平成26年10月28日(火)

Oct 30. 2014 かごしまんまだより

【白菜・チンゲン菜・小松菜はたくさん虫が食べた跡(穴)があります】(再掲)
今日の野菜セットのうち、白菜・チンゲン菜・小松菜は栽培期間中無農薬なので虫にたくさん食べられています。
虫の穴や虫を発見すると気持ち悪いと思います。しかし通常スーパーなどに並んでいるお野菜がなぜ綺麗で大きさや形が揃っているなのかといいますと、農薬や化学肥料で整えているからです。売れるために見た目と安さを重視し、消費者の健康はおざなりにされています。農業はもともときつい労働で、日本では農業の若者離れが進んでいるのはご存じだと思います。農家の平均年齢は他の職業に比較し非常に高く高齢者が多いのが特徴です。そんな実情の中で高齢者が楽に、見た目がよくて安い野菜をつくるには農薬や化学肥料が多用するしかありません。あるいはぐるめ畑さんのように農業部門の他に他の事業部があって資金力があるところが、台風にも強くて虫が容易に入れないようなすごい設備のビニールハウスで減農薬栽培するしかありません。もちろん、多くの農家はそんなことはできません。
今回の白菜・チンゲン菜・小松菜は、新馬場さんという70歳位の女性が無農薬で1人で頑張って作っています。普通の畑と普通のビニールハウスで無農薬栽培していますので、虫が元気でしかも泥付なのです。綺麗に洗った方が野菜の見た目が良いのですが、泥付の方が野菜が長持ちするので泥付にしてもらってます。
見た目は悪いですが、心から安心できる野菜ですので、泥をよく落として虫の穴ごと調理して食べてください。
【届けて応援】
かごしまんまの商品を、通販ではなく近所の店頭で買えるようにしたら喜ばれるだろうなあ、とずっと考えて模索してきました。例えば関東にかごしまんまショップを1つつくると、開店にかかわる費用や毎月の家賃代と人件費がかさみ、長く続かないことでしょう。スーパーや自然食品系のお店に卸すと、価格交渉をされたり、大きさや色形・数の指定を細かく受けたりして、生産者に負担をかけ利益も圧迫されることでしょう。
また、かごしまんまスタッフは女性ばかりで、私もそうですが子供がいます。仕事で無理ができません。生産者に負担をかけず、スタッフにも負担をかけない範囲で、同じ気持ちの方がたくさんいる地域に「届けて応援」するにはどうしたらよいだろう?ずっと考えてきました。
関東のスーパーにもよくある鹿児島のオクラは飛行機による空輸だそうです。大型トラックで空港まで運搬し、飛行機の貨物用コンテナを借り切って関東などに運ばれます。北海道の玉ねぎやニンジン、群馬や長野のキャベツやレタスも大量生産・大量輸送だからこそ商品1つあたりの物流コストを下げて全国のスーパーの店頭に並ぶことができます。それに対し、かごしまんまの野菜や食材は農薬や添加物を極力使わないので手間暇がかかるものが多く、大量生産・大量輸送・大量消費ではないので物流コストを下げられません。
そこで、生産者直売コーナーがあるマルエイさんに相談してみることにしました。生産者直売コーナー、といいますと地産地消のイメージが強いですが、実際にマルエイさんの生産者直売コーナーを見ますと、北海道や神戸の生産者のものもありました。マルエイさん側もかごしまんまが商品を置くことを歓迎してくださいました。
本来、スーパーに卸すとなると、スーパー側と商談して価格交渉や量の取り決めなどがありますが、この生産者直売コーナーですと「好きな時に好きな量を好きな価格で」置くことができます。売れなかった分は当然赤字となりますが、このスタイルの方が生産者にもスタッフにも負担がかかりません。小さな規模で始められるので会社自体にも負担が少なく始められます。また、かごしまんまの色々な商品を1箱にめいっぱい詰めて配送するので商品1つ当たりの物流コストを抑えられます。まずは西葛西店でスタートしました。牧の原店も今週末から始まります。
「届けて応援」。歩みは遅くとも少しづつ広げていく予定です。今からでも決して遅くはない。そう信じています。
共に、できることを一歩づつ頑張っていきましょう。

Edit by 山下 理江