平成27年3月13日

Mar 12. 2015 かごしまんまだより

【メーカーのご協力が得られる加工品は、原材料ごとに放射能検査をします】
給食の1食分まるごとを放射能測定しても、おそらく数値はいつもND(検出限界以下)になることでしょう。それはたとえ汚染された椎茸やタケノコが給食に入っていたとしても、子供の1食分の給食のおかずに含まれるそれぞれの量は微々たるものになってしまい、そこから検出限界値以上の放射能が検出することは今の科学技術での測定機械では困難だからです。しかしはたして私達はそれで安心できますでしょうか。給食の放射能検査をするならその食材ごとに検体として1kg用意し、放射能検査をしてその結果を公表し、放射能汚染された食材は給食に使用しない、というのが本当の「食の安心」につながるのではないでしょうか。
同様に、商品に対してもただ商品まるごと放射能検査してOKというのはなんかちょっと違うな・・・とずっと感じていました。しかしただでさえ九州の生産者やメーカーに原材料の産地や添加物の詳細を2次原料(原材料の中のそのまた原料の事)まで開示していただくのは怪訝な顔をされることがしばしばあるのに、さらに「商品を1kgご用意してもらって放射能検査させて頂けないでしょうか」というのはとても勇気がいるものです。
原材料の産地を聞く時点で「安心な国産だよ」と言われることも多く、「国産の中のどこの地域でしょうか」と聞き直すと「わからないよ」と調べてくれなかったり「そんなにめんどくさいことになるのなら、うちの商品はおたくの会社で扱わなくていいよ」と断られてしまったりすることもあります。
その上さらに「原材料ごとに検体を1kg用意して放射能検査させて頂けないでしょうか」なんて今までなかなか言えませんでした。
しかし新たにお取引していただけることになったサン食品さんは食の安全にとても熱心な会社で、初めての商談でも私の「添加物・放射能・遺伝子組み換え・農薬をなるべく使用していない商品へのこだわり」にとても耳を傾けて聴いて下さり共感していただけました。そこで2回目の商談で勇気を振り絞って「誠に恐れ入りますが、もしご協力いただけるのなら厚揚げや豆腐の、原材料ごとに放射能検査のために1kgづつご用意いただけませんでしょうか。つまり大豆1kg、国産菜種油1kg、にがり1kgなのですが・・・」とお願いしてみました。すると2つ返事で「いいですよ、すぐにご用意しましょう」とおっしゃってくださいました。私はびっくりして思わず心のままに「ありがとうございます!!狂っているでしょう?ホントにすみません!」と言いました。するとサン食品さんは「狂ってなんかいませんよ、食に対する安全への追求じゃないですか。わかりますよ」とおっしゃってくださったのです。私は思わず涙が出そうになりましたが、ここはビジネスの場ですのでなんとかこらえて、お礼を何度も言いました。商談が終了しサン食品さんが帰られると、壁1枚隔てて受注作業をしていた避難ママみきちゃんも「やったじゃないですかっ!!」と満開の笑顔で嬉しそうでしたので、それを見た私ももっともっと嬉しくなりました。
これからサン食品さんに検体を用意して頂き次第、すぐにこどもみらい測定所さんに測定依頼をかけます。放射能測定結果はシートごといつものようにブログにて公開しますね(2~3週間後)。

【新商品企画が続々進行です】
いつも皆様にはツイッターやご注文時のメッセージやメールなどで、たくさんのご意見・リクエストをお寄せ頂き、こんなにも深く消費者と小売りと生産者が身近につながれていることを、とても嬉しく感謝いたします。これからも皆様にご相談させて頂きながらより良い商品企画をしていきます。
肉類の販売開始はおそらく今月末か4月になるかと思います。肉類は真空パックなので冷蔵配送が可能でかつ賞味期限も長めです。どうぞ楽しみに待っていてくださいネ。

Edit by 山下 理江