・腐敗・凍結等ございましたらどうぞ遠慮なくお申し出ください。野菜の葉全体が溶けている場合は輸送時の凍結による可能性が高いので、その際は業務改善の為にヤマト運輸さんにもご連絡をぜひお願いします。
野菜以外の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。本当の食の豊かさ。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。
平成26年7月23日(水)
Edit by 山下 理江